いよいよ受験本番が近づいてきました!
効率的な学習のために冬期講習会に申し込みをしたり、共通テスト対策と個別試験対策にかける時間のバランスを検討したりと、受験生の皆さんはラストスパートに向けて、さぞ意欲を燃やしていることと思います。
12月から1月にかけての大学入試直前期は、受験勉強と同じくらい体調管理が大切になってきます。
せっかくたてた学習計画も、体調が万全でないと予定通りこなすことはできません。
また、無理がたたって受験本番に支障が出るような事態は絶対に避けたいものです。
そこで今回は、受験生が特に気を付けたい体調管理のポイントについてお伝えします。
体調管理のチェックポイント
感染症対策を徹底する
冬場は寒さで体温が下がり、免疫力も落ちてしまうため、受験生が最も警戒すべきはインフルエンザやノロウイルスなどの感染症といえます。
特に最近では、新型コロナウイルスにも十分な警戒が必要になるでしょう。
受験生の皆さんは常日頃から、感染症対策には注意を払っていることと思いますが、今一度感染予防について確認してみましょう!
風邪・感染症予防の基本中の基本となるのは『手洗い・うがい』です。
日頃から爪は短く切り、手洗い時には時計や指輪などの装飾品を外すことで、より感染症対策を徹底することができます。
また、うがいをしっかりすることで、のどが元々もっている防御機能を高め、口の粘膜でガードしていたウイルスを物理的に洗い流し、体内へのウイルス侵入を防ぐことができます。
ウイルスがついた手で目や口などの粘膜に触れたり、そのまま食事をしたりすると感染リスクが高まります。
外出先から帰宅した時はもちろんのこと、外出先でもこまめな手洗い・うがいを心がけましょう。
マスクの着用も、感染症予防に有効です。
マスクをすることで、空気感染(飛沫感染)を予防するだけでなく、ウイルスがついている手で鼻や口に触れてしまうことも予防できます。
外出時はマスクの着用を心がけている人が多いと思いますが、室内であっても多くの人が集まるような場所ではマスクを着用するようにしましょう。
また、最近ではマスクをつけたまま眠って、睡眠時の鼻や喉の乾燥を防ぐ人も増えているようです。
ただし、マスクを着用しての睡眠に慣れていない時や、鼻づまりがあるときなどは睡眠の妨げになることもありますので、自身の体調や体質に合わせて睡眠時のマスク使用を行いましょう。
規則正しい生活リズムを心がける
これまでのコラムでもたびたびお伝えしてきたことですが、受験生の皆さんには『朝型の規則正しい生活リズム』で過ごすことをおすすめします!
夜型の生活リズムで過ごし続けていると、試験時間である朝にピークをもってこられず、試験本番で実力を発揮できないという恐れがあります。
また、日によって就寝時間や起床時間が異なるパターンも、質のよい睡眠がとりづらくなり、食欲不振や体調不良を引き起こすことがあるためおすすめできません。
不規則な生活リズムが原因で免疫力が低下し、感染症に罹患するという最悪の事態を避けるためにも、ぜひ今のうちに生活リズムを整えておきましょう!
学習環境を整える
この時期になると、室温もかなり下がっているため暖房を使用する人も多いと思います。
寒い部屋で勉強して風邪をひいてしまうのは問題ですが、それとは反対に室温を過剰に暖めすぎることにも注意が必要です。
室温が高くなりすぎると、頭がぼんやりしたり、眠気におそわれたりと、集中力が低下するおそれがあります。
また、気温と湿度が低く乾燥している環境では、ウイルスの生存率が高まるとされています。
そのため、エアコンなどの暖房器具により部屋の湿度が下がっているときは、加湿器をつけるのがおすすめです。
乾燥した部屋では、鼻や喉の粘膜も痛めやすくなるので、冬場であまり喉が渇いていないと思っていても、適度に水分補給することも大切です。
『衣服で上手に体温調節をして、暖房は弱めの設定を心がける』『乾燥対策に加湿器を使用する』ことで、感染症予防をかねた防寒対策ができますので、勉強中の環境について見直してみましょう!
運動時のケガにも注意する
勉強の小休憩や気分転換に運動をする人も多いと思いますが、この時期は運動によりケガすることがないよう、十分に注意しましょう。
特に、手のケガは絶対に避けたいものです。
痛みがある状態では集中力も低下しますし、何より試験時間内に解答するためには、書くスピードが重要になってきます。
とはいえ体を動かすことは、リフレッシュやストレス解消になり、健康の維持にも役立ちます。受験生の皆さんには、散歩やストレッチなど、体への負荷が少ない適度な運動をおすすめします。
ベストな状態で受験本番を迎えましょう!
今回皆さんにお伝えした体調管理のポイント『感染症対策を徹底する』『規則正しい生活リズムを心がける』『学習環境を整える』『運動時のケガにも注意する』は、いずれも特別な準備や努力を必要するものではありません。
一つ一つは小さなことですが、注意を怠ってしまうと、体調を崩すおそれがあるため、軽視するのは禁物です!
追い込みの時期である今、受験生の皆さんは体が資本であるということを、充分に理解していると思います。
体調が本調子でないと集中力が低下し、学習効率が下がることは回避できません。
直前期にどれだけ実りある学習をして、学力を伸ばすことができるかは、大学受験の結果に大きな影響を及ぼします。
油断することなく体調管理を徹底し、ベストコンディションで受験当日を迎えることができるよう注意を払っていきましょう!