2025新課程入試に関する最新情報
~2025年度(令和7年度)共通テストに向けた分析と対策

2022年11月10日掲載

「大学入学共通テスト」で出題される教科・科目

この変更は大学入試の出題教科・科目にも影響します。現在行われている「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」では、6教科30科目が出題されていますが、2025年度入試からは新たに「情報」が加わり、7教科21科目となります(【図2】)。

2025年度以降の「共通テスト」出題教科・科目

なかでも、大きく変わるのが「地理歴史」と「公民」です。現行の共通テストでは、「地理歴史、公民」の合計10科目から、各大学の出願条件に合わせて最大2科目を選択して受験します。しかし、2025年からは「地理歴史、公民」の合計6科目のうち最大2科目を選択できます。選択の組合せ条件は【図3】のとおりです。

【図3】地理・歴史、公民の選択の組合せ条件

  • 「公共、倫理」と「公共、政治・経済」の組合せは不可
  • 「地理総合、歴史総合、公共」で選択解答した問題の出題範囲の科目と同一名称を含む科目の組合せは選択不可
    (例)○「地理総合、歴史総合、公共」で地理総合と公共を選択。もう1つは「歴史総合、日本史探究」を選択
       ╳「地理総合、歴史総合、公共」で地理総合と公共を選択。もう1つは「地理総合、地理探究」を選択
  • 「歴史総合、世界史探究」と「歴史総合、日本史探究」の組合せは可

また、新たに追加される「情報」の出題範囲は、2022年度から設置された科目「情報Ⅰ」となります。「情報Ⅰ」では、プログラミングやデータの活用などを必修として学習することになります。共通テストでは、「情報Ⅰ」の内容から、プログラミング演習など、実践を踏まえた内容が網羅的に出題されると予想されます。すぐに対策できる教科ではないため、学校の授業で習った内容は、できるだけ早い段階で理解・定着できるよう日々の復習を心がけたいところです。

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