北海道大学
1.北海道大学の概要と志願状況
また、入試制度にも特長があります。北海道大学では、2011年度入試より従来の学部別入試に加え、「総合入試(文系・理系)」を導入しています。総合入試とは、学部ごとではなく文系・理系の大きな括りで入学し、入学後1年間教養科目や基礎科目を学んだ後、本人の志望と成績に基づいて学部・学科に移行する制度で、学生の学部選択におけるミスマッチを解消する取り組みとして導入されました。導入から10年以上が経ちますが、毎年全国から数多くの受験生を集めています。また2022年度入試からは、一部の学部・学科で「フロンティア入試(総合型選抜)」を導入しています。フロンティア入試は、将来大学や社会での新しい価値の創造を目指し、新しい時代を生き抜く素養と北海道大学で学びたいという強い意志を持つ学生の獲得を目的としています。入試は2つのタイプに分類され、出願書類、総合問題、面接及び共通テスト等の結果を総合して合格者を決定する「TypeⅠ」と、出願書類、適性試験及び面接の結果を総合して合格者を決定する「TypeⅡ」があります。
続いて志願状況を見てみましょう。2023年度の一般選抜の志願者数は前期・後期の合計で9,808人となり、2022年度と比べて292人(3.1%)増加しました。日程ごとに見ていくと、前期日程は2022年度より125人(2.3%)減の5,284人、後期日程は417人(10.2%)増の4,524人で、前期が減少・後期が増加という結果になりました。前期では、医学部保健学科(理学療法学専攻を除く)や獣医学部など一部の学部・学科で志願者数は増加したものの、文系(総合入試文系と法学部を除く)や総合入試理系全体の志願者数は減少しました。特に志願者数の減少が目立ったのは総合入試理系の総合科学選抜群で、2022年度より248人(35.9%)減少しました。一方、後期の志願者数は直近10年間の推移で見ると最多となりました。これは近年の全国的な後期日程の廃止や縮小の動きが影響していると考えられます。【図表①②】参照
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