大阪大学


2.合格者得点状況

【図表⑦】一般選抜 合格者平均得点率(文系)
一般選抜 合格者平均得点率(文系)
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【図表⑧】一般選抜 合格者平均得点率(理系)①
一般選抜 合格者平均得点率(理系)①
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【図表⑨】一般選抜 合格者平均得点率(理系)②
一般選抜 合格者平均得点率(理系)②
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   2024年度合格者の平均得点率を、大学公表値をもとに見てみましょう。まず、共通テストの平均得点率は、共通テスト自体の平均点が上昇したため、大阪大でも医学部-看護学専攻、薬学部、工学部-環境・エネルギー工学科、基礎工学部-電子物理科学科を除くすべての学部学科で、わずかではありますが上昇しています。文系学部では外国語学部(全専攻の平均)を除くすべての学部が、また理系学部でも大半の学部学科が平均得点率80%を超える結果となりました。2023年度、2024年度と2年続けて外国語学部を除く文系学部で81~84%、医学部を除く理系学部で80~84%が合格ラインとなっているため、大阪大合格を目指すには一部の学部学科を除き、共通テストで少なくとも80%以上得点することが一つの目安となります。なお、人間科学部(83.8%)や薬学部(83.6%)は例年高い合格ラインを保っており、さらに近年では基礎工学部情報科学科(83.3%)も他の理系の学部学科と比べてやや高めのラインとなっています。これらの学部学科を受験する際には特に注意が必要です。【図表】参照
   一方で、2次試験の合格者平均得点率を2023年度と比べると、文系学部ではすべての学部で、理系学部でも一部の学科(コース)を除く大半の学部学科で低下する結果となりました。これは代々木ゼミナール教材研究センターの分析の通り、英語(外国語学部以外)の難化が一因と考えられます。また、数学(文系)の難化も見逃せません。人間科学部と法学部法学科の前年比17.2%の低下を筆頭に、経済学部、医学部-看護学専攻でも前年比10%以上の顕著な低下が見られましたが、これらの学部学科では2次試験で数学(文系)が必須科目であるという点が共通しています。この数学で大きく失点してしまったことが、前年比10%以上の低下という結果につながったと言えるでしょう。同様に2次試験で数学(文系)が必須科目となっている法学部-国際公共政策学科でも前年比8.9%の低下、数学(文系)が地歴との選択科目となっている文学部でも前年比7.5%の低下となっており、外国語学部を除くすべての文系学部に大きな影響を与えています。【図表】参照
   ここで2次試験における過去3年間の合格ラインを、外国語学部および医学部医学科と保健学科を除いて確認してみましょう。2022年度、2023年度ともに文系学部で概ね70%前後、理系学部で60%前後と高い水準でしたが、2024年度では文系学部で概ね60%前後、理系学部で55%前後と、過去2年と比べてもやはり低い水準となっています。上述の通り、2024年度は英語(外国語学部以外)と数学(文系)の難化が原因だと考えられるものの、2次試験の得点率は問題自体の難易度だけでなく、大学側が作成する採点基準の調整によっても変動しますので、数値はあくまでも目安として捉えておくことが肝要です。【図表】参照

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