北海道大学


1.北海道大学の入試制度と志願状況

【図表①】志願者数の推移
志願者数
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【図表②】募集単位別志願状況(前期)
募集単位別志願状況(前期)
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   北海道大学では、2011年度入試より従来の学部別入試に加え、前期日程において「総合入試(文系・理系)」を導入しています。また2022年度入試からは、一部の学部・学科で「フロンティア入試(総合型選抜)」を実施しています。この入試は2つのタイプに分類され、出願書類、課題論文(理学部地球惑星科学科のみ総合問題)、面接及び共通テスト等の結果を総合して合格者を決定する「TypeⅠ」と、出願書類、適性試験及び面接の結果を総合して合格者を決定する「TypeⅡ」があります。
   続いて志願状況を見てみると、2024年度の一般選抜の志願者数は前期・後期の合計で9,482人となり、2023年度と比べて326人(3.3%)減少しました。日程ごとに見ていくと、前期日程は2023年度より88人(1.7%)減の5,196人、後期日程は238人(5.3%)減の4,286人で、前期・後期ともに減少という結果になりました。これは、共通テストの平均点が上昇したことにより国際卓越研究大学に採択されたことで話題にもなった東北大学に志願先を変更した受験生が一部存在した影響と考えられます。(2024年度の東北大学の志願者数は2023年度と比べて456人(8.7%)増加)。さらに、コロナ禍の影響も緩和されつつあったことも道外に目が向いた要因として考えられます。前期を募集単位ごとに見てみると、2023年度において大幅に志願者数が減少した総合入試理系の総合科学選抜群で173人(39.1%)の増加がみられた一方、数学重点選抜群では2023年度より113人(24.4%)減少して過去10年で2番目に少ない人数となりました。総合入試理系においては工学部情報エレクトロニクス学科における定員を50人増加(5.0%増)することにともない、総合入試理系における募集人員の増加(生物重点選抜群を除く)が行われましたが、総合入試理系全体は62人(2.4%)の増加となっており、志願者数の変動は大きくありませんでした。一方、後期の志願者数は2023年度が直近10年間で最多となった反動で減少したと考えられます。【図表】参照

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