面接実施内容

    代々木ゼミナールが合格者に実施したアンケート調査と、全国の多くの高等学校からご提供いただいた資料をもとに、2019年度入試の面接実施内容をまとめたものです。

    • 面接の形式と内容
      • 面接は個人面接、グループ面接(集団面接)の二つに大別されます。
    • ■個人面接
      • <傾向>時間は10分程度、面接官は3人前後が一般的です。面接前にアンケートなどの記入がある場合は、その内容を中心に進行しますが、よく聞かれる一般的項目をまとめてみると次のようになります。
        • 大学・学部・学科の志望理由
        • 将来(卒業後)の希望進路、希望職業
        • 入学後にやりたいこと
        • 調査書や志望理由等の内容
        • 高校時代の課外活動(クラブ、生徒会、ボランティア他)
        • 趣味、特技、資格
        • 性格、長所・短所
        • 受験勉強、得意・不得意科目
        • 浪人生活
        • 併願校
        • 学科試験の出来
        • 時事問題
      • このなかで必ずといってよいほど質問されるのが最初の2項目です。受験する大学の特色、沿革等を踏まえたうえで、なぜその大学に入学したいのか、 将来、どの方面で活躍したいのかを自分なりにまとめておくことが必要です。志望学科関連の書物にも目を通し、知識を蓄えるとともに、志望動機もより明確に しておきたいところです。
      • <対策>面接時間は比較的短く、質問も一般的な内容が中心ですが、上記の各項目について自分なりの回答を準備しておくことは必要です。
      • 時事問題については、「自分が興味を持っている問題」を問われるケースもありますが、特定のテーマについて知識や意見を問われるケースもかなりあります。
      • 引き続き、自然災害、原子力発電、再生可能エネルギー、節電、放射能汚染などについて聞かれることが考えられます。
      • また環境問題、少年犯罪、格差社会、インターネット、少子化といった一般的な用語に加えて、志望学部の関連用語まで押さえておきたいところです。
      • 特に医学部は、医療ミス、地域医療、臓器移植、ガン告知等の医療用語に関する質問が多く見られますので、対策として日頃から新聞等に目を通して チェックをすることが必要と思われます。さらに、書かれていることを覚えるだけでなく、自分なりに考えて意見をまとめておいた方が良いと思われます。
      • また、理系学部の場合、面接で数学や理科の口頭試問が実施される場合もあります。面接といってもこのように基礎学力が問われるケースもありますので志望する大学ごとにチェックする必要もあります。
    • ■グループ面接
      • <傾向>(1)面接官と受験生のやりとりに終始する場合、(2)受験生の間で討論を行う場合(集団討論)、の2通りがあります。前者 (1)は個人面接とほぼ同じと考えてよく、後者(2)の場合は、テーマが面接官から提示され、討論を行うもので、時間は30~60分が一般的です。
      • <対策>集団討論の場合は5~6人の受験生の中で自分をアピールしなければなりません。しかし、ただ意見を主張するだけではダメで、 まわりの意見を聞きながら、適切なコメントを加えるという「協調性プラス積極性」を見せなくてはなりません。「他人の意見を尊重しながら、質問意図に即し た意見を簡潔に述べる」ことを念頭に置いた発言を心がけて下さい。