大阪大学


2.合格者得点状況

【図表⑥】一般選抜 合格者平均得点率①
一般選抜 合格者平均得点率①
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【図表⑦】一般選抜 合格者平均得点率②
一般選抜 合格者平均得点率②
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【図表⑧】一般選抜 合格者平均得点率③
一般選抜 合格者平均得点率③
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   2023年度合格者の平均得点率を、大学公表値をもとに見てみましょう。まず、共通テストの平均得点率はすべての学部学科で上昇しています。2022年度は共通テストの平均得点率が過去最低水準であったことから、大阪大でも人間科学部と経済学部(A配点)、そして医学部医学科が80%を超えたのみで、他の学部学科はすべて70%台という過去に例を見ない低水準となりました。しかし、2023年度では共通テストの平均点が上昇したことに伴い、文系学部では外国語学部(全専攻の平均)を除くすべての学部が、また理系学部でも半数の学部学科が平均得点率80%を超える結果となっています。ただし、共通テスト導入初年度の2021年度や、センター試験時代の平均得点率である文系学部(外国語を除く)の85%程度、理系学部(医学部医学科を除く)の80~84%程度と比べると、全体の合格ラインは2022年度に続き低いままとなっています。とは言え、医学部医学科(89.3%)や経済学部A配点(86.4%)、薬学部(84.3%)などは依然として高い合格ラインを保っています。また近年人気を集めている基礎工学部情報科学科(83.0%)も他の理系の学部学科と比べてやや高めのラインとなっているため、これらの学部学科を受験する際には注意が必要です。 【図表】参照
   一方で、2次試験の合格者平均得点率を2022年度と比べると、文系学部では文学部以外のすべての学部で、理系学部でも一部の学科(コース)を除く大半の学部学科で低下する結果となりました。特に法学部国際公共政策学科では前年比11.9%の低下と、全学部学科のなかで唯一10%以上の低下率となっています。ただし、前年度の2022年度が前年比16.1%の上昇とかなり高い上昇率となっていたことから、その反動により2023年度は大きく低下したものと考えられます。また、外国語学部(全専攻の平均)も法学部国際公共政策学科ほどではないものの、前年比7.9%の低下と高い低下率となりました。一方、理系学部では全体的に顕著な低下は見られず、最も大きく低下した工学部電子情報工学科でも前年比4.4%の低下と、比較的落ち着いた入試となっています。
   大半の学部学科で合格者平均得点率が低下した理由としては、代々木ゼミナール教材研究センターの分析のとおり、数学(文系・理系とも)や物理などが難化したため、受験生が思うように得点できなかったことが一因として考えられます。また、大学側が作成する採点基準の調整も影響したでしょう。ただし、過去2年の合格ラインを外国語学部や医学部といった例外を除いて確認してみると、2021年度は文系学部が概ね55%~65%、理系学部が50%~60%と低い水準に、一方の2022年度は文系学部が概ね65%~75%、理系学部は55%~65%と高い水準になっていました。これに対し、2023年度は文系学部が概ね70%前後、理系学部が53%~63%であることから、2023年度の合格ラインは2021年度と2022年度の中間くらいの得点率となっています。とは言え、2次試験の得点率は問題文の難易度だけでなく、上述のとおり大学側が作成する採点基準の調整によっても変動しますので、数値はあくまでも目安として捉えておくことが肝要です。それよりも、まずは大阪大に合格するための学力をしっかり養っておきましょう。【図表】参照

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