北海道大学


4.総合型選抜の概要

   総合型選抜は、「フロンティア入試」という名称で実施されています。共通テストの受験が必須の「TypeⅠ」と、共通テストを受験する必要がなく総合問題や口頭試問が課される「TypeⅡ」の2つの方式があります。TypeⅠは、理学部地球惑星科学科、医学部医学科・保健学科、歯学部、工学部応用理工系学科(応用マテリアル工学コース)、環境社会工学科(社会基盤学コース)、水産学部で実施されています。選考は1次と2次に分かれて段階的に実施されており、1次選考では書類による審査が行われ、2次選考では面接・総合問題・課題論文等が課されます。また、第2次選考の合格者は共通テストを受験し、その得点によって最終合格者が決定されます。TypeⅠに特徴的な点として「コンピテンシー評価書」があります。これは、出願時に提出が必須のもので、受験者が所属する学校の教員がその生徒を評価し、作成するものとなっています。受験生はTypeⅠで出願する際はその旨を学校に伝え、教員が申請・登録を行う必要があります。
   また、2025年度のTypeⅠでは共通テスト合格基準点に関する変更がありました。医学部医学科の基準点が765点から720点に、医学部保健学科理学療法学専攻では680点から600点に、工学部環境社会工学科(社会基盤学コース)では225点から210点となり、基準点が下がりました。また、今まで公表が無かった医学部保健学科の各専攻でも2025年度から新たに合格基準点が公開され、医学部保健学科の看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻、作業療法学専攻で基準点が600点となりました。これに加え、これまで合格基準点に関して「○○点以上」という文言がありましたが、2025年度は医学部医学科以外の学部学科で「○○点程度」という表現に変更されました。これは、共通テストの難易度により得点率が変化するため、それに対応するための措置となります。

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学部・学科・専攻等 満点 2024年度入試 2025年度入試
理学部地球惑星科学科 600点 450点以上 450点程度
医学部医学科 900点 765点以上 720点以上
医学部保健学科看護学専攻 900点 600点程度
医学部保健学科放射線技術科学専攻 900点 600点程度
医学部保健学科検査技術科学専攻 900点 600点程度
医学部保健学科理学療法学専攻 900点 680点以上 600点程度
医学部保健学科作業療法学専攻 900点 600点程度
歯学部 900点 670点以上 670点程度
工学部応用理工系学科(応用マテリアル工学コース) 800点 520点以上 520点程度
工学部環境社会工学科(社会基盤学コース) 300点 225点以上 210点程度
水産学部 400点 280点以上 280点程度
   TypeⅡは理学部と工学部で実施され、理学部は数学科・物理学科・化学科・生物科学科(高分子機能学専修分野)で、工学部は応用理工系学科(応用物理工学コース)・機械知能工学科・環境社会工学科(環境工学コース)に分かれています。2段階で選考を行う点はTypeⅠと同様ですが、TypeⅡでは2次選考で適性試験が課されます。これは、数学・理科の学力を測る試験で、学部学科ごとに指定の教科を受験します。また、面接の際に口頭試問が行われる学部もあり、面接でも志望する学部学科に関する深い知識・技能が要求されます。TypeⅡでは12月の2次選考合格者発表時に合格者が決定するため、共通テストの得点での合否の判定はありませんが、指定された科目の共通テスト自己採点結果の提出が課されます。

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