大学入試の基礎知識:大学入学共通テスト

  • 大学入学共通テスト
  • 国公立大入試試験
  • 私立大入試
  • 学校推薦型選抜・総合型選抜

大学入学共通テストとは

【図表1】 2019・2020年度大学入試センター試験 ,2021年度大学入学共通テスト(本試験) 平均点
教科・科目 満点 2019年平均点 2020年平均点 2021年平均点
外国語 英語(リーディング) 100 61.65 58.15 58.80
英語(リスニング) 100 62.84 57.56 56.16
国語 国語 200 121.55 119.33 117.51
数学 数学Ⅰ・数学A 100 59.68 51.88 57.68
数学Ⅱ・数学B 100 53.21 49.03 59.93
地理歴史 世界史B 100 65.36 62.97 63.49
日本史B 100 63.54 65.45 64.26
地理B 100 62.03 66.35 60.06
公民 現代社会 100 56.76 57.30 58.40
倫理 100 62.25 65.37 71.96
政治・経済 100 56.24 53.75 57.03
倫理、政治・経済 100 64.22 66.51 69.26
理科① 物理基礎 50 30.58 33.29 37.55
化学基礎 50 31.22 28.20 24.65
生物基礎 50 30.99 32.10 29.17
地学基礎 50 29.62 27.03 33.52
理科② 物理 100 56.94 60.68 62.36
化学 100 54.67 54.79 57.59
生物 100 62.89 57.56 72.64
地学 100 46.34 39.51 46.65

(注1)2019年・2020年の英語の平均点は、リーディング(旧名称「筆記」)、リスニングともに100点満点に換算
(注2)2021年の平均点は得点調整後のもの

大学入学共通テスト(以下は共通テスト)は、国公立大学の一般選抜に出願するためには必ず受験が必要で、学校推薦型選抜や総合型選抜で受験が必要な場合もあります。また、私立大学の約9割が共通テストを利用する入試を実施しています。問題は全てマークシート方式で出題され、高校で学習した基本的な内容がしっかり身に付いていることを踏まえ、知識の理解の質を問う問題や、「思考力・判断力・表現力」が求められる問題を重視しています。また、科目によっては問題数が多く、高得点を取るためには正確な知識に加え、素早く問題を解き進める処理能力が求められます。2020年まで実施されていた大学入試センター試験の時には各科目の平均点が概ね得点率6割程度で推移していました。これが大学入学共通テストに代わり問題が難化すると予想されていましたが、実際には各科目の平均点に大きな変動はありませんでした。しかしながら、次に実施される2022年度の大学入学共通テストは、実施2年目となり難化することも予想されています。

出願は例年10月上旬頃に行われ、高校3年生は高校単位で出願、高卒生等は各自で出願します。出願の際には受験する教科(科目数)を申告します。試験本番では事前に登録していない教科(科目数)を受験することはできませんので、志望大学の指定する教科・科目を確認したうえで出願する必要があります。なお、検定料は、受験する科目が3教科以上の場合は18,000円、2教科以下の場合は12,000円となっています(成績通知を希望する場合は+800円)。

試験は1月13日以降の土曜日・日曜日の2日間に全国で実施されます。試験会場は、現役生は在学している学校が所在する試験地区内、高卒生等は現住所のある試験地区内の会場が指定されます。正解・配点が試験実施後の翌日には公表されるため、受験者は各自で自己採点を行い、その結果に基づいて国公立大学や私立大学の共通テスト利用入試に出願します。ただし、私立大学の共通テスト利用入試では、難関大学を中心に共通テスト実施前に出願を締め切る大学もあり、その場合は共通テストの結果を参考にして出願することはできません。

試験科目

共通テストでどの教科・科目を受けるかは、志望大学の指定に従うことになります。国立大学は5教科7科目を指定している大学がほとんどですが、公立大学は3教科などで受験が可能な大学も多くあります。一方で、私立大学の共通テスト利用入試は3教科が一般的ですが、4教科以上が必要な大学や2教科でよい大学などもあり、志望大学の必要教科・科目をあらかじめ把握しておく必要があります

【図表2】2022年度 大学入学共通テスト出題教科・科目等
教科 出題科目 科目選択の方法 試験時間(配点)
国語 「国語」   80分(200点)
地理歴史 「世界史A」、「世界史B」、「日本史A」、
「日本史B」、「地理A」、「地理B」
左記出題科目の10科目のうちから最大2科目を選択し、解答する。
 なお、受験する科目数は出願時に申し出ること。
1科目選択 60分(100点)
2科目選択 130分(200点)
(うち解答時間120分)
公民 「現代社会」、「倫理」、「政治・経済」、
「倫理、政治・経済」
数学 「数学Ⅰ」、『数学Ⅰ ・数学A』 左記出題科目の2科目のうちから1科目を選択し、解答する。 70分(100点)
「数学Ⅱ」、『数学Ⅱ・数学B』、「簿記・会計」、「情報関係基礎」 左記出題科目の4科目のうちから1科目を選択し、解答する。 60分(100点)
理科 「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、
「地学基礎」

左記出題科目の8科目のうちから下記のいずれかの選択方法により科目を選択し、解答する。

  1. 理科①から2科目
  2. 理科②から1科目
  3. 理科①から2科目及び理科②から1科目
  4. 理科②から2科目

なお、受験する科目の選択方法は出願時に申し出ること。

【理科①】
2科目選択 60分(100点)
【理科②】
1科目選択 60分(100点)
2科目選択 130分(200点)
(うち解答時間120分)
「物理」、「化学」、「生物」、「地学」
外国語 『英語』、「ドイツ語」、「フランス語」、
「中国語」、「韓国語」
左記出題科目の5科目のうちから1科目を選択し、解答する。
『英語』【リーディング】
80分(100点)
「ドイツ語」「フランス語」
「中国語」「韓国語」【筆記】
80分(200点)
(『英語』【リーディング】を選択した者のみ)  
【リスニング】
60分(100点)
(うち解答時間30分)
  1. 注1『国語』の出題分野別の配点は、「近代以降の文章(2問 100点)、古典(古文(1問50点)、漢文(1問50点))」とします。なお、国語の出題分野のうち、大学が指定した分野のみを解答する場合でも、国語の試験時間は80分です。
  2. 注2「地理歴史及び公民」においては、同一名称を含む科目の組合せで2科目を選択することはできません。
  3. 注3「「地理歴史・公民」及び「理科②」の試験時間において「2科目受験する」と登録した場合は、解答順に第1解答科目及び第2解答科目に区分し各60分間で解答を行いますが、第1解答科目及び第2解答科目の間に答案回収等を行うために必要な時間を加えた時間を試験時間とします。
  4. 注4「理科①」については、1科目のみの受験は認めません。
  5. 注5外国語において『英語』を選択する受験者は、原則としてリーディングとリスニングの双方を解答します。リスニングは、音声問題を用い30分間で解答を行いますが、解答開始前に受験者に配付したICプレーヤーの作動確認・音量調節を受験者本人が行うために必要な時間を加え、試験時間は60分とします。

国公立大学の多くで指定される5教科7科目の標準的な組み合わせは、以下の通りです。

【文系】

外国語、国語、数学(2科目)、地理歴史・公民(2科目)、理科(基礎科目を2科目)
※理科は「基礎2科目」=「1科目」と数えて5教科7科目となります。

【理系】
外国語、国語、数学(2科目)、地理歴史・公民(1科目)、理科(専門科目を2科目) 理科については、出願の際に受験科目の選択方法を申告します。理科①の「基礎科目」は必ず2科目セットでの受験が必要です。各大学の理科の指定については、国公立大学の文系は「基礎2科目」、理系は「専門2科目」が一般的ですが、看護などの医療系や生活科学系の場合は大学によって指定が異なる場合もありますので注意が必要です。また、私立大学の共通テスト利用入試の場合は、文系は国公立大学と同様に「基礎2科目」が一般的ですが、理系は「専門1科目」の指定が大半で「専門2科目」の指定は医学部医学科や難関大学の一部などごく少数となっています。