1.全国から集まる1万人の挑戦
東大の志願者数の推移

東大の志願者数は、年度によって若干の増減はあるものの前期日程は1万人前後で推移しています。「前期日程」と「後期日程」の入試制度になった1990年以降を長期的に見れば、前期日程志願者の数はほとんど横バイであると言えます。
これは「東大入試」というものの特質の結果であると言えるでしょう。つまり、成績優秀者が全国から集まる、しかもほぼ均等に各地区から集まるという特質・・・その特質に変化がない限りは1万人の挑戦は続くでしょう。
また、東大入試の特質としてその「安定性」があげられます。選抜方法を変更してその影響で志願者の増減が起こる、という他大学でよく見られるような現象は東大ではほとんどありません。具体的に言うなら、現在の前期日程の選抜方法(詳細は後述)は、多少の変更があったものの、その大枠や基本的理念は1971年から変わっていないと言えます。この40年間にあった入試方法の変更は、独自の第1次試験が共通1次試験に代わり、更にセンター試験となったこと、政治・経済が2次試験の選択科目から除外されたこと、複数受験制度のもと、後期日程が設定されたこと、英語リスニングが導入されたことで、他は学習指導要領の改訂にともなう変更のみです。
この「安定性」が、全国的に受験生を毎年ほぼ1万人(前期)集めることの基盤になっていると言えます。
