受験勉強と睡眠時間には実は密接な関係があります。
受験勉強をするうえで、よく眠り、よく勉強することはとても大切です。
本記事では、そんな受験勉強と睡眠時間の関係について詳しくご説明します。
受験勉強と睡眠の関係は?
勉強時間が最も大事だから睡眠を削ってでも勉強しよう。
そのように考えている方もいるのではないでしょうか?
実は、効率的に勉強を行ううえで、睡眠は非常に重要です。
効率のいい勉強を行うには、疲れた脳を回復させなければなりません。
そのために睡眠は必要不可欠なのです。
また、人の脳は眠っている間に記憶を定着させようとする性質があるため、成果を自分のものにするためにも睡眠は欠かせないのです。
睡眠の役割
睡眠は単に疲れを取るだけでなく、脳の情報整理や記憶の定着を助ける役割を果たしています。また、体の修復と成長を促進し、免疫機能を高めるなど、多岐にわたる効果があります。受験生にとっては、効率的に知識を吸収できるようにするためにも、十分な睡眠が大変重要です。
睡眠不足の悪影響
睡眠不足になると、集中力や記憶力が低下し、学習の効率が悪くなります。また、イライラやストレスが増え、体調不良の原因にもなります。受験勉強で最高のパフォーマンスを発揮するためには、睡眠不足を避けることが重要です。
受験生の理想的な睡眠時間
では、理想的な睡眠時間は何時間なのでしょうか?
実は、これには明確な答えはありません。
必要な睡眠時間には個人差があるためです。
高校生という伸び盛りの時期には8時間の睡眠が必要という意見もあれば、ショートスリーパーであれば3時間でも大丈夫だという極端な意見もあるでしょう。
また、6時間以下の睡眠では極端にパフォーマンスが下がるという結果もあるようです。
ただ、一般に難関大を受験する受験生の睡眠時間は6~7時間ほどが平均だといわれていますので、それを自身の睡眠時間の目安として考えてもよいでしょう。
優先順位をつけて1つに集中する
広い受験範囲の中から、あれもこれもと一気に勉強しようとすると、どれもなかなか身に付かず焦ってしまうことがあります。
そんなときは勉強すべき科目や範囲、内容を絞り、優先順位をつけて1つに集中する事で対処できます。
1つの内容を繰り返し勉強して確実に身に付ければ、次の内容にも落ち着いて取り組むことができます。
優先順位をつけるときに大切なのは、志望する大学の問題傾向や自分の得意・不得意から、どこを重点的に対策すべきか決めることです。
紙に書いて整理していくと、どの順番で進めていけばいいのかが見えてくるので、おすすめです。
直前期の成長率は高い
模試などで結果が出ずに焦る場合でも、大学受験直前の秋冬まであきらめずにこつこつと勉強を続けましょう。
なぜなら、受験勉強は積み重ねなので、勉強量が蓄積された秋冬になってから伸びることの方が多いからです。
春夏はまだ基礎的な勉強が多く、頭の中に内容が定着していないこともありますが、基礎が定着してくる秋冬になると急に結果が出始めるケースがあります。
春夏の模試の結果が悪かったからといって焦らずに、「積み重ねていくことが大事」と考えて勉強を続けることが、結果的には焦る気持ちへの対処になります。
睡眠の質を上げる3つの方法
受験勉強を効率よく進めるためには、睡眠の質を上げることも非常に重要です。ここでは、具体的な方法についてご紹介します。
1. 就寝90分前からスマホ・パソコンの使用を控える
スマホやパソコンなどの電子機器から発せられるブルーライトは、脳を刺激して眠りを妨げる原因となります。就寝の90分前からこれらの電子機器の使用を控えるようにしましょう。代わりに本を読む、ストレッチをするなどリラックスできる活動をすると、睡眠の質が向上します。
2. 15分~20分の昼寝を取り入れる
午前中や正午過ぎに15分~20分の短い昼寝をすることで、午後の勉強の効率が向上します。長時間の昼寝はその後の睡眠を妨げる恐れがありますが、短時間の仮眠は疲れをリセットし、集中力を再び高める効果があります。
3. 生活習慣やリズムを整える
毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝する規則正しい生活リズムを持つことが大切です。これにより体内時計が整い、自然と質の高い睡眠を取ることができます。また、寝る前に軽いストレッチをする、部屋を暗くし静かに保つ、リラックスできる音楽を聴くなど、自分に合ったリラックス方法を見つけることで、良質な眠りにつなげることができます。
おわりに
大学受験の勉強では、誰もが焦る気持ちを感じてしまうものです。
そんなときは、本記事でご紹介したような対処方法をぜひ意識してみてください。
それでも落ち着かないときは早く寝て体調を整えたり、気分転換をしたり、家族や友人に相談したりして、心身を落ち着かせることも大切です。
焦る気持ちに負けず、合格に向けて大学受験の勉強を乗り切ってください。