東京大学


1.志願者数・志願倍率

【図表①】2024年度前期日程志願者数等
【図表①】2023年度前期日程志願者数等
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【図表②】志願者数の推移
【図表②】志願者数の推移
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【図表③】文科の志願倍率の推移
【図表③】文科の志願倍率の推移
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【図表④】理科の志願倍率の推移
【図表④】理科の志願倍率の推移
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【図表⑤】第1段階選抜の合格最低得点率の推移
【図表⑤】第1段階選抜の合格最低得点率の推移
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   2024年度前期日程の志願者数は全6科類の合計で9,432人でした。2023年度の減少から転じて126人増加(志願者指数は101.4)し、国立前期日程全体の志願者指数100.6を上回る結果となりました。また、9回目の募集実施となる学校推薦型選抜は、2023年度(253人)を上回る256人となり、3年前の2021年度(267人)に次いで2番目に多い志願者数でした。【図表】参照
   一般選抜の科類ごとの増減をみてみましょう。大学全体では増加しましたが、科類別で増加したのは文科三類と理科一類のみで、他の4科類はいずれも減少しています。志願者の増減に影響する要因としては、前年の志願者の増減や志願倍率の高低もありますが、第1段階選抜の最低点の影響も大きいようです。文科三類は2017~2019年度において、第1段階選抜の最低点が80%を超えていたことが、2017~2020年度における連続での志願者減少につながったと考えられます。逆に2024年度の志願者増加は、2020年度以降の最低点が60%台で推移していたことや、2023年度に第1段階選抜が不実施だった影響がありそうです。文科一類と二類の志願者が減少していることも鑑みると、2023年度の志願状況をみて2024年度は文科三類に流入した受験生が多かったと考えられます。参考までに、センター試験最後の2020年度入試以降、第1段階選抜の合格者最低点が80%を超えた科類は存在しません。
   次に志願倍率に注目してみましょう。文科は各年度の倍率変化が目立ちます。年度により志願倍率の序列が変化しており、高低の規則性は見受けられません。第1段階選抜の実施倍率が約3.0倍で共通であることも、各年度の志願倍率が大きく変動することの一因です。2024年度において最も倍率が高かったのは文科三類の3.24倍、低かったのは文科一類の2.85倍でした。特に文科一類の志願倍率の低さは、1996年度までデータをさかのぼると2013年度の2.92倍に次ぐ低い数値となりました。志願倍率による序列が文科三類>文科二類>文科一類となるのはここ10年間では初めてです。【図表】参照
   理科は文科と異なり、第1段階選抜の実施倍率が類ごとに変わります。理科一類が約2.5倍、理科二類が約3.5倍、理科三類は2018年度まで約4.0倍、2019年度から約3.5倍、2023年度からは約3.0倍です。この実施倍率の高低と募集人員の規模(最多は理科一類の1,108人、最少は理科三類の97人)に連動して、各類の「志願倍率の序列(理科三類>理科二類>理科一類)」ができています。類ごとの志願倍率の変化をみると、文科一類と同様に、最難関の理科三類は募集人員が少ないこともあって倍率変動が顕著です。2015年度からの10年間は2016年度の5.63倍から2021年度の3.97倍の範囲で、年ごとの変化が大きくなっています。ただし、2022年度入試からは小幅な変化が続いています。理科一類は募集人員が1,108人と規模が大きいため、人数として多少の増減はあっても倍率の変化は例年大きくありません。【図表】参照

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