浪人することが決まり、心機一転して学習計画を立てようと意気込んでいる人も多いのではないでしょうか。 しかし受験生の時間は有限です。「いつまでに」「何を」するのかを決め、1年間を充実させるための学習計画の立て方をご紹介します。
改めて志望校を明確にしよう
まずは目標とする大学・学部・学科を決めることが重要です。
受験する大学や学部により、必要な科目や学力は異なります。「とりあえずがむしゃらに頑張る」では勉強の方向性が定まらず、効率の悪い勉強になってしまいます。
このとき重要なのが、他人の言葉に左右されず、自分で考えて志望校を決めることです。
志望校が途中で変わったら、それに合わせて学習計画を立て直せば大丈夫。
志望校を決定することによるモチベーション維持は、受験生活において重要な役割を果たします。まずは今、自分がなんとしてでも行きたいと思える大学・学部・学科を、自身の目標として決めましょう。
今の自分に「何が足りないか」を把握しよう
手始めに自分が決めた志望大学の過去問を解いてみましょう。
きっと解けない問題、わからない部分があるはずです。ですが、そこで投げ出してはいけません。
なぜ解けないのか?
どこでつまずいているのか?
それを一つひとつ冷静に分析してみましょう。
例えば「英語の問題が解けない」と言っても、暗記している単語が足りないから手がつけられない、文法が複雑だから本文が読めない、など「解けない理由」はさまざまです。
また、学力以外にも「集中力がなかった」「遊びの誘惑に負けてしまった」など自分に弱い部分がなかったか改めて振り返ってみましょう。高卒生の志望校合格は、できないことを自覚するところからスタートします。
できないことに向き合うのは勇気がいります。しかし、向き合わないことには過去の繰り返しになってしまいます。時間をとって過去の自分を振り返ってみましょう。
謙虚に向き合い、素直に改善していくことが重要です。
科目ごとにやることの優先順位をつけて計画を立てよう
人は得意なことには進んで取り組みますが、苦手なものからは逃げてしまうものです。合格のためにやらなければいけないことが出そろったら、それぞれに優先順位をつけましょう。
春からコツコツ始めなければいけないことは何か、ある程度基礎力がついてから始めるべきことは何かをきちんと整理し、どこから手をつけるべきか考えましょう。
特に、「苦手科目にじっくり時間をかけられるのは夏まで」と言われています。秋以降は受験する大学の傾向に合わせた問題演習が必要になるからです。
今まで苦手な科目から逃げていた人は、9月の模試で結果が出せるように、春から夏に集中して取り組む計画を立てましょう。
また、現役生の学習が追いついていない夏頃までは、模試における高卒生の偏差値は高くなりがちです。本当の実力を反映できていない可能性もあるので油断せずにコツコツと勉強を続けてください。
模試を活用して、自分の立ち位置や苦手科目を把握し、科目ごとにやることの優先順位を常に更新していきましょう。
無理なく、効率的な計画を
高いレベルの大学をめざすからといって、突然「1日15時間勉強する」とか、「自分には合わないハイレベルな参考書ばかりを使用する」という無計画なことを始めてはいけません。
長期的に継続できること
自分の学力レベルに合っており、徐々にステップアップできること
の2点を意識することが大切です。
代ゼミの大学受験科生なら、授業テキストをしっかりこなすことから始めましょう。皆さんの来春の栄光をお祈りします!