法政大学

内容分析
(T) 文・日本文
芥川竜之介『河童 他二篇』(岩波文庫)を読んで、問1 吉田泰司は「河童」を「至るところに精巧な機知と冷たい狂想がある。それが作者の心の最も深い理性の奥から作用して来て、一種異様な皮肉の情熱を醸し出している。賢明な諷刺の底に何か悲哀につながる憂憤がある。それは正直に自分らしく、自分をとり囲んで激しく動揺している現象の社会に、関心し、考慮し、苦しみ喘いでいる作者の痛ましい信仰の告白のようにもとれる」と論じているが、「河童」における「賢明な諷刺」とはどのようなものか。吉田泰司の論を参考にし、具体例を挙げて論じる。(400字以内) 問2 「蜃気楼」に「それは瀝青(チャン)らしい黒枠の中に横文字を並べた木札だった。」とある。この「木札」を拾った時、「僕」は何を感じたかについて述べる。(200字以内)

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