• 入職年:2014年
  • 所属:教材研究センター 外国語研究室
  • 役職:室長

N.T

入職後の異動歴
  • 教材研究センター外国語研究室(入職時)
  • 現在

Q1.入職してから経験してきた業務と現在の業務は?

入職後約2か月のOJT期間を除いて、ずっと教材研究センター外国語研究室に在籍しています。外国語研究室では、英語の模試やテキストなどの教材作成や、解答速報など英語に関わる入試情報の提供が主な業務です。担当する教材など細かいレベルでの変更はありますが、基本的な業務は学期単位、年単位で同じ手順の繰り返しとなります。教材研究センターの基本業務に追加して、本科生のクラス担任や募集期の受講相談担当なども経験しました。現在は室長として外国語研究室内外のとりまとめや連絡を行うことが多くなっています。とはいえ教材作成などの業務が基本であることは変わらず、打ち合わせやメールがちょっと増えたなという感じです。

Q2.仕事で大切にしていることは?

中立的な目線を持つことを意識しています。例えばテキストについていえば、教材研究センターで作成するテキストは、一人の講師が目の前の生徒についてのみ使用するというものは多くありません。大抵の場合、複数の講師が全国の校舎で、またサテラインを通じて映像越しに、授業を行うものとなります。したがって、あまり特定の授業法に沿った教材にしてしまうと、生徒からすると分かりづらい、講師からすると教えづらいという場面も発生してしまいます。そういった意味で教材が尖り過ぎないよう気を付けています。教材作成に限らず、他の業務や人間関係についても同様で、できるだけ特定の立場に寄り過ぎず、別の立場を意識するよう心がけています。なお英語でtweener(betweenのtween+er「人」)という語は「どっちつかずのやつ」というあまりよくない意味で用いられることがあるようです。立場を曖昧にしないということも気を付けたいと思います。

Q3.どんな人が活躍していますか?

いろいろな人が活躍しています。専門的な教科の力(英語)に優れている人が頼りになるのはもちろんですが、校正などでミスを見逃さない緻密さを持った人や、文章力(日本語力)が高い人、大学受験や英語の指導の世界に明るい人、気が利いて良好な人間関係を築くのが上手な人、いつの間にか業務改善のシステムを構築してくれる人など、各々の得意分野でチームを支え合っています。また共通テスト(センター試験)などの問題を思い出してもらえればわかるように、英語の問題にはイラストが多用されがちです。よって絵が上手いというスキルも部署の業務に役立ちます。特に英語は、文学、歴史、芸術、法、経済、社会、生物、環境、工学、医学など何であれ英文で書かれていれば素材になる科目であるため、言語や教育以外であっても大学や趣味で学んだ知識があれば役立ちます。また一つのことを専門とするよりも広く薄く興味を持つタイプの人にも向いています。どのような方でも歓迎です。

Q4.あってよかった職場の制度、プライベートとの両立について教えてください

代ゼミの休日は通常日曜・祝日+週1日、夏期休暇は夏の間の任意の3日といったように、特段多いというわけではありませんが、自由に決めやすい仕組みになっています。とりわけ教材研究センターではどの時期にどのような業務が必要か、年間単位で確定している部分が比較的多くあります。したがって、頑張って前倒しで仕上げる、逆に、後で頑張ることにして今は休む、といったスケジュール調整がしやすいです。上手く活用することで世間一般の長期休暇とは異なる時期にまとまった休みをとることができます。私も数年前までは盆休みなど混雑する時期を避けて国内外へ旅行に行くのに利用していました。昨今は旅行にも行きづらい情勢のため、個人的には有益な活用ができているとは言い難いですが、まとまった休みが欲しい趣味を持つ人には都合が良いのではないかと思います。

Q5.今後代ゼミでやりたいこと・実現したいことは?

何か明確に生徒に訴求するものを提供できればと思っています。例えば、模試の出題で、受けていた人とそうでない人で有意な得点差が出るような的中を出すといったように、代ゼミのサービスを受けていて良かった、受けていなければ損をするところだったと思わせることが目標です。英文のテーマが近かった、文法や発音問題の1問程度でポイントが一緒だったという程度であればこれまでにも時々ありました。しかし、設問の解答にはそこまで影響しなかったり、配点が小さいものであったりという理由で、受験者が実際に得をしたかというと微妙なところです。長文問題の英文の的中など、明確に点数に結びつき、結果として代ゼミの評判に結びつくような成果を上げられればと考えています。世の中に無数にある英文の素材の中から的中するというのはかなりの幸運もなければ起こりえないものですが、少しでもその確率を高めるべく研究と試行錯誤を進めたいと思っています。

代ゼミを一言で表すと?

生徒がみえない予備校
代ゼミの顧客というべき生徒の中には校舎に来て授業を受ける生徒というよりも、サテライン予備校や高校・自宅で授業映像を視聴している生徒が多くいます。これらの全国各地で様々な志望をもった生徒に対して広く、時にニッチな講座・サービスを提供しています。生徒層が幅広いというのは一見良いことのようですが、教材作成者からみれば直接目に見えない受講者に向けた教材をつくるのは難しく、課題も多いと感じています。

このインタビューは2021年12月に行ったものです。