北海道大学


4.理系の入試概要

【図表⑨】合格者(理系)に占める
   道内・女子割合(前期)

合格者(理系)に占める道内・女子割合(前期 [クリックして拡大]
【図表⑩】合格者(理系)の成績データ
    (24年前期)

合格者(理系)の成績データ [クリックして拡大]
【図表⑪】総合入試理系の実質倍率(前期)の推移
総合入試理系の実質倍率(前期)の推移 [クリックして拡大]
【図表⑫】共通テストの合格者平均得点率の推移
      (総合入試理系)

共通テストの合格者平均得点率の推移 [クリックして拡大]
   北海道大学の前期日程における理系は総合入試理系・医学部・歯学部・獣医学部・水産学部の5区分で募集されます。2024年度の合格者に占める道内割合を見てみると、前期日程全体の35.0%を上回っているのは医学部(保健学科理学療法学専攻を除く)のみで、道内受験生にとっては道外勢、特に北海道大学志願者よりも学力レベルの高い受験生との戦いとなり厳しい現状です。また女子割合を見ると、獣医学部では2023年度の27.3%から63.6%に増加しました。この理由としては、合格者数が22名と少ないため女子割合が男女人数の変化に大きく影響されるためです。一方、医学部保健学科全体で見ると2年連続で70%を下回り、特に作業療法学専攻では2023年度の58.8%から38.9%と大幅に減少しました。獣医学部と同様に合格者数が少数であることが要因といえるでしょう。【図表】参照
   共通テストの素点での合格者平均得点率については、前期日程の医学部医学科が87.4%、獣医学部が87.9%となり、例年通り他学部・学科に大きく差をつけています。2次試験では医学部医学科が面接を課しているため、単純な比較はできませんが、共通テスト・2次試験ともに医学部医学科と獣医学部が際立って難度が高いのは明らかです。また、共通テストの合格者平均得点率が最も低いのは医学部保健学科作業療法学専攻の66.5%で、5年続けて最も低い結果となっています。共通テストで合格者平均点だった場合の2次試験の合格者最低得点率(代ゼミ推計)については50.4%~79.4%となり、29.0%の開きがあります。北海道大学前期日程の理系は、ほぼすべての学部で同じ入試問題が出題されます(医学部保健学科看護学専攻と作業療法学専攻のみ数学は文系数学を出題、医学部医学科と歯学部は面接点を加算)。自分が目指す学部・学科でどれくらいの得点率が要求されているか、データから正確に読み取りよく理解した上での対策が必要です。【図表】参照
   総合入試理系は、各選抜群で科目の配点が異なるため、倍率や合格者最低点には必然的にばらつきが生じ、選抜群間の総合点最低点に差がつけばつくほど「自分が出願した選抜群では不合格だったが、他の選抜群に出願していれば合格ラインを超えていた」というケースが多くなります。 2024年度の2次試験では、生物重点選抜群の合格者最低得点率(代ゼミ推計)が64.0%となり、5つの選抜群の中で一番高い結果となりました。これは2011年度以降では初めての状況で、2024年度において生物の試験が易化したことが影響していると考えられます。
   最後に、共通テストの合格者平均得点率の推移を見て見ると、総合科学選抜群が導入初年度の2011年度を除き例年最も高く、逆に数学重点選抜群が14年続けて最も低くなっています。また、歯学部については、合格者の共通テスト平均得点率が2021年度までは総合入試理系(5つの募集単位)とほとんど同じか-1%程度でしたが、2022年度からは-4%程度の状況が続いています。更に、2024年度においては2011年度以来で初めて水産学部が歯学部を上回る状況となりました。【図表】参照

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