東京科学大学


2.合格者成績

【図表⑥】理工学系・前期日程合格者成績
(25年度)

理工学系・前期日程合格者成績(25年度) [クリックして拡大]
【図表⑦】医歯学系・前期日程合格者成績
(25年度)

医歯学系・前期日程合格者成績(25年度) [クリックして拡大]
【図表⑧】医学部医学科・前期日程合格者成績推移
医学部医学科・前期日程合格者成績推移 [クリックして拡大]
  理工学系の各学院の合格者最低点には志願倍率との相関関係があります。2025年度の志願倍率は情報理工学院(5.8倍)が最も高く、このことは最低点(得点率で64.0%)も同様です。一方、生命理工学院はかつての第7類と同様に、志願倍率(2.5倍)・最低点(得点率で57.3%)ともに低い状況です。他の学院も概ね倍率の高い順に最低点も高くなっています。それは2次試験で課される英語(150点満点)、数学(300点満点)、物理(150点満点)、化学(150点満点)の全てにおいて全学院同一の問題、配点で選抜されることに起因しています。なお2025年度の全学院を通じての合格者最低点は生命理工学院の430点(得点率で57.3%)で、2024年度の370点(得点率で49.3%)より60点(得点率で8.0%)と大幅に上昇しました。学院ごとの合格者最低点も平均で56.7点(得点率で7.6%)上昇しており、2025年度の問題は昨年度よりも全体的に易しかったという代ゼミ教材研究センターの分析を証明する形となりました。
  2019年度の学院単位での募集開始以降、情報理工学院が志願倍率、合格者最低点ともに突出して高い状況が続いていましたが、2024年度に情報理工学部の募集人員が86人から112人と増加(+30.2%)したことで志願倍率が下がり(9.9倍→5.7倍)、2番手の理学院(5.3倍)との差が縮まりました。そして2025年度は募集人員を減らして志願倍率を上げた理学院とは志願倍率、合格者最低得点率ともにほとんど横並びの状況となっています。 【図表】参照
  医歯学系の前期日程については、募集単位ごとに共通テスト・2次試験の配点や、2次科目、入試問題などが異なるため難易度の単純比較はできませんが、共通テスト:2次試験の配点比率で見ると、医、歯学科は1:2、それ以外は概ね2:1と2つに大別できます。医学科と歯学科は、配点比率と2次科目は同じ、入試問題も一部を除いてほぼ共通ですが、合格者最低点には大きな差があり、両者の難易度差がうかがえます。
  医学科の前期日程の合格者最低点の推移を見てみると、2025年度は2016年度以降で最も高くなりました。共通テストや2次試験の難易度が均一ではありませんので、これをもって医学科が難化しているとは言えませんが、たとえば2025年度については、共通テストで9割得点した場合、2次試験で最低64.25%得点できないと合格できないことになります。また合格者最高点と合格者最低点の得点差が小さいのも特徴的で、合格者75人が得点差46.16点の中にひしめき合うという、1点を争う激戦であったと考えられます。 【図表】参照

ページのトップへ

ADOBE READER ダウンロード

PDFファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社が配布しているAdobe Reader(無償)が必要です。
Adobe Readerをインストールすることにより、PDFファイルの閲覧・印刷などが可能になります。