北海道大学


5.2025年度入試について

(1)一般選抜の共通テスト

   北海道大学が2022年9月16日に公表した「令和7(2025)年度入学者選抜(一般選抜)における実施教科・科目の予告について」によると、『情報Ⅰ』は受験必須となりますが、配点はしないことになっています(ただし、成績同点者の順位決定にあたり、2次試験の成績も同点だった場合は『情報Ⅰ』の成績が活用されます)。国立大学協会は2025年度入試からの共通テストについて『情報Ⅰ』を加えた6教科8科目を課すことを原則とすると発表しましたが、全学的に配点しないとした国立大学は現時点で北海道大学のほか、徳島大学・香川大学の3大学のみです。また地理歴史・公民においては、『地理総合/歴史総合/公共』が選択不可となっています。この『地理総合/歴史総合/公共』については他の旧帝大においても全て選択不可となっています。
   なお、配点については2023年7月25日に公表されましたが、2024年度までの入試と変更はありません。

一般選抜(前期日程・後期日程)の共通テスト

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教科 出題科目等
国語 『国語』
地理歴史
公民
『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』、『地理総合、地理探究』、『公共、倫理』、『公共、政治・経済』
※文系は上記から2科目(ただし、『公共、倫理』と『公共、政治・経済』の組み合わせは不可)
※理系は上記から1科目
数学 『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、数学B、数学C』の2科目
理科 『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』、『化学』、『生物』、『地学』
※文系は「基礎を付した科目」から2科目
※理系は「基礎を付していない科目」から2科目(ただし、医学部医学科は『地学』の選択不可)
外国語 『英語(リスニングを含む)』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』から1科目
情報 『情報Ⅰ』※受験は必須だが配点はしない

(2)一般選抜の2次試験

   2次試験で文系の必須教科である国語の出題範囲については、「現代の国語」・「言語文化」・「論理国語」・「文学国語」となっています。
   続いて総合入試文系と文学部の選択教科である地理歴史の出題範囲については、「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」から1科目となっています。東京大学や京都大学では「地理総合」、「歴史総合」の範囲が除外されていますが、北海道大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学ではそれらが出題範囲に含まれています。特に歴史については、近現代の日本史と世界史の融合問題が出題される可能性がありますので、歴史を選択する場合は近現代以降はどちらも偏ることなく勉強しておく必要があると考えられます。
   最後に数学の出題範囲については、文系と医学部保健学科看護学専攻・作業療法学専攻では、数学Ⅰ・Ⅱが全範囲、数学Aが「図形の性質」・「場合の数と確率」、数学Bが「数列」、数学Cが「ベクトル」となっています。理系(医学部保健学科看護学専攻・作業療法学専攻を除く)では、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが全範囲、数学Aが「図形の性質」と「場合の数と確率」、数学Bが「数列」、数学Cが「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」となっています。旧七帝大の中で数学Aの出題範囲を「図形の性質」・「場合の数と確率」としているのは北海道大学と大阪大学のみで、他の旧帝大では全範囲となっています。
   なお、配点については2023年7月25日に公表されましたが、2024年度までの入試と変更はありません。
   

一般選抜(前期日程)の2次試験

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教科 出題科目等

国語

現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語
地理歴史
公民
「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」から1科目
数学 文系 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B、数学C
※数学Aは「図形の性質」と「場合の数と確率」、数学Bは「数列」、数学Cは「ベクトル」から出題
理系 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B、数学C
※数学Aは「図形の性質」と「場合の数と確率」、数学Bは「数列」、数学Cは「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」から出題
※医学部保健学科看護学専攻と作業療法学専攻は数学Ⅲおよび数学C「平面上の曲線と複素数平面」を含まない
理科 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」、「地学基礎・地学」から2科目
※医学部、歯学部、獣医学部は「地学基礎・地学」の選択不可
※総合入試理系物理重点選抜群、医学部医学科、医学部保健学科放射線技術科学専攻は「物理基礎・物理」を必ず含める
※総合入試化学重点選抜群、医学部保健学科検査技術科学専攻は「化学基礎・化学」を必ず含める
※総合入試生物重点選抜群、医学部保健学科看護学専攻は「生物基礎・生物」を必ず含める
外国語 「英語」、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」から1科目
※英語は「英語コミュニケーションⅠ」、「英語コミュニケーションⅡ」、「英語コミュニケーションⅢ」、「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」から出題
その他 面接(医学部医学科、歯学部)

※文系は国語、数学(総合入試文系と文学部は地理歴史の選択可)、外国語の3教科

※理系は数学、外国語、理科の3教科

(3)旧教育課程履修者に対する経過措置

●共通テスト

   地理歴史で『旧地理B』、『旧日本史B』、『旧世界史B』、公民で『旧倫理、旧政治・経済』が、数学①で『旧数学Ⅰ・旧数学A』、数学②で『旧数学Ⅱ・旧数学B』、『旧簿記・会計』、『旧情報関係基礎』が、情報で『旧情報』が選択できます(『旧簿記・会計』、『旧情報関係基礎』はこれらの課程を履修した者のみ選択可)。

●2次試験

   「旧教育課程履修者に配慮するが、特別な経過措置はとらない」こととなっています。

(4)総合型選抜

   北海道大学が2022年12月26日に公表した「令和7年度入試(一般選抜を除く)における変更について」によると、2025年度入試の総合型選抜(フロンティア入試)については以下の通りです。
   共通テストを課すTypeⅠでは、『情報Ⅰ』の受験は必須ではありません。
   また共通テストを課さないTypeⅡでは、適性試験の数学の出題範囲が理系の一般選抜の2次試験の出題範囲と同様、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが全範囲で、数学Aが「図形の性質」・「場合の数と確率」、数学Bが「数列」、数学Cが「ベクトル」・「平面上の曲線と複素数平面」となっています。また、選択問題の物理の出題範囲が2024年度入試までは「力学」、「波動」、「熱」、「電磁気 ただし、電磁誘導は除く」でしたが、2025年度入試からは「力学」、「波動」、「熱」、「電磁気」となります。電磁誘導も出題範囲に含まれますので、しっかり対策をしておきましょう。

総合型選抜(フロンティア入試TypeⅠ)の共通テスト

【理学部地球惑星科学科、医学部、歯学部、工学部応用理工系学科(応用マテリアル工学コース)・環境社会工学科(社会基盤学コース)】

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教科 出題科目等
国語 『国語』
地理歴史
公民
『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』、『地理総合、地理探究』、『公共、倫理』、『公共、政治・経済』から1科目
数学 『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、数学B、数学C』の2科目
理科 『物理』、『化学』、『生物』、『地学』から2科目
※理学部地球惑星科学科、工学部応用理工系学科(応用マテリアル工学コース)は「物理」又は「化学」を必ず含める
※医学部保健学科看護学専攻は「地学」の選択不可
※医学部医学科・保健学科放射線技術科学専攻は「地学」の選択は不可で「物理」を必ず含める
※医学部保健学科検査技術科学専攻は「地学」の選択は不可で「化学」を必ず含める
※工学部環境社会工学科(社会基盤学コース)は「物理」の1科目
外国語 『英語(リスニングを含む)』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』から1科目

※理学部地球惑星科学科、工学部応用理工系学科(応用マテリアル工学コース)は数学と理科と外国語の3教科

※医学部と歯学部は国語、地理歴史公民、数学、理科、外国語の5教科

※工学部環境社会工学科(社会基盤学コース)は数学と理科の2教科

【水産学部】

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教科 出題科目等
数学
理科
『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、数学B、数学C』、『物理』、『化学』、『生物』、『地学』から3科目
外国語 『英語(リーディング)』

総合型選抜(フロンティア入試TypeⅡ)の適性試験

【理学部数学科・物理学科・化学科・生物科学科(高分子機能学専修分野)、工学部応用理工系学科(応用物理工学コース)・機械知能工学科・環境社会工学科(環境工学コース)】

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教科 出題科目等
数学(共通問題)
(選択問題)
数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B、数学C
※数学Aは「図形の性質」と「場合の数と確率」、数学Bは「数列」、数学Cは「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」から出題
物理
(選択問題)
物理基礎及び物理
※「力学」、「波動」、「熱」、「電磁気」から出題
化学
(選択問題)
化学基礎及び化学

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