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京大入試データ

2014年8月27日更新

2016年度 京大特色入試の概要

 京都大学では2016年度入試より全学部で「京都大学特色入試」が実施されます。「自ら課題を発見し、チャレンジする」人材を育成するため、受験に必要な特定科目だけを勉強してきた学生ではなく、高校で幅広い勉強に積極的に取り組んできた学生を選抜する入試です。高校から提出された学業活動報告書や志願者が作成する「まなびの設計書」に加え、センター試験の得点や学部ごとに異なる論文・面接などの試験を総合的に評価する内容となっています。この特色入試で入学した学生には、特別な授業プログラムも検討されているようです。
 詳細な選抜方法は2013年度中に公表される予定ですが、今回はその概要をご紹介します。
■学部での学びの意欲と能力を見極める入試
 現行の入試では見えにくい「学びのプロセス」「志」「やる気・意欲」を総合的に判断するため、受験機会の複数化を前提とした一般選抜と異なる入試として導入され、大きく次の3種類に分かれます。
  • (1)推薦入試型(医学部医学科・工学部)
  • (2)後期日程型(法学部)
  • (3)学力AO型(その他の学部)
 募集人員は各学部で若干名〜25名、10学部合計100名程度の定員となります。最大の定員は経済学部(25名)ですが、特色入試の導入に伴い、一般入試における「論文入試」は2015年度入試を最後に廃止されます。特色入試実施の有無や定員の設定は学部(学科・専攻)単位での検討結果によるもので、現時点では募集枠のない学科・専攻でも、今後実施にむけて動き出すことも予想されます。
 合否判定は次の(1)と(2)の総合評価で決定されます。
  • (1)高校での学修行動と成果の判定
  • (2)各学部への適合力の判定
 出願の際には、高校で作成される「調査書」「学業活動報告書(仮称)」「高校在学中の顕著な活動歴」および志願者が作成する「まなびの設計書」が必要で、それをもとに書類審査が行われます。数学オリンピックなど高校在学中の活動が評価されるとともに、大学入学後の明確なプランを示すことが求められます。出願者が多くなれば、これらの書類選考による第1次選考を実施する可能性もあります。
2016年度各学部特色入試一覧
学部(学科)名 募集人員 入試種別 特色入試において求める人材像 書類審査に加える選抜方法
総合人間 5名 学力AO型 高いレベルの文理融合の資質を持っている人材 能力測定考査(英語、文系総合科目、理系総合科目)、センター試験の成績
10名 学力AO型 高校での幅広い学びを前提としながら、文学部の各専門分野に対する強い関心と勉学への意欲を持つ人材 論文、センター試験の成績
教育 6名 学力AO型 人間と社会について深い関心と洞察力を持ち、柔軟な思考と豊かな想像力に富む人材 パフォーマンス評価を重視したタイプの入試、センター試験の成績
20名 後期日程型 世界・国家・社会の様々な問題に対する強い関心を持ち、多方面にわたる基礎的な学力を備え、論理的思考力にすぐれた人材 小論文、センター試験の成績
経済 25名 学力AO型 総合的な学力とともに、柔軟な思考と創造性、そして自学自習の能力を持つ人材 論文、センター試験の成績
若干名 学力AO型 数理科学の分野において優れた才能を持つ人材 数学に関する能力測定考査、口頭試問、センター試験の成績
5名以内 推薦入試型 医学研究者として優れた資質・適性を持つMD-PhDプログラムにふさわしい人材 小論文、面接等 (センター試験の成績利用については未定)
人間健康科 看護 10名以内 学力AO型 学問に対する探求心と人間に対する深い洞察力に加え、高い倫理観を持ち、より多くの人々に健康を届けることへの誇りと自覚を持った医療専門職のリーダーになり得る人材 論文、面接、センター試験の成績
理学 5名以内
作業 3名以内
薬科学 若干名 学力AO型 創薬研究分野でグローバルな活躍を志し、柔軟な思考力と基礎学力を持つ人材 論文、面接、センター試験の成績
地球工 各学科とも若干名 推薦入試型 特筆すべき能力、リーダーシップと高い基礎学力を持つ人材 口頭試問、面接、センター試験の成績
電気電子工
情報
工業化
食料・環境経済 3名 学力AO型 食料・環境・農業などの分野において、高度な専門知識を持って社会のリーダーとなるべき人材 小論文、センター試験の成績
  • ※今回の発表は現時点でのものであり、今後の検討次第で若干変更する可能性があります。
■学部ごとに異なる独自試験
 先の出願書類に加えて、「面接」「筆記検査」「口頭試問」等を学部ごとに組み合わせて実施されます。センター試験の扱いや面接・筆記試験等の実施時期は学部により異なる予定です。
 総合人間学部と理学部で実施される「能力測定考査」では、一般選抜とは異なる学力試験が行われます。前もってサンプル問題が公表される予定です。教育学部では、小論文や討論等を用いて、考える力・表現する力を診断する「パフォーマンス評価を重視した入試」が採用されます。法学部では、単なる後期日程の復活ではなく、志願者は「まなびの設計書」を出願の際に提出することになる予定で、「志」の強い受験生であることが合否の判断材料に加わります。いずれも設計途中段階の情報ですが、それぞれの学部により独自色ある入試となるため、受験を考える場合は早い段階で志望学部学科を明確にし、その選抜方法に見合った準備をしていく必要があると言えます。
 出願資格・出願要件は、1校から何人でも出願できるわけではなく、調査書で必要な数値が定められ、例えば、調査書の成績概評の段階がAであることや全教科の成績が学年の上位5%以内であることなどが示されると思われます。現役生のみに限定されることはないと考えられますが、調査書の保管期間も鑑み出願には卒年制限が加わる可能性もあり得るでしょう。

 東京大学でも2016年度入試より後期入試は廃止となり推薦入試が導入されます。両大学の入試改革が他大学に及ぼす影響も考えられるため、その年に受験学年を迎える現高校1年生(2013年度)の方は、今後の大学入試情報には特に注意するようにしてください。
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