2025新課程入試に関する最新情報
~2025年度(令和7年度)共通テストに向けた分析と対策

2022年11月10日掲載

何がどう変わるの? 

2022年度の高校1年生から【図1】にある通り、多くの教科・科目が新しくなりました。地理歴史、公民では、日本史と世界史を統合的に学ぶ「歴史総合」という科目が新設され、「世界で○○が起きていたとき、日本はどんな状況だったのか?」といった関連性を意識した勉強が必要になります。さらに、SDGsに代表される現代の社会的課題を扱う「公共」が始まりました。また、AIのように情報技術が著しく発展していることに伴い、大量のデータ処理やプログラミングを学んで実践したり、通信ネットワークの仕組み、ネットバンキングやデジタルコンテンツに関連するモラル等を学んだりする「情報Ⅰ」、「情報Ⅱ」という科目も新設されます。国語も、これまでは「近代以降の文章」として、評論文や小説、随筆などが学びの中心でしたが、新しい課程では、「現代の国語」、「論理国語」、「文学国語」に分かれ、特に論理的な文章を読んだり表現したりする機会を強化することが課題となっています。報道記事や企画書など、より実社会に即した実用的な文書に触れる機会も増えてきます。その他英語、数学、理科は、学習する単元や内容が大幅に変わるわけではありませんが、これまで「数学B」だった単元が「数学C」に移行する、高校生物の単元を中学校で学習するなどの変更があります。さらに、数学や理科で学んだ知識を、「実際に体験(実験)し活用できる機会」を作る「理数」という教科も始まりました。
どの科目も実生活に即した内容が増える、その科目だけに留まらない多面的な知識と理解などが必要になるといった変化があります。

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