大阪大学


1.一般選抜 志願状況

【図表①】一般選抜 志願者数の推移
図表1 一般選抜学部別志願状況 [クリックして拡大]
【図表②】一般選抜 学部別志願状況
図表2 一般選抜学部別志願倍率の推移(文系) [クリックして拡大]
【図表③】外国語学部 第1段階選抜実施専攻①
図表3 外国語学部 第1段階選抜実施専攻① [クリックして拡大]
【図表④】外国語学部 第1段階選抜実施専攻②
図表4 外国語学部 第1段階選抜実施専攻② [クリックして拡大]
【図表⑤】文・法・経済学部の志願倍率の推移
図表5 文・法・経済学部の志願倍率の推移 [クリックして拡大]
【図表⑥】工・基礎工学部の志願倍率の推移
図表6 工・基礎工学部の志願倍率の推移 [クリックして拡大]
   2024年度一般選抜の志願者総数は7,196人で、2023年度の7,398人と比べると202人、率にして2.7%の減少となりました。これで2年続けての減少となり、過去10年間で見ても共通テストが導入された2021年度の6,991人に次いで2番目に少ない志願者数となっています。しかし、学部別で見ると、2023年度と比べて全11学部のうち過半数の6学部で志願者が増加していることから、全体的に減少しているというわけではなく、基礎工学部で282人減少したことが、志願者総数減少の大きな要因となっています。【図表】参照
   続いて文系・理系学部別で志願者の増減を見てみましょう。
   まず文系学部では、外国語学部が前年比110人(9.3%)の増加と最も志願者数を増やしました。2023年度が2022年度と比べて84人(6.6%)の減少で、過去5年間で見ても最も少ない1,186人だったため、その反動による影響があったと考えられます。また、2023年度では志願倍率1倍台の専攻が9つもあり、なかでも最も倍率の低かったインドネシア語は1.0倍、さらに同専攻の総合点の合格者最低得点率は30.3%と、近年の合格者成績と比較しても低水準な入試となりました。この結果を受けて、2024年度では共通テストで思うように得点できなくとも、志願倍率や2次の得点次第で逆転合格を狙って強気に出願した受験生が多かったと思われます。実際に、インドネシア語では2023年度の志願者数10人から37人(370%)の増加と大きく数を増やしました。ただし、2024年度では学部全体の志願倍率が2.6倍と第1段階選抜の実施基準である2.3倍を超えたため、25専攻中16専攻で第1段階選抜が実施され、モンゴル語の41人を筆頭に学部全体の志願者の12.6%にあたる163人の不合格者が出るなど、受験生にとっては厳しい入試となりました。【図表】参照
   一方、最も大きく数を減らしたのは経済学部で、前年比51人(8.0%)の減少となりました。これで2年続けての減少となり、過去5年間の志願倍率で見ても2021年度の2.7倍に次いで2番目に低い3.0倍となっています。さらに文学部が前年比32人(7.8%)、法学部が前年比29人(5.1%)の減少と続きます。なお、経済学部と法学部の志願倍率の推移については、それぞれ京都大の同学部との間に関連性が見られ、近年はいずれかの志願倍率が上がるともう一方が下がる傾向にあります。【図表】参照
   続いて理系学部では、基礎工学部の前年比282人(25.5%)の減少が目立ちます。基礎工学部では例年隔年現象が起きており、2023年度が前年比256人(30.0%)の増加であったことを考えると、2024年度の大幅な減少は例年通りの傾向(=隔年現象)とも言えますが、それでも志願者数826人(2.1倍)という数字は過去5年間で見ると最少であり、これまで以上の大幅な減少となりました。また、基礎工学部は工学部との関連が高く、この2学部間でも例年隔年現象が起きていましたが、2024年度の工学部は前年比わずか1人の増加で横ばいと、例年に比べて2学部を合わせた工学系統の志願者数が伸び悩む結果となりました。ただし、2025年度入試では募集人員が工学部で33人(736→769人)、基礎工学部で27人(390→417人)増員されます。この増員と2024年度入試の反動も伴って、2025年度入試では工学部、基礎工学部ともに志願者数が増加する可能性も十分に考えられます。【図表】参照

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