新潟大学


2.合格者成績

図表④ 2023年度前期合格者成績(1)
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図表⑤ 2023年度前期合格者成績(2)
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図表⑥ 2023年度前期合格者成績(3)
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 2023年度の共通テスト合格者平均点は前期日程の歯学部口腔生命福祉学科以外のすべての募集区分で上昇しています。これは共通テストの平均点が上昇したことによります。上昇の幅が最も大きかったのは工学部個別学力重視型の+9.1%で、教育学部教科教育-数学専修の+8.4%、同国語専修の+6.4%、医学部保健学科検査技術専攻の+5.6%、教育学部教科教育-理科専修の+4.8%、工学部共通テスト重視型の+4.7%と続きます。2023年度の共通テストで平均点の上昇が一番大きかったのは数学ですので、数学で高得点を取る傾向の理系学部での得点率の上昇幅が大きくなっています。教育学部教科教育-国語専修に関しては、文系の受験型ではありますが、共通テスト数学の配点が300点であり、他専修と比べ高くなっています。そのため、数学の平均点上昇の影響が強く出たと考えられます。
 一方で、2次試験の合格者平均点は多くの募集区分で低下しています(人文学部、経済科学部、医学部医学科、同学部保健学科検査技術専攻、歯学部歯学科、工学部、農学部を除く)。代々木ゼミナール教材研究センターの分析によると、2023年度は2022年度に引き続き2次試験英語が難化しました。読解問題の分量も1,062語から1,238語へと大幅に増加し時間配分が予定通りにいかなかった受験生が多かったと考えられます。英語が必須の学部・学科でも、2次試験の平均点が低下しなかった募集区分があるものの、英語の難化が2次試験平均点の低下に強く影響したようです。 【図表】参照
 前掲の1.志願者数・志願倍率で志願者の隔年現象について述べましたが、この現象が来年も継続すると考えると、2024年度は志願者が増える年度に当たります。また、2024年度入試は現行課程での最後の入試です。浪人を回避したい受験生の安全志向により、上位大学を志望していた層からの流入による志願者増加なども考えられます。
  従って、共通テストではできるだけ高得点が取れるように、模擬試験や過去問、類題で演習しておくことが大切です。このことは2次試験においても同様です。特に、平易な問題・標準的なレベルの問題は確実に得点できる学力をつけておくことが肝要です。2021年度からは共通テスト・2次試験の合格者最低点も公表されているので、合格への目安にしましょう。
 

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