運動しながら勉強すれば、脳が活性化する
勉強中、誰もがぶつかる「暗記」の壁。
暗記に必要なのは記憶力です。
記憶力をアップさせるには、運動しながらの勉強が効果的だと言われています。
そのメカニズムは、「身体を動かすことで脳に酸素が多く供給され、脳が活性化した結果、記憶力がアップする」というもの。
激しい運動でなくても、軽いスクワットやウォーキングでOK。
外に出るのが難しいという場合は、部屋を歩き回りながら暗記したい内容を口に出すのもおすすめです。
または、立ったままの勉強でも、充分に効果があるようですよ。
筋トレによる記憶定着効果。思考も柔軟になるって本当?
2018年に発表された筑波大学の研究によると、運動しながらの勉強だけでなく、勉強する前に運動をしても、記憶力がアップすることが分かりました。
また、2014年にジョージア工科大学が行った実験も興味深いです。
まずは、46人の被験者に90枚の写真を見せてから、被験者をふたつのグループに分け、片方のグループだけが、20分の筋トレに取り組みます。
2日後に再び写真を見せ、どの写真を覚えているか尋ねたところ、筋トレをしたグループが、しなかったグループよりも、覚えている写真が10%も多かったそうです。
ここで注目したいのは、筋トレによって分泌される「ノルエピネフリン」という脳内物質。
2日前に見た写真の記憶が定着していたのは、このノルエピネフリンの働きによるものです。
ノルエピネフリンには、思考が柔軟になり、意欲が増すといった働きも。
筋トレの効果は絶大ですね。
気分転換にちょっと運動して、ついでに記憶力もアップ!
勉強の合間に身体を動かすことは、何より、運動不足の解消や気分転換になります。
リフレッシュできる上に、記憶力がアップして、勉強した内容をしっかり定着させることができるなんて、なんだか、お得感があります。
英単語を覚えたいときや、日本史・世界史の年号を覚えたいとき、さっそく実践してみてはいかがでしょうか。
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