まずは自分が１年間の目標とする大学・学部・学科を決める（※）ことが重要です。（※）参考…【大学・学部選択の考え方①】
受験する大学や学部により、必要な科目や学力は異なります。「とりあえずがむしゃらに頑張る」では勉強の方向性が定まらず、効率の悪い勉強になってしまいます。
このとき重要なのが、他人の言葉に左右されず、しっかりと自分で考えて目標を決めることです。目標が途中で変わったら、その目標に合わせて学習計画を立て直せばよいのです。まずは今、自分がなんとしてでも行きたいと思える大学・学部・学科を、自身の目標として決めましょう。

自分が決めた志望大学の過去問を解いてみましょう。きっと解けない問題、わからない部分があるはずです。そこで投げ出してはいけません。なぜ解けないのか？どこでつまづいているのか？それを一つひとつ冷静に分析してみましょう。
例えば「英語の問題が解けない」と言っても、暗記している単語が足りないから手がつけられない、文法が複雑だから本文が読めない、など「解けない理由」はさまざまです。
また、学力以外にも「集中力がなかった」「遊びの誘惑に負けてしまった」など自分に足りない部分がなかったか改めて振り返ってみましょう。高卒生の志望校合格はできないことを自覚するところからスタートします。

人は得意なことは進んで取り組みますが、苦手なものからは逃げてしまうものです。合格のためにやらなければいけないことが出揃ったら、それぞれに優先順位をつけましょう。
春からコツコツ始めなければいけないことは何か、ある程度基礎力がついてから始めるべきことは何かをきちんと整理し、どこから手をつけるべきか考えましょう。特に、「苦手科目にじっくり時間をかけられるのは夏まで」と言われています。秋以降は受験する大学の傾向に合わせた問題演習が必要になるからです。
今まで苦手な科目から逃げていた人は、８月～９月の模試で一度結果が出せるように、春から夏に集中して取り組む計画を立てましょう。

高いレベルの大学を目指すからといって、突然「１日２０時間勉強する」とか、「極端にハイレベルな参考書ばかり手をつける」という無計画なことを始めてはいけません。基礎から着実にステップアップできるよう、１年間を見通した計画を立ててから始めることが大切です。
代ゼミの大学受験科生なら、授業テキストをまずはしっかりこなすことから始めましょう。皆さんの来春の栄光をお祈りしています！