授業
中学校の時よりも高校では学ぶ内容が増えます。中学校では、英・数・国・理・社の主要5教科と、音楽・美術・技術・家庭科・保健体育などを学んでいたと思います。
しかし、高校では教科としての『英語』という教科が【英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ】【論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ】に分かれるなど、学習範囲を細かく分けた科目で学んでいくため、より専門的な内容を扱うことになります。
そのため予習・復習にかかる時間や、提出しなければならない課題の量も多くなることに注意してください。
さらに、高校では中学校の時に比べて授業の進度も早くなります。
授業についていくためには、毎日欠かさず予習・復習を行うことが必須といえるので、計画を立て、自分が主体となって進めていかなければなりません。
いざという時になって慌てることがないように、学習に必要な時間を毎日きちんと確保して、コツコツ努力することが重要です。
授業で学ぶ内容は、将来大学受験をすることを考えた時の基礎になります。特に理科と社会は選択する科目によって受験できる大学も変わってきます。
一夜漬けでなんとかしようとせずに、1年生のうちから学習習慣をつけることを目標としてください。
定期テスト
高校では学ぶ科目数が多いため、中学校の時に比べて、テスト範囲も広くなり難度も上がります。その結果、中学生の時と同じ勉強法のままでは成績が下がってしまったという人も……。
そうならないように、高校の定期テスト対策は余裕をもって準備をすすめ、コツコツ取り組むことをおすすめします。
テスト範囲が発表されてから焦って勉強を始めるのではなく、毎日の授業で学んだことはその日のうちに理解をして苦手を後に残さないことが重要になります。
「わからない」と感じた内容は学校の先生や友達に質問して早めに「わかる」に変えましょう!
補習・模試
高校では授業に加えて、休みの日でも登校しなければならない日があります。
模擬試験(模試)
大学受験をするにあたってこれまでの学習内容が身についているかを測るテストです。全国の高校生が参加するものなので、自分の実力が他の高校生と比べてどうかを知ることができます。高1生、高2生対象の模試は多くありませんが、高3生になると1年でいくつもの模試を受験します。
記述模試
出題された問題に対して記述形式で答える模試。一問一答問題もありますが、一つの問題に対してB4用紙1枚分の解答欄を設けている問題もあります。
マーク模試
出題された問題に対して答えを選び、マークシートを塗りつぶして解答をしていく模試。主に大学入学共通テスト(以下共通テスト)に対応した内容になっています。
共通テストは1月に行われる全国統一のテストで毎年50万人弱が受験しています。本番は2日間あり朝から夕方まで実施されます。
したがって模試も長時間受けることになります。
その他
大学別模試や、小論文など特殊な対策が必要な受験生のための模試もあります。
補習
定期テストで所定の点数を取ることができなかった場合や、大学受験に向けて学校の授業とは別に特別授業をする場合などがあります。
進路選択
中学生の段階では、高校進学以外の選択肢について検討する方は多くなかったと思います。しかし、高校卒業後の進路は多様です。
大学・短大・専門学校などへの進学、就職…。
大学に進学するとしても、「どの大学に進学したいのか」「何を学びたいのか」を、自分がめざす将来像も踏まえて進路を検討する必要があります。
だからこそ、得意だと感じることや高校生活の中で楽しいと思えたことをたくさん見つけてください。その経験の一つひとつが皆さんの進路選択の助けになります。
また、勉強も自分の視野を広げるために大切なことです。中には難しい・面白くないと感じる教科もあるかもしれませんが、高校時代に身につけた知識は一生使えるものになります。進路選択の一助となるだけでなく、その先の未来においても皆さんを導いてくれるものですから、未来志向でポジティブに取り組みましょう。
高校での勉強が皆さんの将来の可能性を広げる
学ぶ量が多くて大変そう…と感じた方もいるかもしれません。
しかし、今は役に立たないと思える知識でも、皆さんが将来の進路を考えるうえで大切な道しるべとなります。
中学校までは勉強がうまくいかないと感じていた人も心機一転、新たな気持ちでスタートしましょう。