早稲田大学


1.志願者数の推移について

【図表①】志願者数推移(2014~2023年)
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【図表②】総志願者・実志願者・併願率の推移
(2019~2023年)

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【図表③】学部別志願者数推移(2014~2023年)
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【図表④】英語4技能利用入試の志願者数推移
(2017年~2023年)

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   早稲田大は長年に渡り、全国最大規模の志願者数を集めてきました。しかしながら、2021年度入試での政治経済学部を始めとした一部の学部での大胆な入試改革や、新型コロナウイルス感染症蔓延のため全国から志願者を集めづらくなった影響、さらには近年の現役入学志向の強まりなどの要因から、志願者数は2021年度入試から10万人の大台を割ってきています。
   そのような状況の中で2023年度入試では、3年ぶりに増加した2022年度入試から再度減少に転じています。その結果、2023年度入試の志願者数(90,879名)は、2021年度入試の91,659名を下回り、2000年代では最少の数となっており、9万人割れさえも目前となってきています。ただ、早稲田大は一般選抜において志願者数が減少傾向にあるにも関わらず、2025年度入試でも一般選抜のすべての方式で、共通テストを必須とする学部をさらに増やす入試改革を予定しています。この改革は志願者数を減らす要因となりますので、これからも志願者数がさらに減少していくことが予想されます。【図表】参照
   方式別では、一般入試(共通テスト併用方式を含む)の志願者数は前年比4.2%減、共通テスト利用入試(共通テストのみ方式)は前年比11.2%増となりました。2022年度入試の状況(一般入試が4.0%増、共通テスト利用入試が14.8%減)とまったく逆の動きとなっています。共通テスト利用入試の増加は昨年の反動もありますが、共通テスト利用入試の出願が共通テスト実施後出願のため、共通テストが数学を中心に易化したことも増加の要因と考えられます。
   実志願者数は3.24%減で、総志願者数(3.16%減)よりは若干ですが、減少幅が大きくなっています。一方で、併願率(総志願者数÷実志願者数)は2.148から2.150と小幅ながらも上昇しています。これは早稲田大が実志願者数を公表し始めて以来、初めての上昇となります。併願が増加している学部の組み合わせとしては、人間科学部と他学部との併願の増加が特に目立っています。スポーツ科学部を除くすべての学部で併願受験者が増加しています。その他では、文化構想学部と法・商・社会科の3学部、社会科学部と法・商の2学部との併願が増加しています。 【図表】参照
   2023年度入試の学部別の志願者数では、2023年度入試で大きな入試改革を行った教育学部が大幅に志願者数を減らしています。その他では、商・国際教養・文化構想・文学部の志願者数の減少幅が大きくなっています。一方で、法・基幹理工・創造理工・人間科学部は増加しています。その中でも特に、情報系や環境系学科の増加が目立っています。その他では、2021年度入試で大幅な入試改革を行った政治経済学部は共通テスト利用が大幅な増加となった一方で、一般入試が小幅な減少にとどまったため、全体としては久しぶりに増加に転じています。【図表】参照
   入試方式別では、英語外部試験利用入試の志願者数が減少に転じたことが注目されます。商・文化構想・文の3学部の英語外部試験利用入試は方式を導入して以来、常に志願者数を増やしてきました。これが2023年度入試では導入する3学部がすべて志願者減少に転じています。これが一過性のものなのか、それとも継続的なものなのか、注視していく必要があります。ただ、商学部については2025年度入試で英語外部試験利用入試を廃止すると公表しており、導入4年での方式廃止ということになります。【図表】参照

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