伸び悩みの壁を乗り越えよう！

2021年9月

秋に感じる焦りや苛立ち

受験生のみなさんは、来春の志望校合格を目指し、夏の間も気を緩めることなく、日々努力を重ねてきたことと思います。
しかし、いざ秋を迎えてみたら、
『夏の間にあれだけ頑張ったのに、発展問題にはまだまだ歯が立たない』
『夏前と比べても、模試の成績が思うように伸びていない』
と、焦りや苛立ちを感じることもあるのではないでしょうか。

そこで今回は、この時期に感じることが多い、成績の伸び悩み・停滞期をどう乗り越えればいいのか、一緒に考えていきましょう！

夏の勉強の成果はいつ出るの？

秋以降は模試が立て続けにあり、学習内容もより実戦的なものになっていきます。
それを見据えて、夏の間に基礎の見直しや苦手分野の克服に取り組んできた人は多いでしょう。
そのように努力して基礎を完璧に習得したのに、成績に現れてこないとなると、

『学習方法が間違いだったのでは…』

『勉強しても無駄なのでは…』

と不安になってしまう気持ちは、とてもよくわかります。

そこでまず結論からお伝えすると、高校生・受験生の皆さんが、夏休み期間に、基礎の見直しを行ったことは、決して無駄ではありません！
ただし、基礎の学習をした成果は、模試の点数や成績にすぐに反映されるものではないのです。
模試で出題される問題は、応用力を問われる発展問題が大半を占めます。
そのため、基礎学習が完璧にできていても、それだけで目に見えて成績アップすることは、困難なのです。

夏の勉強の成果を実感するためにも、これまでに基礎をしっかり勉強し、学習の土台を作ることができた皆さんは、アウトプットに進んでみましょう！
基礎が曖昧なままでは、応用問題や発展問題に挑戦するのは困難でしょう。

しかし、単語や文法、公式など、基礎を完璧にインプットできた皆さんなら、たとえ完答はできなかったとしても、全くのお手上げということはないはずです。
積極的に色々な問題にチャレンジし解法を学ぶことを繰り返してみてください！
何度もアウトプットを繰り返すうちに、一問あたりにかかる解答時間が短縮され、「前にも似た問題を解いたことがある…！」と、気づきやひらめきが生まれてくるでしょう。

応用力は身につくまでに時間がかかりますが、秋の間にアウトプットを繰り返せば、必ず成績がアップする時がやってきます。
努力が実を結ぶまで、あともう少しです！諦めずに頑張りましょう！

成績停滞期こそ『今、何をすべきか』考えよう

前項で書いた通り、今は夏の間に習得した基礎力を使って、応用力を鍛えていく時期になります。
学力上昇の手ごたえを感じるまでに、時間を要する我慢の時……とは分かっていても、周りと比べて不安になったり、勉強へのモチベーションを保つことが難しいこともあるでしょう。

この時期の勉強を行うにあたり大切なのは、今自分が何を目標として学習をしているのか念頭においておくことです。
ただでさえモチベーションが下がり気味の時に、『なんとなく』で勉強をしていては、集中力も散漫になり、時間の使い方にも無駄がでてきてしまいます。
特に現役生の皆さんは、夏休みも終わり、秋からは学校の授業や行事と同時に受験勉強を行うことになります。
限られた時間を、有意義に使うためにも、しっかり目的を持ち、集中して勉強しましょう。

自身の学力と、志望校に求められるレベルとの差が現時点でどれくらいあるのか、現状確認と自己分析を行うこともおすすめです。
もし思うようにその差が詰められていない場合は、現状に危機感を持って、より真剣に学習に取り組むようになるはずです。

また、高卒生の皆さんにとって、秋の成績停滞期は、現役生以上に中だるみやモチベーションの低下を感じやすい時期といえるでしょう。
志望校合格を目指し、気持ちを新たに受験勉強へ取り組んできた高卒生の皆さんは、一度受験を経験しているからこそ、折り返し地点の秋を迎えたことに、危機感や不安を感じることもあるかもしれません。
模試に対しても、プレッシャーを大きく感じることや、成績に向き合うのがつらいと感じることがあると思います。

高卒生の皆さんも現役生と同様に、現状と目標の再確認をしっかり行い

『今なんのために勉強をしているのか』

『自分の学習状況は、どこがまだ足りていないのか』

を突き詰めて考えてみましょう。
高卒生の皆さんは、秋からも受験勉強に一点集中し学習できる環境や、受験本番を経験したことがあるという強みを持っています。
今一度、再チャレンジを決めた時の、強い想いを思い出して、成績停滞期を乗り越えましょう！