大阪大学


1.一般選抜 志願状況

【図表①】一般選抜 志願者数の推移
一般選抜学部別志願状況 [クリックして拡大]
【図表②】一般選抜 学部別志願状況
一般選抜学部別志願倍率の推移(文系) [クリックして拡大]
【図表③】文・法・経済学部の志願倍率の推移
文・法・経済学部の志願倍率の推移 [クリックして拡大]
【図表④】外国語学部・専攻別志願状況
外国語学部・専攻別志願状況 [クリックして拡大]
【図表⑤】医・工・基礎工学部 学科(専攻)別
志願状況

医・工・基礎工学部 学科(専攻)別志願状況 [クリックして拡大]
   2025年度一般選抜の志願者総数は7,099人で、2024年度の7,196人と比べると97人、率にして1.3%の減少となりました。これで3年続けての減少となり、過去10年間で見ても共通テストが導入された2021年度の6,991人に次いで2番目に少ない志願者数となっています。学部別で見ると、2024年度と比べて全11学部のうち5学部で増加、6学部で減少とほぼ半々ですが、後述のとおり外国語学部や医学部保健学科、工学部で大きく数を減らしたことが志願者総数の減少を招く結果となりました。【図表】参照
   続いて文系・理系学部別で志願者の増減を見てみましょう。
   まず文系学部で最も顕著な増加が見られたのは経済学部です。経済学部は、ここ2年続けて志願者を減らしていましたが、2025年度は志願者数731人で前年比145人(24.7%)の増加と大幅に数を増やしました。志願倍率も2024年度の3.0倍から3.7倍へと大きく上昇し、過去10年間で見ても最も高い倍率となっています。なお、経済学部と同様に2024年度に志願者を減らしていた文学部と法学部は2025年度も連続して減少しましたが、減少幅はそれぞれ前年比3人(0.8%)、30人(5.5%)と目立った減少とはなっていません。その一方で、外国語学部の志願者数は1,168人で前年比128人(9.9%)の減少となりました。専攻別で見ると、ウルドゥー語やトルコ語、デンマーク語などのように大幅に数を増やした専攻もありますが、英語やフランス語、日本語などといった例年人気の高い専攻や、2024年度に多くの志願者を集めたモンゴル語での大幅な減少が目立ちます。2024年度の志願者数が前年比110人(9.3%)の増加でコロナ禍を含む過去5年間で最も多い1,296人だったため、その反動による影響があったと考えられます。実際に、近隣の神戸市外国語大の志願者が大幅に増加していることから、より確実に合格をつかみたい受験生がそちらに流れた可能性が高いでしょう。さらに、2025年度から共通テストの配点比率が従来の23.1%から32.0%へと約10%も高くなったために、従来のように2次試験での挽回を図る受験生が少なくなったことも要因の一つとして挙げられます。【図表】参照
   続いて理系学部では、医学部保健学科が志願者数268人で前年比54人(16.8%)の減少と目立ちます。専攻別で見ると、看護学専攻こそ1人(0.8%)の減少と横ばいですが、放射線技術専攻と検査技術専攻がそれぞれ27人(27.0%)、26人(28.6%)の減少と大幅に数を減らしており、直近5年間ではコロナ禍の影響で大きく数を減らした2021年度に次ぐ低水準となりました。これとは対照的に、近隣の神戸大・保健系統の志願者数が大幅に増加していることから、大阪大の志望者層が共通テストの自己採点結果を踏まえて神戸大に流れたと考えられます。また、工学部では2025年度から募集人員が2024年度の736名から769名へと増員されたにもかかわらず、志願者数1,702人で前年比84人(4.7%)の減少となっており、文系・理系含めて外国語学部に次いで2番目に大きい減少数となりました。学科別で見ると、募集人員が145名から173名へと大きく増員された電子情報工学科が、2024年度に大きく志願者数を増やしたことへの反動からか前年比67人(14.6%)も数を減らしており、学部全体の減少の大半を占めています。一方、工学部と同様に募集人員が増員された(390名から417名に)基礎工学部では、志願者数が842人で前年比16人(1.9%)の増加となりました。しかし、それでも目立った増加には至っておらず、工学部、基礎工学部ともに一般的な傾向(募集人員が増加すると志願者も増加)とは対照的な結果となりました。【図表】参照
   なお、大阪大ではこれまで募集単位ごとの第1段階選抜の不合格者数が公表されていましたが、2025年度では非公表となっています。

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