7月 NO.4 VOL.559(2007 8/10発行)

■ 現代文・小論文対策
入試頻出作品を読破しよう!

近年の大学入試における現代文でよく用いられる頻出著者の作品のうち、今後の大学入試でも出題される可能性が高いと思われるものを15冊選びました。現代文対策・小論文対策だけではなく、自分の教養を豊かにし、「新たな自分に出会う」ためにも、是非、読破しましょう。

 

●入試頻出著者ブックガイド●

 
 池田 晶子 14歳からの哲学 トランスビュー ¥1,260
 茂木健一郎 脳と仮想 新潮文庫 0,460
 鷲田 清一 てつがくを着て、まちを歩こう ちくま学芸文庫 0,998
 養老 孟司 まともな人 中公新書 0,735
 内田 樹 先生はえらい ちくまプリマー新書 0,798
 上田 紀行 生きる意味 岩波新書 0,777
 柏木 博 「しきり」の文化論 講談社現代新書 0,777
 仲正 昌樹 「不自由」論 ちくま新書 0,735
 野家 啓一 物語の哲学 岩波現代文庫 ¥1,365
 長谷川眞理子 科学の目 科学のこころ 岩波新書 0,777
 見田 宗介 社会学入門 岩波新書 0,819
 山田 昌弘 希望格差社会 ちくま文庫 0,714
 阿部 謹也 「世間」とは何か 講談社現代新書 0,777
 山崎 正和 社交する人間 中公文庫 ¥1,050
 河合 隼雄 こころの処方箋 新潮文庫 0,420
上記の図書は代々木ライブラリー(書店)にて販売中です。なお、お取り寄せとなる場合もございますので予めご了承願います。価格は税込みです。

現代文学習アドバイス

私たちは毎日の生活でたくさんのものを「読んで」います。新聞、雑誌、マンガ、パンフレット、カタログなど、何も読まない日は一日もないといっていいでしょう。では、こういう日常的な「読む」行為と、いわゆる現代文の「読む」作業はまったく同じものなのでしょうか。実はこの二つの「読む」には微妙な違いがあります。

 文字を表面的に眺めておおよその意味をつかむ。これもたしかに「読む」ことではありますが、現代文では表面に表れた文字をていねいにたどりながら、そのもう一歩「奥にあるもの」を探り当てようとします。これはたとえば「相手の作戦をよむ」とか「敵の心理をよむ」とか「時代をよむ」という場合の「よむ」の意味に近いといえるでしょう。

 つまり、表面にあるものを手がかりにしながら、筆者の本当に言いたいことを探り当てるのが、現代文の「読み」なのです。

 そのために欠かせないのは「能動的・積極的な姿勢」です。文章をぼんやりと受け身で眺めているだけでは、その奥にある「たいせつなもの」はいつまでたっても見えてきません。

 大学入試の現代文に用いられる出典は、文章としての面白さ、新鮮さをもつと同時に、「現代」という時代に対する視点の斬新さ、独創性によっても特徴づけられます。頻出著者の上位にランクされている養老孟司、内田樹、鷲田清一、茂木健一郎という諸氏の名前を見てもそれはわかります。彼らに共通するのは、時代に対する鋭敏な嗅覚、かすかな予兆をも見抜く鋭い視覚、そして、専門領域に閉じこもることのないのびやかな身体感覚と、平明で独自な語り口です。

 ここに挙げられた本を積極的に読み進めることによって、入試において、そして「生きる」上においてもっとも大切な「能動性」を皆さんが身につけられることを願ってやみません。

 

参考
'07入試現代文頻出著者一覧

 このランキングは、’07年度大学入試の現代文問題(1120学部)に基づいて、頻出著者を頻度順に並べたものです。'07年度の順位の横に付された数字は、'06・'05年度の順位を示しています。最近の出題傾向を押さえると同時に、三年間を通して「変わらない」部分にも注目して、学習の参考にしてください。

順位'07 順位'06 順位'05 件数 著者名
14 養老 孟司
10 13 内田  樹
13 鷲田 清一
12 茂木健一郎
正高 信男
見田 宗介
小川 洋子
佐藤 卓己
夏目 漱石
赤瀬川原平
河合 隼雄
齋藤  孝
堀江 敏幸
12 三浦 雅士
山崎 正和
 
 

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