北海道大学
2.出身地比・現浪比・男女比から見る合格者
一般選抜合格者に占める北海道出身者の割合は、前期日程では2008年度以降減少傾向にあります。総合入試が導入された2011年度は49.4%と道内出身者は半数近くを占めていましたが、2017年度以降は40%を下回る状況が続いており、2023年度は34.2%と記録に残る1990年度以降で最も低い割合となりました。また後期日程も減少傾向にあり、2011年度は33.8%と道内出身者は30%以上を占めていましたが、2016年度は19.3%と20%を下回りました。2017年度は22.4%に増加したものの、2018年度以降は再び20%を下回る状況が続いており、2023年度は11.8%と道内出身者の割合は2011年度と比べて約3分の1(こちらも1990年度以降で最も低い割合)となっています。道内出身の受験生が特に後期日程で苦戦するのは、前期日程よりも倍率・難易度ともに高くなることも一因ですが、やはり全国的な後期日程の廃止や縮小の動きが影響していると考えられます。
ここで旧七帝大における後期日程の募集状況を見てみましょう。後期日程を実施している学部数および募集人員が多いのは北海道大学と九州大学の2大学のみで、その他の大学は後期日程を実施していない、もしくは実施していても募集人員が極端に少ないことがわかります。もともと北海道は大学受験において地元志向が強い傾向にありますが、北海道大学の後期日程は北海道外の学力の高い受験生の受け皿となっており、前期日程で東京大学など難関大学の受験生が、後期日程で北海道大学に出願するケースが目立っています。【図表③】参照
学部一般選抜合格者に占める女子の割合は、2023年度の前期日程で30.3%、後期日程で24.3%となりました。直近10年間の推移を見てみても、前期日程は30%程度、後期日程は20%~25%程度で安定しており、大きな変動はありません。【図表⑤】参照
ここで旧七帝大における後期日程の募集状況を見てみましょう。後期日程を実施している学部数および募集人員が多いのは北海道大学と九州大学の2大学のみで、その他の大学は後期日程を実施していない、もしくは実施していても募集人員が極端に少ないことがわかります。もともと北海道は大学受験において地元志向が強い傾向にありますが、北海道大学の後期日程は北海道外の学力の高い受験生の受け皿となっており、前期日程で東京大学など難関大学の受験生が、後期日程で北海道大学に出願するケースが目立っています。【図表③】参照
◆2023年度 旧七帝大における後期日程の募集状況
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大学名 | 学部(学科等) | 募集人員 |
---|---|---|
北海道 | 文、教育、法、経済、理、薬、工、農、獣医、水産 | 438人 (17.7%) |
九州 | 文、法、経済、理(数学科除く)、薬、工(Ⅴ群除く)、農 | 259人 (10.2%) |
東北 | 経済、理 | 90人 (3.8% |
京都 | 法(特色入試) | 20人 (0.7%) |
名古屋 | 医(医学科) | 5人 (0.2%) |
東京 | なし | - |
大阪 | なし | - |
※募集人員は当初募集人員、( )内は入学定員に対する後期日程募集人員の割合を示す。
学部一般選抜合格者に占める現役生の割合は、2020年度までは前期・後期ともに55%~65%程度でしたが、2021年度以降は増加傾向にあり、2022年度は前期・後期ともに70%を上回りました。2023年度は前期日程が74.1%、後期日程は64.3%と、後期日程では70%を下回ったものの、前期日程では1990年度以降で最も高い割合となりました。全国の受験生全体に占める浪人生の割合が減っていることもあり、今後もこの比率から極端に下がることは考えにくいでしょう。【図表④】参照
学部一般選抜合格者に占める女子の割合は、2023年度の前期日程で30.3%、後期日程で24.3%となりました。直近10年間の推移を見てみても、前期日程は30%程度、後期日程は20%~25%程度で安定しており、大きな変動はありません。【図表⑤】参照
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