• 入職年:2010年
  • 所属:教材研究センター 地歴公民研究室
  • 役職:室長

K.D

入職後の異動歴
  • 教材研究センター地歴公民研究室(入職時)
  • 現在

Q1.入職してから経験してきた業務と現在の業務は?

入職後すぐに教材研究センターの地歴公民研究室に配属され、異動なく現在に至っています。教材研究センターの職員は専門職であることもあって、異動無くキャリアを積まれていく方が多いです。教材研究センターの業務は模擬試験の作成、テキストの作成、解答速報の作成が三本の柱で、私も入職以来毎年これらに従事しています。それ以外では、教育課程の変更や入試問題の傾向変化を分析して他部署に提供する業務や、社会人向けの教養講座の作成にかかわる業務もあり、通常業務への良い刺激になっています。あとは隙間時間で可能な限り多くの入試問題を解いたり、論文や専門書を読んで自己研鑽を積んでいます。

Q2.代ゼミに入職しようと思った理由・きっかけは?

受験生の頃から世界史が好きで、大学でも歴史学科に在籍していましたので、世界史を扱う仕事を志していました。あるいは文章を扱う仕事であっても良いと考え、大学受験を扱う教育産業と出版業を中心に就職活動をしていました。その過程で見つけた代ゼミの教材研究センターは、私の志望の方向性2つを満たすことになる部署で、非常に魅力的でした。採用時の専門科目の筆記試験はかなり難易度が高く、自信がありませんでしたが、幸運にも合格して内定をいただけたので、そのまま入職しました(その後、世界史の筆記試験は自らで改訂して難易度を下げました)。

Q3.仕事をするうえで大切にしていることは?

模擬試験やテキストは授業と異なり、文字のみで生徒とコミュニケーションをとることになります。口頭ではないため細かなニュアンスを伝える困難さがあり、またそこが面白いところでもあります。高い学習効果を発揮させるため、知識的なミスを避けるのはもちろん、日本語表現にも気を遣って教材を作成しています。もう一つ挙げるとすると、受験生の学力向上はもちろんのこと、受験後の人生が豊かになるような知識・理解の提供にもなればよいなという思いを込めて教材を作成しています。地歴公民の受験勉強で得られた知識・理解は、ニュースの読み解きにも旅行にも、趣味や娯楽作品の楽しみにもきっと役に立ちます。教材がそうしたメッセージにもなっていれば嬉しいです。

Q4.代ゼミで働く魅力は?

教材研究センターの話になってしまいますが、早い年次からテキストや模擬試験の担当を割り振られ、自由度の高い編集権限が与えられます。ここは各個人の教科の専門知識や創意工夫の腕の見せどころで、能力を発揮する機会は多いと思います。一方で、より質の高い教材作成のためという最終目標に向けて、互いの担当教材を相互にチェックする機会を設けており、立場を超えた自由闊達な議論がなされます。私自身、役職者という立場ではありますが、作成した教材は遠慮無く指摘を入れてもらっています。こうした自由で学術的な雰囲気で働けるのは、教材研究センターの大きな魅力だと思います。

Q5.今後代ゼミでやりたいこと・実現したいことは?

共通テスト型の模擬試験や大学別の模擬試験で、より精度の高いものを作っていきたいです。受験生が本番を受験したときに、「代ゼミのプレで見たものと全く同じだから、緊張しない」と思ってもらえれば嬉しいですし、的中を出すことができれば尚更です。そのために各大学の出題傾向を多面的な視点から分析して、研究を深めていければよいなと考えています。また、地歴公民研究室の役職者として、科目間の交流をより深めていくことを考えています。世界史と日本史を融合させた歴史総合という科目が誕生し、入試問題でも「総合問題」という出題形態が増えていますから、それに対応できるジェネラリスト的な部署に育てていきたいです。

代ゼミを一言で表すと?

ネットワークの要
代ゼミには代ゼミ校舎に通う生徒の他に、代ゼミサテライン予備校や高校・自宅で映像授業を視聴してくれている生徒もいます。さらに模擬試験の受験生や、教養講座を受講する社会人も含めると、膨大なネットワークが広がっています。代ゼミはその要で、情報を収集し、授業や教材を通じて情報を伝播する存在かなと思います。

このインタビューは2023年01月に行ったものです。