早稲田大学
7.2025年度入試について
商学部は英語4技能テスト利用型を廃止し、その募集人員を地歴・公民型の募集人員に割り振ります。文化構想・文学部は大学独自試験のみの選抜の募集人員を減らし、英語4技能テスト利用方式の募集人員を増やします。学部により英語4技能テストの重要性の違いがさらに出てきています。【図表⑲】参照
スポーツ科学部は共通テストのみ方式の募集人員を減らし、共通テスト+競技歴方式の募集人員を増やします。その他では、共通テストのみ方式で国語が選択科目になり、理系教科のみでの受験が可能になります。また、文系の受験者は数学2科目または理科が必須となります。【図表⑳】参照
社会科学部の一般選抜は個別試験のみの選抜はなくなり、共通テストと大学独自試験の併用方式と共通テストのみの方式になります。併用方式は総合問題型と数学型に募集が分かれます。共通テストはともに3教科3科目、大学独自試験は英語が必須で、総合問題と数学からの選択となります。【図表㉑】参照
基幹理工学部は3学系から4学系に再編されます。既存の学系Ⅱが学系2・3に分割され、募集人員は学系Ⅱの210名から学系2が140名、学系3が90名となり、募集人員は2学系を合わせれば20名の増加となります。一方で、学系4(旧学系Ⅲ)の募集人員は65名から45名に減ります。【図表㉒】参照
人間科学部の一般選抜は個別試験のみの選抜はなくなり、共通テストと大学独自試験の併用方式と数学選抜方式、共通テストのみの方式の3方式になります。併用方式は国英型と数英型に募集が分かれます。共通テストは国英型が2教科2科目、数英型が2教科3科目、大学独自試験は英語が必須で、国語と数学からの選択となります。【図表㉓】参照
新課程の各科目の詳細は、英語・国語は全範囲で、数学は文系がⅠⅡABC、理系がⅠⅡⅢABCとなります。地歴は世界史と日本史は探究のみ、地理は総合+探究となります。【図表㉔】参照
早稲田大は共通テストの利用方法など、2021年度入試から始まった入試改革により、各学部における選抜方法の方向性の違いが際立ってきています。この状況は、受験生にとって早稲田大学内での併願がしにくい状況になっているといえます。2023年度入試では併願率が多少上がりましたが、現在の大学入試では学内併願を増加させることにより志願者数が維持されている傾向があります。これから更なる18歳人口の減少期に入っていくため、新たに学内併願を増やすことができるような入試方式の導入などがなければ、早稲田大全体の志願者数はこれからも減少していくことが予想されます。
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