新潟大学


4.合格者の女子割合

図表⑩ 合格者の女子割合
医学科(前期)の志願倍率推移 [クリックして拡大]
 2015年度には37.8%だった前期日程の女子割合は、多少の増減を繰り返しながらコロナ禍の2021年度にかけて徐々に減少し34.0%まで低下しました。その後は2022年度が35.5%、2023年度が37.1%(両年度とも新型コロナウイルス感染症による追試合格者を含む)まで回復し、2023年度は2019年度並みの水準となりました。この10年間の割合は概ね35%~38%程度で推移していますが、2024年度は38.4%と、この10年間で最も女子割合が高くなりました。
 次に募集単位ごとにみていきましょう。女子割合が高い順に並べると歯学部口腔生命福祉学科の100.0%、医学部保健学科の85.4%、その次に人文学部・農学部と続きます。文系学部で女子の割合が高くなっていますが、文理どちらでも受験可能な経済科学部は34.4%でした。理系学部の中では、農学部が55.6%と女子割合が高い状況です。他大学の状況をみても、生物・生命系の専攻を有する農学部では女子割合が高くなる傾向があります。逆に医学部医学科・理学部・工学部では合格者の大半は男子となっています。【図表】参照
 工学分野の女性進出を促進するためとして、2025年度入試より工学部学校推薦型選抜Ⅰ型の知能情報システムプログラムに「女子枠」を新設することが発表されました。(詳細は後掲の5.2025年度入試について(7)工学部学校推薦型選抜Ⅰ型における女子枠の導入について」参照)。2024年度入試の結果を見ると、一般選抜前期日程での工学部合格者の女子割合は11.9%であり、他学部と比べると一番低い数値です。今回の女子枠は学校推薦型での実施、なおかつ5名のみの募集であるため、一般選抜での女子割合に大きな変化がみられる可能性は低いでしょう。

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