用語集

2018.2.20

用語集

こちらでは大学入試や大学情報などでよく使われる用語について解説しています。

アドミッション・ポリシー

自校の特色や教育理念などに基づいて、どのような学生像を求めるかをまとめた、大学の入学者受け入れ方針。入学者選抜における基本的な考え方を示したもの。

 

一般入試

大学入試では、選考の対象や目的によって様々な選抜が実施される。学力が選考基準の中心となる「一般入試」のほか、能力・適性・意欲・関心等を多面的、総合的に判定する「アドミッション・オフィス(AO)入試」、校長の推薦に基づき調査書を主な資料として判定する「推薦入試」、高等学校の専門教育を主とする学科又は総合学科卒業の入学志願者を対象とする「専門学科・総合学科卒業生入試」、帰国子女又は社会人を対象とする「帰国子女入試・社会人入試」などがあり、それぞれ異なる方法、時期で選考が行われる。
国公立大学では一般入試の入学者が全体の8割以上を占めるが、私大全体ではその割合は約5割となる。

 

AO入試

AO入試とはアドミッション・オフィス入試のことで、もともとアメリカの大学における入学者選抜方法に由来する。
アメリカでは入学者の選抜を専門の部署(アドミッション・オフィス)が担当し、学力だけでなく適性や意欲なども加味して評価するため、長い時間をかけて志願者との面接等を通じて選考する。
日本でも学力偏重の入試を是正する手段として採用されたが、私立大や短大では一般入試に先立って早期に入学者を確保する手段として活用する例も多く、学力軽視の結果、入学後に授業についていけない学生が生じるなどの弊害も見られるため、文部科学省は何らかの方法で基礎学力の有無を把握するよう求めている。

 

カリキュラム・ポリシー

大学が定めた教育目標を達成するために必要となる教育課程の編成や授業内容、および教育方針についての基本的な考え方を示したもの。

 

センター試験受験科目の事前登録

センター試験を出願する際には、「各教科の受験の有無」「受験科目数(理科、地歴・公民を受験する場合)」「成績通知希望の有無」などを志願票に記入して提出する。
試験当日、登録した内容を変更して受験することはできない。

 

センター試験の受験科目

国公立大の多くで指定される5教科7科目の標準的な組み合わせは、
【文系】外国語、国語、数学(2科目)、地理歴史・公民(2科目)、理科(基礎科目を2科目)
 ※理科は「基礎2科目」=「1科目」と数えて5教科7科目となる。
【理系】外国語、国語、数学(2科目)、地理歴史・公民(1科目)、理科(専門科目を2科目)
理科①の「基礎科目」は必ず2科目セットでの受験が必要。各大学の理科の指定については、国公立大の文系は「基礎2科目」、理系は「専門2科目」が一般的。看護などの医療系や生活系の場合は大学によって指定が異なるので、注意が必要。
私立大では一般入試に準じた2~3教科が指定されるのが一般的だが、中には文系でも数学や理科を、理系でも国語や地歴・公民を受験科目とする大学や学部がある。

 

センター試験の成績通知

センター試験の志願票には「成績通知の有無」を記入する欄があり、希望する場合は通常の受験料に800円を加算した金額をあらかじめ納入する必要がある。
成績通知を希望した受験生には、科目別の得点を記した成績通知書が4月中旬に自宅宛てに郵送される。

 

センター試験利用入試

私立大の入試では、受験者数を確保し、入学者のレベルを維持するため、多様な選抜方法が採用されている。
センター試験利用入試もその多様な選抜方法のひとつであるが、入学定員は「一般入試」に含まれているため、一般入試のひとつの入試方式であると考えてよい。
私立大のセンター試験利用入試では大学が独自で実施する試験を受験することなく、センター試験の成績のみで判定する(つまり、願書を出すだけでよい)大学が多いため、センター試験受験者にとっては受けやすく、多くの志願者が集まりやすいという特徴がある。

 

 

地域枠推薦

近年、医学部医学科においては、通常の入学定員とは別に「地域枠」という特別の定員を設定し、主に推薦入試で選考する大学が多数ある。
これは地方の医師不足、医師不在の状況を改善する方法として、主に地元出身者を対象に別枠で実施される入試であり、卒業後は一定期間地元で勤務することを条件に、地元の意欲ある受験生を優遇して入学させ、地元に定着させる狙いがある。

 

ディプロマ・ポリシー

学生が卒業するときに必要とする能力を示した、学位授与方針。

 

評定平均値

大学を受験する際には、高校での学習状況を記した「調査書」を提出する必要がある。
調査書には履修した教科・科目や修得単位数、各教科目の成績(学年成績)、特別活動や部活動等の状況、学習状況や資格・検定等の取得状況、出欠日数などが記載される。
このうち成績については各教科目別の成績のほか、以下の計算式で算出される評定平均値が記載され、入学者選考で活用される。

[評定平均値=すべての教科・科目の評定の合計数/すべての評定数]

例えば、英語:4、数学:3、国語:4、ならば評定平均値は、4+3+4/3=3.66・・・となり、四捨五入して評定平均値=3.7となる。
またこの数値にもとづき、学習成績概評がA~Eに区分される。(この例の場合は、Bとなる)
なお、履修途中で学年末成績が確定していない科目については、直前の学期までの成績が記載される。

 

全体の評定平均値 学習成績概評
5.0~4.3 A
4.2~3.5 B
3.4~2.7 C
2.6~1.9 D
1.8以下 E

 

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