苦手分野は伸びしろ!日本史の苦手を克服しよう
高校の定期テストや大学受験に向けて、日本史を勉強しているけど、なかなか成績が伸びない…、どうやって勉強を始めたら良いか分からない…という人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな高校生や受験生のための日本史攻略法をお伝えします。
大学受験で役立つ!日本史苦手克服へのステップ
その1【基本知識の吸収の仕方】
日本史は、世界史に比べて覚えるべき国の範囲は狭いものの、その分深い知識や、時代を超えた歴史の流れに対する理解が求められます。教科書や資料集を存分に活用してください。
第一に、教科書を精読して歴史の流れを正確に把握しましょう。
その際、出来事の背景や前後関係といった因果関係を捉えることを意識しましょう。
教科書を読んでわからない用語は必ず用語集で確認してください。
あいまいな理解で歴史の学習を進めてしまうと、そのうちつまずきます。
こうして歴史の流れ・因果関係を掴んだ上で、一問一答や空欄補充の参考書を使って、学んだ範囲の用語を確実におさえておきましょう。
教科書の章立てに則って、例えば、今回は原始の時期の流れと用語、次回は古墳時代の…と自分の進度に応じて範囲を区切り、学習を進めると良いでしょう。
通史を一通り把握してから、さあ原始の用語を覚えるぞ、というのはやめましょう。
おそらく、原始の流れを忘れてしまっていて二度手間になります。
また、古代の土地関係史や近現代の経済史など、教科書を読んでも歴史の流れが把握しづらいテーマは、図説資料集に掲載されているまとめや年表の活用が非常に有効です。
大学受験で役立つ!日本史苦手克服へのステップ
その2【知識の定着】
全ての暗記が終わってから問題演習をすることはおすすめしません。
用語ベースの一問一答的な暗記学習に時間をかけても、歴史の流れを繋げにくいためです。
知識のインプットと問題演習は並行して進めましょう。
模試の問題や実際の入試問題は、時代の全体像や、ある分野の歴史の流れを、さまざまな角度から取り上げて出題しています。これは、教科書の精読や用語の暗記学習ではなかなか補えません。
覚えた用語が問題演習を通じて繋がるようになれば、歴史の流れをつかめているということです。
問題演習において語句選択や正誤判定で知らない用語をみたら、教科書や用語集で必ず確認するようにしましょう。
大学の入試問題では、3年ほど前に選択肢として挙げられていた用語が、今年は解答すべき語として出題された、というケースもあります。
大学受験で役立つ!日本史苦手克服へのステップ
その3【知識の確実な定着】
問題演習をしてみると、例えば、「平安時代に起きた政変の順番が答えられない…」「保元の乱・平治の乱に関係する人物の名前が区別できない…」「内閣と出来事が一致しない…」など自分のウィークポイントがわかってきます。
その際は、単語帳(単語カード)に写したり、手のひらサイズのノート(A7版ノート)にまとめたりして、すきま時間に覚えましょう。
この方法は西暦を覚えるのにも有効です。
教科書に出てくるすべての西暦を覚える必要はありませんが、日本史上の画期となった出来事(例:大宝律令の制定、日米和親条約の締結など)の西暦は必ず覚えておきましょう。その際、時代に応じて異なりますが、その時の天皇や将軍、内閣などを関連づけて覚えておくよいでしょう。
大学受験突破に向けて、日本史の苦手を克服しよう!
日本史の苦手を克服するポイントは、まず『基本知識を吸収する』、次に吸収した知識を演習を通じてアウトプットすることで『知識を定着させる』、そして、すきま時間なども利用して『知識を確実なものにする』ことです。
苦手な科目や分野は、なかなか手につかなかったり、後回しにしてしまったりすることも多いですが、苦手科目や分野こそが伸びしろです。
今回お伝えした日本史攻略法を参考にして、志望校合格を目指しましょう!