新潟大学


1.志願者数・志願倍率

図表① 志願倍率推移
新潟大全体の志願倍率推移 [クリックして拡大]
図表② 志願者数と倍率の推移(1)
志願者数と倍率の推移 [クリックして拡大]
図表③ 志願者数と倍率の推移(2)
志願者数と倍率の推移 [クリックして拡大]
 2023年度の志願倍率は大学全体では前期が2.4倍、後期が6.8倍、前期・後期の総計が3.2倍でした。志願者数の増減は前期が8.5%減少、後期が17.3%減少、総計が12.0%減少で、いずれも2022年度より減少しました。
 前期・後期ともに、志願者の減少は昨年の志願者増加の反動と思われます。ここ5年間の状況を見ると、志願者増加の翌年は志願者減少、志願者減少の翌年は志願者増加という隔年現象が起きています。【図表】参照
 ここでは、前期日程の志願状況に特徴のあった学部について言及します。
 教育学部前期は2022年度より21名(6.8%)増加となりました。国公立大学の教育学部は全国的には前期では志願者が2022年度から1.7%の減少となっていますが、新潟大学では2021年度が292名(志願倍率2.4倍)→2022年度が307名(2.6倍)→2023年度が328名(2.7倍)と志願者数が2年連続で増加しています。
 経済科学部前期は2022年度より31名(5.4%)減少となりました。2020年度が430名(志願倍率2.4倍)→2021年度が452名(2.5倍)→2022年度が569名(3.2倍)と志願者数が2年連続で増加しましたが、2023年度には志願者数が538名(3.0倍)と3年ぶりの減少となりました。
 医学部保健学科検査技術科学専攻前期は2022年度が志願者37名→2023年度が100名と63名(170.3%)も増加し、志願倍率は1.8倍→4.8倍に大きく上昇しました。同専攻は2020年度が123名(6.5倍)→2021年度が66名(3.1倍)→2022年度が37名(1.8倍)と2年連続で志願者が減少していましたが、2023年度は増加に転じました。
 理学部前期は2022年度に2021年度よりも57名(27.8%)増加の262名(2.0倍)でしたが、2023年度は54名(20.6%)減少の208名となり、志願倍率は2019~2021年度の3年間と同様に再び1倍台の1.6倍となりました。募集区分ごとの志願状況を見ると、増加したのは理科重点選抜です。2022年度が35名(1.4倍)→2023年度が43名(1.7倍)と増加しました。一方で減少したのは理数重点選抜と野外科学志向選抜です。理数重点選抜の志願者は2022年度が198名(2.3倍)→2023年度が147名(1.7倍)となり、51名(25.8%)減少しました。また、野外科学志向選抜は2022年度が29名(1.5倍)→2023年度が18名(0.9倍)と11名(37.9%)も減少しました。志願者の増減はいずれも前年度の反動で、隔年現象が起きています。
 歯学部歯学科前期は2020年度に志願者数が180名(8.2倍)でしたが、2021年度が132名(5.5倍)→2022年度が111名(4.6倍)→2023年度が84名(3.5倍)と減少が続いています。2020年度はセンター試験最後の年であったため、浪人を回避したい受験生の安全志向から、新潟大学よりも上位の大学や医学部を志望していた層からの流入によって高倍率になったと考えられます。2021年度以降については、徐々に志願者が減少している状況です。
 工学部前期は2020年度から2022年度まで志願者が増加傾向にありましたが、2023年度は減少しました。2019年度が524名(1.5倍)→2020年度が597名(1.9倍)→2021年度が664名(2.1倍)→2022年度が822名(2.6倍)でしたが、2023年度は684名(2.1倍)と138名(16.8%)減少しました。募集区分ごとにみると、共通テスト重視型の志願者数は2022年度が639名(2.5倍)→2023年度が298名(1.2倍)で341名(53.4%)も減少しています。2023年度は共通テストが易化しましたが、そのことよりも2021年度の1.5倍→2022年度の2.5倍からの反動が大きく影響したようです。また、個別学力検査重視型は2022年度が183名(2.9倍)→2023年度が386名(6.1倍)で、志願者数が203名(110.9%)と2倍以上に増加しました。こちらも共通テスト重視型と同様に、共通テストの易化よりも志願倍率が2021年度の4.3倍→2022年度の2.9倍に低下したことからの反動が大きかったようです。
 農学部前期は2020年度が206名(1.9倍)→2021年度が189名(1.7倍)と1倍台の志願倍率が続いていましたが、2022年度で志願者が前年度より61名(32.3%)増加して250名(2.3倍)となりました。しかし、2023年度には198名(1.8倍)と前年と比べ52名(20.8%)減少し、志願倍率も再び1倍台に戻りました。
 創生学部前期は2022年度が96名(2.1倍)→2023年度が73名(1.6倍)と志願者が23名(24.0%)減少しました。創生学部は2017年度入試から募集を開始しましたが、志願倍率が1倍台になったのはこれが初めてです。【図表】参照

ページのトップへ

ADOBE READER ダウンロード

PDFファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社が配布しているAdobe Reader(無償)が必要です。
Adobe Readerをインストールすることにより、PDFファイルの閲覧・印刷などが可能になります。