名古屋大学


2.配点比率と合格最低点

【図表④】学部・学科別 配点比率(前期)
図表4 学部・学科別 配点比率(前期) [クリックして拡大]
【図表⑤】学部・学科別 配点一覧(2024年度・前期)①
図表5 学部・学科別 配点一覧(2024年度・前期)① [クリックして拡大]
【図表⑥】学部・学科別 配点一覧(前期)②
図表6 学部・学科別 配点一覧(前期)② [クリックして拡大]
【図表⑦】学部・学科別 合格者最低点(前期)①
図表7 学部・学科別 合格者最低点(前期)① [クリックして拡大]
【図表⑧】学部・学科別 合格者最低点(前期)②
図表8 学部・学科別 合格者最低点(前期)② [クリックして拡大]
【図表⑨】共通テストの得点率ごとに2次試験で必要となる得点率
図表9 共通テストの得点率ごとに2次試験で必要となる得点率 [クリックして拡大]
   名古屋大学の前期日程の配点比率は、法学部以外で2次試験重視となっています。例えば教育学部では2次試験は67%、工学部では68%を占めており、他の学部でも多くが60%を超えています。【図表】参照
   各学部の配点を見てみましょう。まず、2022年度入試から農学部では国語が2次試験に追加されたため、2次試験の配点比率が61%から63%と高くなりました。
   また、配点に特色があるのは、法学部と工学部です。法学部では、共通テストの配点比率が高く、60%に達しています。一方、工学部では、共通テストの配点に傾斜をかけており、数学・理科・外国語の配点が通常の半分になっているため、結果として2次試験の配点比率が全学部中で最も高くなっています。2025年度入試からは新課程入試となり、共通テストで情報Ⅰが追加され、一部の学部学科では配点の変更もあります(4. 2025年度入試の変更点参照)。共テと2次の比率に変化が生じますので、注意してください。【図表】参照
   次に合格最低点をみていきましょう。2024年度の合格最低得点率が2023年度から大きく変動する学部・学科はほとんどありませんでした(医学部保健学科理学療法学専攻のみ、-5.8%と大きく低下)。【図表】参照
   合格最低点には目立った変動がありませんでしたが、合格者平均点をみると医学部保健学科(放射線技術科学専攻を除く)と、農学部(応用生命科学科を除く)以外の学部全てで上昇しています。
   最も上昇した工学部では全学科の平均値で2.7%、次に上昇した情報学部では全学科の平均値で2.5%となっています。
   代々木ゼミナール教材研究センターの分析によると、2次試験の文系数学や世界史では易化の傾向が見られたものの、その他の科目は昨年度並みの難易度という評価となっています。志願者が増加したこともあり、合格者全体の学力が上昇したと考えられます。
   では共通テストと2次試験それぞれで具体的にどれだけの得点が必要なのでしょうか。2024年度の経済学部と医学部医学科を例に取り上げてみましょう。経済学部の場合、共通テストが900点中の675点(75.0%)だとすると、2次試験では合格最低点(2,400点中の1,606点)には1,500点中の931点(62.1%)が必要です。しかし共通テストが900点中の765点(85%)だと、合格最低点に必要な点数は1,500点中の841点(56.1%)に下がります。また医学部の場合も、共通テストが900点中の675点(75.0%)だとすると、合格最低点(2,550点中の1,836点)には1,650点中の1,161点(70.4%)が必要ですが、共通テストが900点中の765点(85%)だと、合格最低点に必要な点数は1,650点中の1,071点(64.9%)に下がります。このように、共通テストの得点率を少しでも上げることで、難解な2次試験のハードルを下げることができます。【図表】参照

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