2014年度用 医学部医学科入試データ

2013年度入試:志願動向と難易変動

  • *大学名後の( )内数値は、2012年度→2013年度の志願者増減の各年度指数(対前年比)を示します。
  • 国公立大学
  • 私立大学
2013年度入試 医学科志願動向と難易変動【国公立大学】

 国公立医学科の志願者数は、ここ3年、前期、後期とも増加していましたが、今年度はセンター試験が難化した影響で減少に転じました。新たに2段階選抜を設定した大学や通過枠を縮小した大学、前年度志願者が増加した大学などで志願者の減少が目立ちます。またセンターの国語難化も動向に影響を与えています。
 センター5教科7科目の前期合格者の平均得点率は、前年比で国公立全大学が-3.7%、医学科49校が-2.3%のダウンであり、高得点層の集まる医学科においてもセンター難化の影響が見られました。

  • 【前期】
  • ●志願者数3.9%減、前年増の大学で減少目立つ
     前期の志願者数は前年比指数96.1(12年度の指数は107.7)に減少、志願倍率5.7倍→5.5倍(12年度→13年度)にダウンしました。指数10.0以上の増減校数は、増加校が12校(昨年27校)、減少校が18校(昨年11校)あり、減少校の方が多くなっています。
     各地区の最難関である旧帝大7大学の動向は、名古屋大(111.0→55.7)、大阪大(92.5→93.5)のみ志願者減になりました。名古屋大は新たに2段階選抜設定(約3倍)や2次の面接追加により志願者がほぼ半減、志願倍率2.4倍は前期49校中一番の低倍率であり、大阪大の2.7倍はそれに次ぐ倍率です。増加が目立つのは、隔年現象の見られる東京大(89.2→109.9)と3年連続志願者増の九州大(105.8→126.9)です。
     それ以外の大学で志願者の増加が目立つのは、岐阜大(90.4→157.6)、三重大(85.1→150.5)、滋賀医科大(70.8→145.2)、徳島大(147.2→159.0)、佐賀大(85.6→132.1)です。岐阜大は2段階選抜の設定がないこと、センターの国語の配点が小さいことが増加の要因と思われます。三重大滋賀医科大は前年の志願者減少の反動が見られ、センター国語の配点の小さい徳島大は前年に続いて大幅増です。佐賀大は2次が総合科目から英語・数学・理科2科目(物理・化学)の学科試験に変更となり、予想通りの増加です。その他、前年志願者減少の目立った広島大(58.2→116.7)、宮崎大(63.5→112.6)はやや志願者を持ち直しています。
     例年、志願者の隔年現象が見られる医学科ですが、今年度はセンター難化の影響で、特に前年度志願者増加の大きかった大学で志願者減少が目立ちます。秋田大(200.0→65.7)、福島県立医科大(135.5→80.4)、群馬大(124.7→81.8)、千葉大(119.9→73.4)、福井大(113.9→35.5)、浜松医科大(144.7→89.1)、奈良県立医科大(177.9→61.3)、鳥取大(177.5→83.4)、岡山大(152.0→84.5)、山口大(129.1→80.5)、香川大(147.2→83.3)、長崎大(175.5→60.1)、熊本大(119.0→81.9)、大分大(118.2→51.6)、琉球大(119.0→78.9)です。2段階選抜を7倍から5倍に縮小した福井大は、前期では一番の減少率であり、同様に2段階選抜を縮小(5倍→4倍)した高知大(104.1→75.3)も減少しています。なお群馬大は2次で新たに理科2科目(物理・化学)が追加され、熊本大はセンター理科で生物必須にする変更をしています。
     2次4教科(外・国・数・理2科目)でセンター重視の山形大(83.4→79.0)は、センター試験後の自己採点の集計では志望者増でしたが、センターの合格予想ラインがそれほど下がらなかったためか、2年連続の志願者減少です。
  • ●センター得点率ダウンも、実質的難化も見られる
     合格者のセンター得点率は、上位校では昨年アップした大阪大は反動が見られますが、東京大東京医科歯科大京都府立医科大九州大の低下は小さく、実質的に難化傾向です。
     それ以外の大学でセンター得点率が医学科前期のダウン幅(-2.3%)以上に低下したのは、2次科目増の群馬大、センター生物必須の熊本大、2段階選抜枠を縮小した福井大高知大、新たに北海道医療枠(全国募集)を導入し、一般枠の志願者が大幅に減少した札幌医科大(一般枠)などです。実質的に難化したのは、2次を学科試験に変更した佐賀大、志願者増の目立った岐阜大徳島大などです。
  • 【後期】
  • ●志願者数9.1%減、前期以上に減少校目立つ
     後期の志願者数は前年比指数90.9(12年度の指数は102.8)に減少しましたが、後期の募集人員が縮小(670名→651名)しているため、志願倍率は21.0倍→19.7倍とややダウンに留まりました。後期実施校28校のうち指数20.0以上の増減校数は、増加校が4校(昨年15校)、減少校が12校(昨年5校)であり、センター重視校が多い後期は前期以上に減少校が目立っています。
     増加が目立つのは、今年度から後期の募集人員を多く設定し、2次を小論文から3教科型の学科試験に変更した奈良県立医科大(155.1→431.6)が前年の4倍以上の志願者を集めました。東京医科歯科大(78.2→137.1)、琉球大(54.7→153.8)は前年の反動が見られます。
     減少が目立つのは、前期同様に前年度志願者増加の大きかった大学です。旭川医科大(255.6→66.2)、山形大(137.6→70.1)、信州大(139.2→79.2)、名古屋大(146.5→82.5)、鳥取大(188.4→77.9)、岡山大(187.9→68.0)、九州大(175.2→78.2)、佐賀大(142.7→56.2)、熊本大(132.0→67.2)、宮崎大(169.7→39.6)などです。福井大(86.9→62.2)はセンター後の自己採点の集計時では数少ない志望者増の目立った大学でしたが、それが敬遠要因になったもようです。
     奈良県立医科大同様に、後期の募集人員が多い山梨大(90.6→132.4)、岐阜大(60.7→87.0)は、山梨大が後期を廃止した筑波大、群馬大の影響もあり、後期では一番の志願者数(1,910人)を集め、奈良県立医科大と同じ2次3教科型の岐阜大が志願者減になりました。センター得点率は、志願者大幅増の奈良県立医科大が募集人員を増やしたこと、2次重視にしたことから低下しています。
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