北海道大学


4.理系の入試概要

【図表⑨】合格者(理系)に占める
   道内・女子割合(前期)

合格者(理系)に占める道内・女子割合(前期 [クリックして拡大]
【図表⑩】合格者(理系)の成績データ
    (23年前期)

合格者(理系)の成績データ [クリックして拡大]
【図表⑪】共通テストの合格者平均得点率の推移
      (総合入試理系)

共通テストの合格者平均得点率の推移 [クリックして拡大]
   2023年度の合格者に占める道内割合を見てみると、前期日程全体の34.2%を上回っているのは医学部保健学科と歯学部のみです。獣医学部は2年ぶりに0%となりました。また女子割合を見ると、医学部医学科では2022年度から8.4%増の31.1%となりました。一方、医学部保健学科では2022年度から4.0%減の67.1%となり、3年ぶりに70%を下回りました。ただし、前期日程学部別入試で最も高い割合となっています。【図表】参照
   共通テストの合格者平均得点率については、前期日程の医学部医学科が87.4%、獣医学部が87.2%で、例年通り他学部・学科に大きく差をつけています。2次試験では医学部医学科が面接を課しているため、単純な比較はできませんが、共通テスト・2次試験ともに医学部医学科と獣医学部が際立って難度が高いのは明らかです。また、共通テストの合格者平均得点率が最も低いのは医学部保健学科作業療法学専攻の67.8%で、4年続けて最も低い結果となっています。共通テストで合格者平均点だった場合の2次試験の合格者最低得点率(太枠内の数値は代ゼミ推計)については37.8%~64.7%となり、26.9%の開きがあります。北海道大学前期日程の理系は、ほぼすべての学部で同じ入試問題が出題されますので(医学部保健学科看護学専攻と作業療法学専攻のみ数学は文系数学を出題、医学部医学科と歯学部は面接点を加算)、自分が目指す学部・学科でどれくらいの得点率が要求されているか、データからきちんと読み取りよく理解した上での対策が必要です。【図表】参照
   2011年度に導入された総合入試理系は、選抜群ごとに2次試験の数学・物理・化学・生物の各科目の配点が異なり、得意科目を活かして受験することができる入試制度です。しかし、各選抜群で倍率や合格者最低点には必然的にばらつきが生じ、選抜群間の総合点最低点に差がつけばつくほど「自分が出願した選抜群では不合格だったが、他の選抜群に出願していれば合格ラインを超えていた」というケースが多くなります。2023年度で特徴的だったのは総合科学選抜群です。総合科学選抜群は、共通テストの合格者平均得点率が80.1%と、総合入試理系の5つの選抜群の中で最も高い得点率(理系の募集単位では医学部医学科と獣医学部に次いで3番目に高い得点率)でした。しかし、合格者の総合点最低点は750点満点中の433.00点、2次試験の合格者最低得点率(代ゼミ推計)は42.8%と5つの選抜群の中で最も低い結果(最も高かった化学重点選抜群(50.7%)とその差は約8%)となりました。これは既述の通り、志願者数が大幅に減少して実質倍率が1.8倍(総合入試理系全体の実質倍率は2.5倍)と低かったことが要因として考えられます。また歯学部については、合格者の共通テスト平均得点率が2021年度まで総合入試理系(5つの募集単位)の平均得点率とほとんど同じか-1%程度でしたが、2022年度からは-4%程度の状況が続いています。2023年度も合格者の共通テスト平均得点率を見る限り、歯学部は総合入試理系より入りやすかったと考えられます。【図表】参照

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