北海道大学 - 一般選抜 志願概況


1.一般選抜の概要と志願状況

【図表①】志願者数の推移
志願者数の推移
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【図表②】志願倍率の推移
志願倍率の推移
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【図表③】募集単位別志願状況(前期)
募集単位別志願状況(前期) [クリックして拡大]
【図表④】募集単位別志願状況(後期)
募集単位別志願状況(後期) [クリックして拡大]
   北海道大の一般選抜では前期日程・後期日程を実施しています。
   前期日程では、総合入試文系・理系(数学重点/物理重点/化学重点/生物重点/総合科学選抜群)、文学部、教育学部、法学部、経済学部、医学部医学科・保健学科(看護学/放射線技術科学/検査技術科学/理学療法学/作業療法学専攻)、歯学部、獣医学部、水産学部の全19区分で募集が行われます。総合入試は、学部を指定せずに受験することが可能で、入学後は総合教育部に所属します。1年間で教養科目や基礎科目を学び、2年次から本人の志望と成績に基づいて学部・学科に移行することができる制度であり、その特徴から全国の受験生に注目されています。また、文学部と総合入試文系では2次試験での実施科目にも特徴があり、数学を受けずに、国語・英語・地歴での受験が可能となっています。全国の旧7帝大中、前期日程の2次試験で数学が必須でないのは、名古屋大の情報学部人間・社会情報学科と大阪大の文学部と外国語学部、そして北海道大の総合入試文系と文学部のみとなっています。国立大学上位校では文系学部でも2次試験で数学を課すことが多いため、数学が苦手な受験生が全国から北海道大に集まっていると考えられます。
   2026年度の一般選抜の志願者数は前期・後期日程の合計で9,299人となり、2025年度と比べて107人(1.1%)減少しました。日程ごとに見ていくと、前期日程は194人増加の5,442人(+3.7%)、志願倍率は2.77倍(+0.12ポイント)と志願者は2年連続で増加しました。一方、後期日程は301人減少の3,857人(-7.2%)、志願倍率は8.69倍(-0.55ポイント)と志願者は3年連続で減少しました。とはいえ、近年の全国的な後期日程の廃止や縮小の動きの影響で倍率が高いことに変わりはないため、今後も後期日程の志願倍率は高い水準が続くことが予想されます。【図表】参照
   学部ごとの志願者数・倍率を見ていくと、前期日程では特に法学部で志願者の増加が目立ち、2025年度から127人増加の431人(+41.8%)となっています。実質倍率も3.04倍と直近10年で最も高くなりました。東北大や一橋大、京都大など他の難関国立大の前期日程で法学部の志願者数が減少している(対前年指数は東北大:82.2、一橋大:83.6、京都大:93.1)ことから、共通テスト難化を受けて出願先を北海道大に変更した受験生が多かったことが考えられます。また総合入試理系でも、生物重点選抜群を除くすべての選抜群で志願者が増加しました。数学重点選抜群では志願者が2年連続で増加し、志願倍率は4.08倍と2025年度に続き総合入試理系の中で最も高くなりました。例年、数学重点選抜群の合格者の共通テスト平均得点率が総合入試理系の中で最も低い傾向にあるため、受験生が数学重点選抜群に集まりやすいことが考えられます。数学重点選抜群に次いで2番目に志願倍率が高かったのは物理重点選抜群で、2.72倍となりました。近年全国的に情報系学部の人気がありますが、情報系学部では数学、物理を必須とする大学が多く、これらに対応するための学習を続けてきた受験生が北海道大に出願する場合、2次試験で数学の配点が高い数学重点選抜群か物理の配点が高い物理重点選抜群での出願を検討すると考えられます。
   一方、医学部医学科では志願者の減少が大きく、2025年度から69人減少の229人(-23.2%)となっています。2026年度は全国的に医学系の志願者が減少(国公立大前期日程のみの集計で5.2%減少)しましたが、北海道大ではそれを上回る減少率となりました。共通テスト難化や旭川医科大の後期日程の募集廃止の影響で、元々北海道大志望だったが安全志向で旭川医科大に出願先を変更した受験生が一定数存在したと考えられます(旭川医科大の志願者数の対前年指数は185.7で札幌医科大は71.6であることから、北海道大から札幌医科大に出願先を変更した受験生は多くないと考えられます)。【図表】参照
   後期日程では、文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、薬学部、工学部、農学部、獣医学部、水産学部の10学部で募集が行われます。2026年度は教育学部で志願倍率が最も高くなりました。志願倍率は16.30倍と過去10年で最高となりました。募集人員が10名と少ないため志願倍率は変動しやすい傾向にありますが、2026年度は共通テスト難化を受け、文系学部の中で比較的共通テストの配点比率が低い教育学部に出願先を変更した受験生が多かったと考えられます。ただし、後期日程は前期日程合格者が欠席することで志願倍率と実質倍率に大きな差が生じるため、注意が必要です。実際、教育学部も志願倍率が16.30倍だったのに対し、実質倍率は7.40倍となりました。受験生は出願にあたって、より受験の実態に近い実質倍率に影響を受けやすいと考えられます。そのため、後期日程の出願動向については、実質倍率にも注目する必要があります。【図表】参照
   最後に、北海道大の2段階選抜の実施状況について見ていきます。前期・後期日程の全募集単位のうち、後期日程の工学部を除いて、志願倍率が各募集区分で設定されている基準を超えた場合に原則2段階選抜を実施する旨が要項に記載されています。2026年度は前期日程で総合入試文系と総合入試理系の数学重点選抜群、後期日程ではすべての募集区分で基準を超えていましたが、2段階選抜は実施されませんでした。最も志願倍率が高かったのは後期日程の教育学部で、基準値が10倍のところ志願倍率が16.30倍と大きく超えています。例年、基準を超えていても2段階選抜は実施されないことが多いですが、実施される可能性もあるため注意が必要です。

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