大学受験突破の可能性を高める!公募制推薦について

2022年6月

大学受験突破の可能性を高める!公募制推薦について

大学受験には

  • 『一般選抜』
  • 『総合型選抜』
  • 『学校推薦型選抜』
という入試方式があります。

近年は『総合型選抜』『学校推薦型選抜』を利用して大学に入学する方の割合が増加傾向にありますので、興味や関心を持っている人も多いのではないでしょうか。

『総合型選抜』とは、2021年度入試からAO入試に変わって導入された入試方式です。
大学ごとのアドミッションポリシーに合致する人を選抜する試験で、AO入試では人物評価に重きがおかれていましたが、大学入試改革に伴い、『総合型選抜』では学力を確認する評価も必要になりました。

『学校推薦型選抜』とは、高校からの推薦が必須の入試方式で、公募制推薦と指定校制推薦の2種類があります。
今回は、『学校推薦型選抜』の中でも公募制推薦について詳しくお伝えしたいと思います。

指定校制推薦については「大学受験で指定校制推薦枠をとるためには」で詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせてご覧ください!


公募制推薦について知ろう!

公募制推薦について知ろう!

公募制推薦とは、

  • 『高校からの推薦を得ていること』
  • 『大学の求める出願条件をクリアしていること』
などの条件を満たしていれば、どの高校からでも出願ができる制度です。

『公募制一般選抜(一般推薦)』『公募制特別推薦選抜(特別推薦)』の2種類がありますので、まずはそれぞれの特徴を確認してみましょう。

公募制一般選抜(一般推薦)

個別試験のほかに高校での学業成績・生活態度などが評価の対象となる場合が多くあります。
調査書の「全体の学習成績の状況」に基準が設けられることが多く、教科・科目の試験や面接、小論文のほか、大学入学共通テストの受験が必要になる場合もあります。

また国公立大学でも、多くの大学が公募制一般選抜を実施しています。

公募制特別推薦選抜(特別推薦)

文化活動やスポーツ活動、委員会やボランティア等の取り組みで実績を残した人が出願できます。
スポーツ推薦や有資格者推薦、文化活動推薦とも呼ばれており、成績基準がない場合もあります。

公募制一般選抜と公募制特別推薦選抜の違いをご理解いただけましたでしょうか。
次項では、公募制推薦を利用することで得られるメリットと注意するべきことについてお伝えしたいと思います。

公募制推薦を利用するメリットとは

公募制推薦を利用するメリットとは

指定校制推薦と比べて、公募制推薦では

  • 「国公立大学でも実施している大学がある。」
  • 「既卒生でも出願が可能な大学がある。」
  • 「併願を認めている私立大学がある。」
というメリットがあります。(※国公立大学への出願は専願が原則となります)
公募制推薦を利用することで、受験の機会を増やすことができます。

また、公募制推薦は受験日程が早く、一般選抜よりも先に合否が判明します。
公募制推薦で合格を勝ちとることができれば、第一志望の大学を一般選抜で受験する時に気持ちに余裕を持った状態で試験本番に挑めるでしょう。

ただし、国公立大学の公募制推薦では募集人数が少ないため、倍率が高くなることがあります。
また、小論文や面接にも学力的要素が含まれていることがありますので、基礎学力を身につけておく必要があります。

公募制推薦を利用するにあたって、注意したいこと

公募制推薦を利用するにあたって、注意したいこと

調査書の「全体の学習成績の状況」について

多くの大学では出願条件として、「全体の学習成績の状況」に基準が設けられています。
そのため、公募制推薦を利用するには、ご自身の「全体の学習成績の状況」が志望校の出願資格を満たしているかどうかを確認する必要があります。

「全体の学習成績の状況」が選抜条件に含まれているかどうかに関わらず、選抜の際には調査書の内容が参考とされる可能性があるので、普段の高校生活を充実させることを心がけると良いでしょう。

スケジュールについて

公募制推薦は6~7月頃に募集要項が発表されて、11月頃に出願を行い、12月頃に実施される試験を経て、年内に合格発表が行われるのが一般的なスケジュール(※)となっています。(※)スケジュールは大学ごとに異なります。
詳細は大学の募集要項にてご確認ください。

公募制推薦は一般選抜に先行して実施されますので、書類の準備や個別試験の教科、科目の試験、面接、小論文の対策を早めにおこないましょう。

また、公募制推薦では「全体の学習成績の状況」が選抜の基準のひとつとなります。
公募制推薦を利用しようと考えている人は、個別試験の対策をすることに加えて、高校に入学した時点からコツコツと勉強を頑張って、定期考査で高得点をキープすることをおすすめします!

既卒生の受験資格について

公募制推薦は既卒生も受験できる制度です。
ただし、現役生のみ出願可能な大学や、「〇年~△年に高校を卒業した者」と卒業年度の制限を設けている大学もあります。
ご自身が受験資格を持っているかを志望大学の募集要項でしっかり確認しましょう。

また、既卒生が出願する場合も、高校在学中の「全体の学習成績の状況」が用いられます。
卒業した高校に推薦書や調査書などの書類を作成してもらう必要がありますので、時間に余裕をもって準備するよう心がけましょう。

自分に合った入試方式で出願して、受験を優位に進めよう!

自分に合った入試方式で出願して、受験を優位に進めよう!

今回は『公募制推薦』についてお伝えしました。
近年では、私立大学の入学者のうち、半数以上が何らかの推薦制度を利用して入学していると言われています。
大学受験を突破するためには、自分に合った入試方式で受験をすることが重要となります。

受験間際になって慌てることがないように、早いうちから志望校の入試方式について調べて、どの入試方式を利用して受験するのか、じっくり検討することをおすすめします!

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