慶應義塾大学


5.志願者・合格者の地区別出身者割合

【図表⑫】志願者・合格者の地区別出身者割合
志願者・合格者の地区別出身者割合 [クリックして拡大]
  志願者と合格者の出身地区別割合の状況については、志願者の首都圏1都3県以外出身者(以下、「地方出身者」)の割合は2004年度入試の41.1%から低下し続け、2023年度入試では28.7%にまで低下しています。一方で、合格者の地方出身者の割合は、志願者と同様に2022年度入試までは低下してきましたが、2023年度入試は2022年度入試の25.2%から26.5%と久しぶりに上昇に転じ、その数値は新型コロナウイルス感染症の流行前の水準にまで近づいています。これは新型コロナウイルス感染症の流行が下火になり、地方の成績上位層の上位大学志向が強まったことが要因と考えられます。【図表】参照
  2023年度入試の志願者の地区別割合の詳細を見ると、関東・北陸甲信・九州地区出身者の割合が上昇し、その他の地区の出身者割合は低下しています。関東地区の中でも、特に地元である東京都・神奈川県出身者の割合の上昇が目立っています。一方で、2023年度入試の合格者の地区別割合の詳細を見ると、関東・北陸甲信・中部・中国・九州地区出身者の割合が上昇しており、特に地方での割合の上昇が目立ちます。その中で、東京都・神奈川県出身者については志願者の割合は上昇するが、合格者の割合は低下するという、相反する形になっています。これは近年の志願者減・合格者増、それに併せた難易度低下からの志願者増であり、高レベル層の志願者増ではないことが要因と考えられます。

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