名古屋大学


1.大学概要と入学者の傾向

【図表①】入学者の出身高校所在地別割合
図表1 入学者の出身高校所在地別割合 [クリックして拡大]
   名古屋大学は最後の帝国大学として1939年に創設されました。「自由闊達」な学風のもと、ノーベル賞受賞者を数多く輩出する高い水準の研究環境と、社会の様々な分野でリーダーとして活躍できる人材を輩出する豊かな教育環境が整っています。
   2000年に制定された名古屋大学学術憲章では、研究と教育について「創造的な研究活動によって真理を探究し、世界屈指の知的成果を産み出す」、「自発性を重視する教育実践によって、論理的思考力と想像力に富んだ勇気ある知識人を育てる」という2つの目標を掲げています。
   2014年には赤﨑勇特別教授(当時)と天野浩教授(当時)がノーベル物理学賞を受賞したことをはじめ、21世紀に入ってから6名のノーベル賞受賞者を輩出しており、このことからも名古屋大学の研究環境が世界的に高いレベルであることがわかります。また、名古屋大学で教育を受けた多くの卒業生が日本を代表する企業で活躍していることも、憲章が掲げる高い目標に恥じない実績といえます。これらの実績が評価され、今後国内外への強い発信が期待されたことにより、2018年3月20日付で、世界最高水準の教育研究活動の展開が見込まれる大学として「指定国立大学法人」に指定されました。そして、2020年には複数大学を運営する国内初の国立大学法人である東海国立大学機構を設置し、岐阜大学との法人統合を行っています。
   近年は研究力や教育力の一層の強化とともに、全学を挙げて国際化、男女共同参画などにも取り組んでいます。とくに、海外から受け入れている留学生の総数は約2,300名(全学生数約16,000名の約14%)と高い割合になっています。
   さて、2022年度の学校基本調査によると、愛知県の地元進学率は64.9%と、他の都道府県と比べて地元志向が強い地域です(全国平均は44.7%)。名古屋大学もその影響を強く受けており、入学者の出身高校所在地をみると、直近10年間で愛知県が半数以上を占めています。また、東海地区(愛知県・静岡県・岐阜県・三重県)の高校の出身者の割合は7割を超えています。以上のことから、名古屋大学は積極的に国際化を進めている一方で、入学者の多くが東海地区の学生であるという点から地域に根差した大学であるとも言えます。 【図表】参照

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