部活は夏で引退するべき?
受験勉強と部活の両立は現役生にとって重要な課題の一つだと思います。
特に6月頃から夏にかけては、部活の引退時期として目安に挙げられる時期でもありますが、
『4月など早めに部活を辞めて受験に専念するか、それとも最後まで部活との両立を頑張るか…』
と悩むこともあるでしょう。
そこで今回は、受験と部活の両立について、一緒に考えてみましょう。
勉強の『量』と『質』
勉強時間の確保という観点からは、部活を早くに引退する方が多くの時間を受験勉強に費やせるでしょう。
しかし、部活に充てていた時間をすべて勉強時間に移行できるかというと、なかなか気持ちの切り替えがうまくいかず、思ったより勉強が捗らないという人も少なくありません。
一方で、部活動を続けながら受験勉強をすることで、『勉強時間が不足している』という自覚や危機感を持ち、短い時間でも高い集中力で学習に取り組めるという意見もあります。
受験勉強において、量(時間)と質(内容)はどちらも重要であり、一方だけ満たせばよいというものではありません。
部活を続けるかどうかの判断も、
- 『必要な勉強時間を確保できているか』
- 『集中して効率的に勉強できているか』
時間を有効活用し、勉強の効率化を進めよう
部活を続けることを検討している人だけでなく、習い事や趣味の時間と勉強の両立に悩む人も、この機会に時間の使い方について考えてみましょう。
皆さんは、貴重な『スキマ時間』を無駄にしていませんか?
スキマ時間とは、たとえば通学時の乗車時間や電車待ちの時間、学校に到着してから授業開始前の時間など、なんとなくスマホを触ったり、特に何もせず、手持ち無沙汰に過ごしている空白時間を指します。
一回当たりの時間は短くとも“塵も積もれば山となる”という言葉があるように、合計すると見逃せない空白時間が見つかる可能性があります。
まずは1週間、自分がどのように過ごしているか書き出してみて、見逃しているスキマ時間がないか探してみましょう。
また、勉強を効率的に進め、集中力を切らさずに取り組むには、適度な気分転換も必要不可欠です。
そこで『部活の時間=気分転換の時間』として、気持ちの切り替えに利用できれば、メリハリをつけた生活ができるでしょう。
日々の時間の使い方を見直すことで、学習スケジュールがより洗練され、効率的なものに生まれ変わるはずです。
志望校合格に向け時間を有効活用し、勉強の効率化を進めましょう!
メリット・デメリットを書き出してみよう
学習スケジュールを見直し、勉強の効率化を進めたうえで、あらためて部活を続けるかどうか、考えてみましょう。
自分にとってメリット・デメリットを一つ一つ、紙に書き出していくことは、思考の整理にも役立ちます。
たとえば、学校推薦型選抜での受験を検討している人にとって、部活に打ち込み、そこで成果を出すことは、大きなアピールポイントになるでしょう。
ボランティア活動や生徒会活動に打ち込んでいる人も同様に、『本気で何かと向き合い、やりとげた』経験を持つ人は、自分に自信を持ち、何事にも堂々とした姿で挑めるはずです。
また、受験勉強と部活を両立することで、自身のスケジュール管理や、時間の使い方を常に意識する能力が鍛えられるため、今後の人生においても強みになってくれるでしょう。
一方、部活を続けることで考えられるデメリットは『勉強時間が足りなくなる」ことが大きいでしょう。
前項でお伝えした通り、スキマ時間を全て勉強にあて、効率的に勉強を進めることができたとしても、同じことを帰宅部の人が行った場合、やはり総合的な勉強時間には差が生じてしまいます。
また、学校での勉強時間だけでなく、塾や予備校に通い、志望校別の対策時間も増やしたい…と考えた時に、放課後を部活動に充てているとどうしても時間が足りないこともあるでしょう。
引退時期をズルズル先延ばしにすることも、デメリットが大きいといえます。
気持ちの切り替えができないと、いつまでたっても勉強に身が入らず、気が付いたら受験直前!という恐ろしい事態にもなりかねません。
今回挙げたメリット・デメリットはあくまで一例ですので、みなさん一人一人が自分の気持ちとしっかり向き合うことが大切です。
それでも迷いが出る時は、保護者や先輩、友人など信頼できる人に相談するのもおすすめです。
後悔が残らないように、とことん考え、自分なりの答えを出しましょう!
悩んだ分だけ、成長できる!
受験勉強と部活の両立は、簡単なものではありませんが、決して不可能ではありません。
受験勉強に専念するか、部活との両立に挑戦するか、どちらを選ぶにしても、最後に悔いが残らないようにじっくり考えましょう。
そして決断したあとは、自身の判断を信じて前を向き、全力で突き進むのみです!
悩み、考える時間は、必ずあなたを成長させてくれるはずです。
皆さんが最良の選択をできるよう祈っています!