新潟大学


1.新潟大入試状況 『2018年度』の「新潟大学入試選抜状況」参照)。

全体の志願状況

図表① 2018年度 新潟大志願者状況
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図表② 新潟大全体の志願倍率推移
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 2018年度の新潟大学の志願倍率は大学全体では前期が2.5倍、後期が6.4倍、前期・後期の総計が3.3倍でした。志願者数の増減は前期が-5%、後期が-20%、前期・後期の総計が-12%で、いずれも前年より減少しました【図表①】参照。この結果を2013年度からの志願状況の中に位置づけ、2018年度がどのような志願状況であったのかを見ていきます(学科等の入試状況は『2018年度』の「新潟大学入試選抜状況」参照)。
 2013年度からの志願倍率の推移でみると、前期は2.9倍~2.5倍の間で推移しています。低下傾向にはありますが、2018年度だけが他の年度と比較して特に低いわけではありません(2015年度と同じ)。一方、後期の志願倍率は隔年現象で推移しています。その原則に立てば2018年度は低くなる年度で、実際その通りになりました。しかし他の年度と比較して特に低いわけではありません。むしろ2017年度との差がこれまでになく大きいことが2018年度の特徴です。2017年度は8.1倍と過去10年で最も高い倍率です。この推移で2018年度の志願状況をみると、前期・後期とも数年前の水準に戻ったとみなすことができます。【図表②】参照
 2017年度は、新潟大学にとって変化の年で、37年ぶりの学部新設(創生学部)、教育学部でのゼロ免課程廃止、理学部・工学部・農学部で複数の学科から1学科への改組がありました。入試制度では理学部前期と工学部前期・後期が括り募集に、理学部後期と農学部前期・後期が一括募集に変わりました。これらの影響が特に後期の志願動向に大きく作用しました。
 入試制度上、前期は第1志望校を受験します。この原則に拠るなら、倍率の推移からみて新潟大学を志望校とみなしている層は顕著に変動しているわけでないと考えられます。後述するように2017年度は高倍率の学部があり、その反動が生じたために前期は全体として志望者数が減少はしましたが、倍率からすると大きく低下しているわけではありません。一方、後期は国公立大のラストチャンスなので安全校の位置付けになります。2017年度は入試の変更で理学部の募集人員の間口が広がったなど安全校としての妥当性が加わり、その結果高倍率になり、2018年度はその反動で大幅に低下し以前の状況に戻ったということです。2013年度から顕著な変動の無かった新潟大学の志願状況が2017年度は入試変更で特に後期で大きく変動、2018年度はその影響がなくなり以前に戻った、2017年度が特異的であった、このように2017年度と2018年度の志願状況を2013年度からの志願状況の中で分析することができます。

個別の学部志願状況

 ここでは志願状況に目立った変動のあった学部について言及します。
 教育学部は志願者数が前期・後期とも大幅に減少しました。2017年度に教育学部はゼロ免課程が廃止されて教員養成課程のみになり、それまでの教育学部志望でゼロ免課程に志願していた層が教員養成課程に流入しました。この結果、2017年度は教員養成課程の過去5年の中で最も多い志願者数になり、これが敬遠されて2018年度の志願状況になりました。
 法学部前期は志願者数が50%も増加し、志願倍率が2.2倍から3.3倍に上昇しました。法学部のセンタ-試験の配点は地歴公民のウェ-ト(比率)が高くなっています。2018年度のセンタ-試験の地歴公民は政治経済以外の平均点が上昇したので、その影響で志願者が増加しました。
 理学部は前期が2017年度の1.7倍から2.1倍に、志願者数が20%程度増加しています。これに対して後期が8.1倍から2.9倍に、志願者数が65%減少しました。ともに2017年度の反動です。
 2017年度に新設された創生学部は前期5.1倍、後期26.1倍の高倍率でした。2018年度はその反動で大幅に志願者が減少しました。【図表①】参照

個別の学部合格状況

図表③ 工学部前期第1志望と下位志望合格の割合等
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 教育学部-国語教育専修の前期は募集人員16名に対して志願者18名、受験者13名でした。このデ-タからでは全員合格が期待できますが、結果は合格7名で追加合格無しでした。
 医学部-医学科は例年2名程度の追加合格が出ますが、2018年度は7名もの追加合格が出ました。辞退者は難関私大の医学部合格者と思われます。
 工学部は括り募集を実施します。具体的には5つの「分野」ごとに募集し、下位志望の「分野」も出願することができ、第1志望の分野が不合格でも下位志望の分野の合格点を満たせばそこに合格できます。前期の各「分野」における第1志望合格者と下位志望合格者の割合、下位志望合格者の第1志望分野をまとめたものが【図表③】で、次のことがわかります。【図表③】参照

 ①「建築」に下位志望合格者はいない、第1志望合格者のみ

 ② 最も下位志望合格が多いのは「融合」で、全合格者の半数以上を占める

 ③ 当該分野の合格ラインが高いほど下位志望での合格が難しくなるとするなら、
「建築分野」の合格ラインが最も高く、「融合分野」が最も低い

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