大阪大学


2.合格者得点状況

【図表⑥】一般選抜 合格者平均得点率(文系)
一般選抜 合格者平均得点率(文系)
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【図表⑦】一般選抜 合格者平均得点率(理系)①
一般選抜 合格者平均得点率(理系)①
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【図表⑧】一般選抜 合格者平均得点率(理系)②
一般選抜 合格者平均得点率(理系)②
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   2025年度合格者の平均得点率を、大学公表値をもとに見てみましょう。まず、共通テストの合格者平均得点率は共通テスト自体の平均点が上昇したため、大阪大でも医学部保健学科-検査技術科学専攻を除くすべての学部学科で上昇しています。2024年度、2025年度と2年続けて外国語学部を除く文系学部の合格者平均得点率が約82~85%、医学部を除く理系学部が約80~85%となっているため、大阪大合格を目指すには一部の学部学科を除き、共通テストで少なくとも80%以上、できれば85%近く得点することが一つの目安となります。2025年度は、文系学部では法学部と経済学部、理系学部では薬学部と基礎工学部情報科学科が85%を超えました。なお、人間科学部や薬学部は例年高い合格者平均得点率を保っており、近年では工学部電子情報工学科や基礎工学部情報科学科といった情報系統の学科も、他の理系の学部学科と比べてやや高めの得点率となっています。今後もこの流れが続いていくと予想されるため、これらの学部学科を受験する際には特に注意が必要です。
   続いて2次試験の合格者平均得点率を見てみると、共通テストの合格者平均得点率と異なり、2024年度と比べて上昇、低下した学部学科が半々程度となっています。上昇した学部学科では、人間科学部や法学部、経済学部といった文系学部が目立ち、特に人間科学部が7.3%の上昇と最も大きな上昇幅となりました。人間科学部は2024年度に前年比17.2%も低下したため、その揺り戻しによる影響があったと考えられます。また、代々木ゼミナール教材研究センターの分析の通り、数学(文系)が易化したことも一因として考えられるでしょう。
   一方、得点率が低下した学部学科では、外国語学部(-4.3%)や理学部生物科学科-生命科学コース(-3.9%)、医学部保健学科-検査技術科学専攻(-5.7%)が目立ちます。この3つの学部学科には、2024年度と比べて志願者数を大きく減らしているという共通項があるため、この志願者数の減少が得点率の低下に結びついた可能性があります。特に外国語学部では、英語を筆頭にドイツ語、フランス語、スペイン語といった例年得点率の高い専攻で志願者数が大きく減少したため、結果的に学部全体の得点率にも影響を及ぼしたと言えるでしょう。
   最後に、2次試験における過去3年間の合格ラインを確認してみましょう。2023年度の文系学部が概ね70%前後と一際高い水準となっていますが、2025年度を含めた直近の2年間では文系学部で概ね60%前後(外国語学部は50~55%)、理系学部で55%前後(医学部医学科は70~75%、保健学科は45%前後)と落ち着きを見せています。しかし、問題の難易度は科目ごと、年度ごとに変化しますので、2026年度以降も同様のラインになるとは限りません。また、2次試験の得点率は問題自体の難易度だけでなく、大学側が作成する採点基準の調整によっても変動しますので、数値はあくまでも目安として捉えておくことが肝要です。【図表】参照

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