2025新課程入試に関する最新情報
~2025年度(令和7年度)共通テストに向けた分析と対策

2022年11月10日掲載

「大学入学共通テスト」の現行教育課程履修者への移行措置

新しい教育課程(学習指導要領)による教科・科目で大学入試が行われる場合、大学入試センターが課す試験(大学入試センター試験や共通テスト)には、その当年度の試験(今回の場合、2025年1月に実施される試験)に限って、「現行(旧課程)の教育課程履修者への経過措置」という制度があります。課程の切り替わりにより教科や科目の内容が変わってしまうことで、旧課程で履修した受験生に不利が生じないようにするための措置です。今回、「地理歴史」「公民」「数学①」「数学②」「情報」が対象となります(理科については、出題する問題によって、教科書の扱いが異なった場合、必要に応じて選択解答可能な問題が出題される可能性があります)。なお、「情報」については、2025年度(令和7年度)の大学入学共通テストで初めて課される試験ですが、旧課程で履修した受験生については、「旧情報(仮)」として出題され、「社会と情報」「情報の科学」いずれかの科目から必答と選択解答の組み合わせで受験することができます

これらの教科・科目については、既卒生(受験する2025年の段階で、既に高校を卒業している受験生)であれば受験可能となりますが、卒業見込みの受験生(2025年の段階で高校3年)については、これら旧課程による試験問題で受験することができませんのでご注意ください。(既卒生が新しい教育課程による試験問題で受験することは可能)

(参考)

教 科 出題科目(科目名は現行指導要領の科目名) 試験時間
地理歴史 「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」
「地理A」「地理B」
1科目選択 60分
2科目選択 130分(うち解答時間120分)
公民 「現代社会」「倫理」「政治・経済」
「倫理、政治・経済」
数学 数学①(数学Ⅰ、数学Ⅰ・A) 70分
数学②(数学Ⅱ、数学Ⅱ・B、簿記・会計、情報関係基礎) 70分
理科 ※理科は新課程と現行課程の間で、指導要領や教科書で扱いが異なる内容に関して、必要に応じて現行教育課程履修者(既卒者)が選択解答可能な問題を出題する可能性あり
情報 (現行の科目)「社会と情報」「情報の科学」
【「情報」の経過措置に対する大学入試センターの考え方】
  • 現行教育課程履修者(既卒者)用に選択可能な経過措置問題を作成
  • 経過措置問題は、他教科同様に1年に限る
  • 「旧情報(仮)」として出題
  • 得点調整あり(受験者が1万人未満の場合でも実施)
60分

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