名古屋大学


4.2025年度入試の変更点

【図表⑪】学部・学科別 配点一覧(2025年度・前期)①
図表11 学部・学科別 配点一覧(2025年度・前期)① [クリックして拡大]
【図表⑫】学部・学科別 配点一覧(2025年度・前期)②
図表12 学部・学科別 配点一覧(2025年度・前期)② [クリックして拡大]
【図表⑬】総合型選抜(共通テストを課す)概要
図表13 総合型選抜(共通テストを課す)概要 [クリックして拡大]
【図表⑭】総合型選抜(共通テストを課さない)概要
図表14 総合型選抜(共通テストを課さない)概要 [クリックして拡大]

●共通テスト・2次試験の配点に関する変更点

   2025年度共通テストより新たに実施される科目、「情報I」については全学部で必須科目となります。配点は工学部のみが35点、その他の学部はすべて50点です。
   また、科目構成が大幅に変更となる地歴公民ではいずれの学部でも『地理総合/歴史総合/公共』の選択は不可となっており、他の旧帝大と同様の指定です。
   共通テストと2次試験の科目・配点については理学部と医学部医学科で下表のとおりに変更(下線部)が行われます。


学部 年度 共通テスト 2次試験
歴公
24年 200 200 200 100 200 900 300 150 500 500 1,450
25年 250 300 100 100 100 50 900 300 600 600 1,500
医-医 24年 200 200 200 100 200 900 500 150 500 500 1,650
25年 200 200 200 100 200 50 950 600 600 600 1,800


   共通テストの配点をみると、理学部が傾斜配点を導入します。数学と理科がそれぞれ100点減少(2024年度は200点)しますが、外国語と国語がそれぞれ250点、300点に増加(2024年度は外国語・国語ともに200点)します。『情報Ⅰ』が新たに追加されますが、理学部の共通テスト全体の配点は、2024年度入試と同じ900点になります。
   続いて2次試験の科目・配点について見ていきましょう。理学部では国語を廃止し、数学と理科の配点がそれぞれ100点ずつ増加しています。2次試験の合計点数は1,500点となり、2024年度入試よりも50点増加しています。医学部医学科でも2025年度入試から国語が廃止されます。また、数学、理科、外国語の点数がそれぞれ100点ずつ上がり、2次試験の合計点数は1,800点となります。【図表】参照
 2次試験の科目内容については下表のとおりです。


教科 科目(分野)
英語 「英語コミュニケーションⅠ」、「英語コミュニケーションⅡ」、「英語コミュニケーションⅢ」、 「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」をあわせて出題
国語(文系) 「現代の国語」、「言語文化」、「論理国語」、「文学国語」、「古典探究」
国語(理系) 「現代の国語」、「言語文化(古文、漢文を除く)」、「論理国語」、「文学国語」
数学(文系) 「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」、「数学A」、「数学B(数列)」、「数学C(ベクトル)」
数学(理系) 「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B(数列)」、「数学C(ベクトル、 平面上の曲線と複素数平面)」
地理歴史 「地理総合、地理探究」、「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」から1科目
理科 情報学部
自然情報学科
「物理基礎、物理」、「化学基礎、化学」、「生物基礎、生物」、 「地学基礎、地学」から1科目
情報学部
コンピュータ科学科
「物理基礎、物理」必須、 「化学基礎、化学」、「生物基礎、生物」、「地学基礎、地学」から 1科目
理学部 「物理基礎、物理」、「化学基礎、化学」、「生物基礎、生物」、 「地学基礎、地学」から2科目
医学部・農学部 「物理基礎、物理」、「化学基礎、化学」、「生物基礎、生物」から2科目
工学部 「物理基礎、物理」、「化学基礎、化学」

   名古屋大の地理歴史では「地理総合」と「歴史総合」がそれぞれ範囲に入っています。東京大・京都大・筑波大は「地理総合」と「歴史総合」の範囲が除外されているため、2次試験の対策を行う際には注意が必要です。
   「数学B」について他の旧帝大と比べると、東京大では「統計的な推測」も含まれていますが、名古屋大は「数列」のみが範囲です。



●旧教育課程履修者に対する経過措置【共通テスト】

   旧教育課程履修者は共通テストで出題される経過措置科目の選択が認められます。


●旧教育課程履修者に対する経過措置【2次試験(個別学力試験等)】

   新課程と旧課程との共通内容を出題する等の配慮は行われますが、特別な経過措置はとられません。


●理学部の総合型選抜について

   2025年度入試より理学部では名古屋大学で初めてとなる総合型選抜を実施します。数理学科、物理学科、地球惑星科学科では共通テストを課す方式を、また化学科および生命理学科では共通テストを課さない方式がそれぞれ実施されます。理学部では2年次に進級する際に各学科に分属されますが、総合型選抜の入学者は合格した学科に優先的に分属されます。ただし、本人が合格学科以外の学科を希望した場合はその限りではありません。出願資格は現役生および既卒1年生です。また、共通テストを課す総合型選抜と学校推薦型選抜の併願はできません。【図表】参照


●工学部の学校推薦型選抜について

   名古屋大学は構成員の多様性確保を目指しており、そのための施策の一環として2023年度入試から学校推薦型選抜の工学部における一部の学科(電気電子情報工学科、エネルギー理工学科)に女子枠を設けました。一定の効果が得られたとして2025年度入試からは化学生命工学科と機械・航空宇宙工学科にも女子枠を拡張します。これにより女子枠が設置された学科が半数を超えることになります。
   募集人員に下記の変更(2024年度→2025年度)があります。
    ・化学生命工学科 9名→14名(一般枠7名、女子枠7名)
    ・機械・航空宇宙工学科 15名→15名(一般枠10名、女子枠5名)


●その他の変更点

<理学部>
一般選抜の募集人員に下記の変更(2024年度→2025年度)があります。
   ・220名→215名
学校推薦型選抜に下記の変更(2024年度→2025年度)があります。
   ・募集人員 50名→30名
   ・選抜方法 面接選考を廃止、書類選考のみに
   ・提出書類 調査書の提出を廃止。志望理由書、推薦書、任意提出書類の3点に

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