大阪大学


5.総合型選抜・学校推薦型選抜では志願者数増加、充足率も75%に増加

【図表⑧】2021年度 総合型・学校推薦型選抜
入試結果
2021年度 総合型・学校推薦型選抜 入試結果果)
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   2021年度総合型選抜・学校推薦型選抜の志願者総数は841名で、2020年度より約9%増となり、全学部で総合型選抜・学校推薦型選抜(旧AO・推薦入試)を導入した2017年度以降で最多の志願者数となりました(2017年度から順に332名→565名→708名→770名→841名)。理系学部合計での増加は8名のみでしたが、文系学部合計では63名の増加(約27%増)と大きく数字を伸ばしました。特に経済学部での増加が顕著で、2020年度の11名から約4倍の43名に増加しました。2020年度の充足率(最終合格者÷募集人員)は全学部合計で約61%と募集枠を満たすには程遠い数値でしたが、2021年度の入学者数は270名となり、充足率は75%となりました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、受験を早めに終えたい受験生が増えたことが要因として考えられます。しかし、募集人員の約2.3倍の志願者数がいるにも関わらず充足率が100%に届いていません。この結果から、大学の教育理念やアドミッションポリシーに共感、理解し、学びの本質について考え、それを実行できる質の高い学生の入学を大学が期待していることが読みとれます。なお、総合型選抜・学校推薦型選抜で満たされなかった募集枠は一般入試の募集に回されます。【図表】参照

【図表⑨】2021年度 総合型・学校推薦型選抜
外国語学部 専攻別入試結果
総合型・学校推薦型選抜 外国語学部 専攻別入試結果
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   また、全体の志願者数は増加したものの、例年通り学部・学科間での志願倍率にばらつきが見られます。なかでも外国語学部では、25専攻のうち7専攻で志願者自体がゼロ、そして14専攻で最終合格者がゼロとなっています。2020年度(志願者ゼロ:9専攻、最終合格者ゼロ:22専攻)に比べると志願者、最終合格者がゼロの専攻は減少こそしたものの、募集がうまく機能したとは言えませんでした。志願者数の傾向を見てみると、フィリピン語、ヒンディー語、スウェーデン語といった人気があまり高くない言語が募集人数よりも多くの志願者数を集めました。しかし、朝鮮語、フィリピン語、ヒンディー語の3専攻では、計10名の志願者がいたにも関わらず最終合格者はゼロであることや、逆に人気の高い英語、フランス語、スペイン語ではいずれも4名以上の志望者がいながら1名の入学者しかいなかったことを考えると、志望言語を学びたいという強い意志、明確な志望理由がないと口頭試問でのアピールが不足し、合格を勝ち取るのは難しいでしょう。【図表】参照
【図表⑩】総合型・学校推薦型選抜 志願倍率の推移
(3カ年)
総合型・学校推薦型選抜の推移(3カ年)
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   さらにここ3年間の志願倍率の変動を見ると、大学全体では上がり続けていますが、学部別では2019年度から2020年度にかけて志願倍率を上げていた医学部医学科や保健学科、基礎工学部が2021年度は低下しました。一方、経済学部と工学部では2020年度までの志願倍率と大きく変わり、高倍率の入試となりました。工学部は出願書類の準備に時間を要することから出願が避けられる傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症対策の結果として学校へ行く時間が少なくなり、提出書類の作成に時間を割けるようになったことも増加の一因でしょう。しかし、2021年度の入試動向は特殊な環境による影響が大きいため2022年度では2020年度以前と同じような傾向に戻る可能性があります。例えば2021年度では、基礎工学部よりも工学部の方が志願者数を増やしましたが、出願書類として3種類の研究成果概要の提出を求める工学部よりも、自己推薦書の提出のみである基礎工学部に再び人気が集まる可能性が大いにあります。
   近年では国公立大学全体で、総合型選抜・学校推薦型選抜の募集定員が増え続けています。この総合型選抜・学校推薦型選抜の出願要件を満たすことで大阪大に合格するチャンスが増えることも事実ですので、これらを受験機会の一つとするためにも、まずは必要な要件を確認し、早めに準備しておくことをおすすめします。【図表】参照

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