東京工業大学
8.2025年度入試の変更点
(1)募集人員の変更
理学院では学校推薦型選抜(「一般枠」)が廃止され、総合型選抜に「一般枠」が新設されます。また理学院と工学院では総合型選抜の「女子枠」が新設されます。これに伴い、2025年度入試の募集人員は下記のように変わります。この結果、総合型・学校推薦型選抜の人数比率は2024年度が約17.1%⇒2025年度が約23.7%となります。
理学院では学校推薦型選抜(「一般枠」)が廃止され、総合型選抜に「一般枠」が新設されます。また理学院と工学院では総合型選抜の「女子枠」が新設されます。これに伴い、2025年度入試の募集人員は下記のように変わります。この結果、総合型・学校推薦型選抜の人数比率は2024年度が約17.1%⇒2025年度が約23.7%となります。
学院 | 一般選抜 (前期日程) |
総合型選抜 | 学校推薦型選抜 | ||
---|---|---|---|---|---|
一般枠 | 女子枠 | 一般枠 | 女子枠 | ||
理 | 128 | 8 | 15 | ー | ー |
工 | 261 | 17 | 70 | ー | ー |
物質理工 | 138 | 20 | 20 | ー | ー |
情報理工 | 72 | 6 | 14 | ー | ー |
生命理工 | 105 | 15 | ー | 15 | 15 |
環境・社会理工 | 80 | 20 | 9 | ー | ー |
合計 | 784 | 86 | 128 | 15 | 15 |
注1) 女性の総合型選抜の志願者のうち物質理工学院、情報理工学院又は環境・社会理工学院への志願者は、「一般枠」と「女子枠」の併願が可能。女性志願者のうち生命理工学院の学校推薦型選抜への志願者は、「一般枠」と「女子枠」の併願が可能。理学院又は工学院への志願者は、「一般枠」と「女子枠」の併願 はできない。
注2) 総合型選抜と学校推薦型選抜をまたがった併願はできない。
(2)出題教科・科目の変更
現時点の公表内容で国立トップ校10大学の共通テストの科目をみると、地理歴史・公民において『地理総合・歴史総合・公共』は筑波大以外で選択不可となります。また新しい教科・科目の『情報Ⅰ』は受験必須となりますが、5校(東京大・京都大・一橋大・大阪大・九州大)では配点が発表されていません。そのほか北海道大は配点しない、筑波大・名古屋大は配点を低くすることになっています(東北大・東京工業大・名古屋大は『情報Ⅰ』を含め各教科・科目の配点を発表済)。国立大学協会は2025年度入試からの共通テストについて『情報Ⅰ』を加えた6教科8科目を課すことを原則とすると発表しましたが、全学的に配点しないとした国立大学は現時点で北海道大のほか、徳島大・香川大の3大学です。今後、未公表の大学が『情報Ⅰ』の配点をどのように定めるか注視する必要がありそうです。
次に2次試験ですが、数学A・B・Cの範囲を国立トップ校(一橋大以外)9大学の理系学部・学科等で比較すると下記のようになります。
【数学A】
全範囲(「数学と人間の活動」含む):東京、京都、東北、筑波、名古屋、九州の6大学
「図形の性質」と「場合の数と確率」:東京工業、北海道、大阪の3大学
【数学B】
「数列」と「統計的な推測」:東京
「数列」:その他8大学
【数学C】
「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」:全9大学
※北海道、東北、大阪、九州の4大学の医学部・保健-看護は「ベクトル」のみ
数学Bについては、東京大のみが「数列」と「統計的な推測」を出題範囲としています。「統計的な推測」を出題範囲に含んでいる大学は、公表している国公私立大学を見渡しても少数です。共通テストの『数学Ⅱ・B・C』のB・Cは4つの範囲のうち3つを選択解答することになっていますが、東京工業大を受験するとなれば、2次試験も見据えて「数列」、「ベクトル」、「平面上の曲線と複素数平面」を選択する高校生が大半でしょう。また、慶應義塾大のように学部ごとで数学の出題範囲が細かく定められている(2022年10月31日公表)ケースがあるので、各大学の発表内容にはご注意ください。
東京工業大の2025年度出題教科・科目等は下記の通りです。
現時点の公表内容で国立トップ校10大学の共通テストの科目をみると、地理歴史・公民において『地理総合・歴史総合・公共』は筑波大以外で選択不可となります。また新しい教科・科目の『情報Ⅰ』は受験必須となりますが、5校(東京大・京都大・一橋大・大阪大・九州大)では配点が発表されていません。そのほか北海道大は配点しない、筑波大・名古屋大は配点を低くすることになっています(東北大・東京工業大・名古屋大は『情報Ⅰ』を含め各教科・科目の配点を発表済)。国立大学協会は2025年度入試からの共通テストについて『情報Ⅰ』を加えた6教科8科目を課すことを原則とすると発表しましたが、全学的に配点しないとした国立大学は現時点で北海道大のほか、徳島大・香川大の3大学です。今後、未公表の大学が『情報Ⅰ』の配点をどのように定めるか注視する必要がありそうです。
次に2次試験ですが、数学A・B・Cの範囲を国立トップ校(一橋大以外)9大学の理系学部・学科等で比較すると下記のようになります。
【数学A】
全範囲(「数学と人間の活動」含む):東京、京都、東北、筑波、名古屋、九州の6大学
「図形の性質」と「場合の数と確率」:東京工業、北海道、大阪の3大学
【数学B】
「数列」と「統計的な推測」:東京
「数列」:その他8大学
【数学C】
「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」:全9大学
※北海道、東北、大阪、九州の4大学の医学部・保健-看護は「ベクトル」のみ
数学Bについては、東京大のみが「数列」と「統計的な推測」を出題範囲としています。「統計的な推測」を出題範囲に含んでいる大学は、公表している国公私立大学を見渡しても少数です。共通テストの『数学Ⅱ・B・C』のB・Cは4つの範囲のうち3つを選択解答することになっていますが、東京工業大を受験するとなれば、2次試験も見据えて「数列」、「ベクトル」、「平面上の曲線と複素数平面」を選択する高校生が大半でしょう。また、慶應義塾大のように学部ごとで数学の出題範囲が細かく定められている(2022年10月31日公表)ケースがあるので、各大学の発表内容にはご注意ください。
東京工業大の2025年度出題教科・科目等は下記の通りです。
一般選抜(前期日程)の共通テスト
教科 | 科目 | 配点※ |
---|---|---|
国語 | 『国語』 | 200 |
地理歴史、公民 | 『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』、『地理総合、地理探究』、『公共、倫理』、『公共、政治・経済』から1科目 | 100 |
数学 | 『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、数学B、数学C』の2科目 | 200 |
理科 | 『物理』、『化学』、『生物』、『地学』から2科目 | 200 |
外国語 | 『英語(リスニングを含む)』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』から1科目 | 200 |
情報 | 『情報Ⅰ』 | 100 |
※配点は第1段階選抜に利用する際の点数を示す。第2段階選抜では共通テストの成績は利用しない
一般選抜(前期日程)の2次試験(個別学力検査等)
科目 | 科目内容 |
---|---|
数学 | 「数学Ⅰ」、「数学A(図形の性質、場合の数と確率)」、「数学Ⅱ」、「数学B(数列)」、「数学Ⅲ」、 「数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)」を、その総合問題や応用問題を含めて出題 |
物理 | 「物理基礎」、「物理」を合わせて出題 |
化学 | 「化学基礎」、「化学」を合わせて出題 |
英語 | 「英語コミュニケーションⅠ」、「英語コミュニケーションⅡ」、「英語コミュニケーションⅢ」、 「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」を合わせて出題 |
特別選抜(総合型・学校推薦型)の共通テスト
教科 | 科目 |
---|---|
国語 | 『国語』 |
地理歴史、公民 | 『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』、『地理総合、地理探究』、『公共、倫理』、『公共、政治・経済』から1科目 |
数学 | 『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、数学B、数学C』の2科目 |
理科 | 『物理』、『化学』、『生物』、『地学』から2科目 ※総合型選抜・理学院の「女子枠」志願者の選択は「物理及び化学」に限る ※総合型選抜・工学院の「一般枠」志願者の選択は「物理」を必ず含める |
外国語 | 『英語(リスニングを含む)』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』から1科目 |
情報 | 『情報Ⅰ』 |
旧教育課程履修者に対する経過措置【共通テスト】
・地理歴史、公民
新教育課程による出題科目に加えて「旧世界史B」、「旧日本史B」、「旧地理B」、「旧現代社会」、「旧倫理、旧政治・経済」のいずれか1科目を選択することができます。
・数学
新教育課程による出題科目に加えて「旧数学Ⅰ・旧数学A」、「旧数学Ⅱ・旧数学B」の2科目を選択することができます。
・情報
新教育課程による出題科目に加えて「旧情報(仮)」を選択することができます。
新教育課程による出題科目に加えて「旧世界史B」、「旧日本史B」、「旧地理B」、「旧現代社会」、「旧倫理、旧政治・経済」のいずれか1科目を選択することができます。
・数学
新教育課程による出題科目に加えて「旧数学Ⅰ・旧数学A」、「旧数学Ⅱ・旧数学B」の2科目を選択することができます。
・情報
新教育課程による出題科目に加えて「旧情報(仮)」を選択することができます。
旧教育課程履修者に対する経過措置【2次試験(個別学力検査等)】
各科目とも出題範囲において、旧教育課程の内容を考慮するものの、特別な経過措置はとられません。