大学入試の基礎知識:推薦入試・AO入試

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推薦入試とAO入試の違い

推薦入試とは高校の調査書を主な資料とする選抜方法で、出願するためには出身学校長の推薦が必要となります。推薦入試は、高校を問わず出願できる「公募制」と、大学が指定した高校の生徒のみが出願できる「指定校制」に大別されます。いずれの方式も、合格した場合は必ず入学しなければならない「専願制」がほとんどですが、私立大学の公募制推薦では他大学との併願が認められている場合もあります。

一方、AO入試とは、大学の求める学生像(アドミッション・ポリシー)に適合しているかどうかで合否を判定する選抜方法です。高校の推薦書を必要とせず、受験生が提出した志望理由書やエントリーシートに基づいて面接を実施し、学びに対する意欲や適性が評価されます。推薦入試と異なり、合格した場合でも入学を辞退できるケースがほとんどですが、最終出願の段階で入学辞退ができなくなる場合もありますので、入試要項でよく確認をしましょう。

推薦入試・AO入試の特徴
区分 推薦入試 AO入試
公募制 指定校制
学校長の推薦 必要 必要 不要
主な選考方法
  • 書類審査
  • 面接
  • 学科試験
  • 面接
  • 小論文
  • 書類審査
  • 面接
  • 小論文
入学辞退

不可

  • 私大では可の場合あり
不可

  • 最終出願後は不可の場合あり
  • 一般的な特徴であり、各項目について例外があります。
各入試方式の入学者数(平成29年度)単位:人
区分 入学者数 内訳 ※( )内は比率
一般入試 推薦入試 AO入試 その他
国立大学 98,330 82,583
(84.0%)
11,953
(12.2%)
3,249
(3.3%)
545
(0.6%)
公立大学 31,397 22,780
(72.6%)
7,664
(24.4%)
761
(2.4%)
192
(0.6%)
私立大学 486,857 236,096
(48.5%)
197,378
(40.5%)
52,020
(10.7%)
1,363
(0.3%)
  • 文部科学省「平成29年度 大学入学者選抜実施状況」に基づき作成。

国公立大学の推薦入試・AO入試

国公立大学の推薦入試・AO入試は、出願条件として評定値に基準(平均評定4.0以上など)が設定されていることが多く、募集人員が少ないのが特徴です。また、一般入試と同じくセンター試験が課されることもあります。センター試験を課す入試の場合、合格者のセンター試験の得点は一般入試の合格者の得点とほとんど変わらないことから、基礎学力がしっかり身に付いていなければ合格は困難といえます。

各大学での試験は面接、口頭試問、論文などが中心ですが、そこには学力的要素が含まれていることもあります。例えば、「小論文」といっても実質的には「総合問題」と捉えた方がよいものもありますし、大問ごとに数学、物理、化学などに分かれて出題されることもあります。また、「面接」も口頭試問に近い場合もあります。したがって、受験する場合は、入念な準備が必要となります。

近年増加しているのが、医学科の地域枠推薦です。地域枠は、主に地元の医師不足を解消する目的で設置されており、卒業後の勤務地が特定の地域に限定されることがほとんどです。地元の高校出身者しか出願できないなどの制約がありますので、出願には注意が必要です。

私立大学の推薦入試・AO入試

私立大学では推薦入試・AO入試による入学者が全体の約半数を占めており、一般入試と並ぶ規模の入試となっています。選抜方法も多様で、公募制・指定校制のほかに、高校の推薦書を必要としない「自己推薦」と呼ばれる方式を実施している大学もあります。これは、高校の推薦書を必要としない代わりに、受験生自身が意欲、特技、長所などを記した自己推薦書を作成します。

先述したとおり、公募制の推薦入試では入学を辞退できることがあります。この場合、複数の大学を受験することができるため、一般入試よりも高い競争率になることもあります。出願条件は国公立大学ほど厳しくありませんが、小論文や面接による加えて学力検査が課されることもあるため、各大学の選考方法を事前によく確認しておく必要があります。