慶應義塾大学


1.様々な施策に頼ることなく、安定的に志願者数を集める

図表1 志願者数の推移(2001~2019年)
志願者数の推移 [クリックして拡大]
図表2 学部別志願者の推移(2001~2019年)
学部別志願者数の推移 [クリックして拡大]
 慶應義塾大の2018年までの志願者数は、2001年からの推移でみるとおおむね4万2千~4万7千人の間で安定しています(共立薬科大を統合した2008年からの数年を除く)。特に、センター試験利用入試を廃止した2012年以降については4万3千人前後で、ほとんど増減していません(図表1参照)。慶應義塾大は受験人口が減少する中で、他の多くの総合大学のように学部や学科を増やしたり、入学定員を増やしたり、また入試方式を増やしたりするなどの志願者数増加のための施策をとることなしに安定的に志願者を集めてきました。
 そんな中、2019年度入試では2018年に引き続き2年連続で志願者数を減らしました。その結果、4万2千人を割り込みここ20年では最少の志願者数となりました(図表1参照)。慶應義塾大は学部の数が少なくかつ各学部単位での一般入試の受験機会が1回しかないこと、また各学部の入試科目の構成も学部ごとに異なることなどから学内併願により志願者数を増やしにくいため、受験人口減少の影響を受けやすい傾向があります。さらには、2019年度入試ではここ数年の首都圏の上位私立大学の志願者増・合格者減による入試レベルの上昇を嫌気した極端な安全志向から上位私立大学を避ける傾向がみられたため、私立最上位である慶應義塾大もその影響を受けて志願者減となったと考えられます。
 学部別に志願者数をみると、全国的な情報系人気から環境情報学部・理工学部学門1が大幅に増加しました。それ以外では、2年連続して減らしていた国公立大難関校との併願が多い経済・商学部のA方式、4年連続して減らしていた医学系最難関の医学部が小幅に増加したものの、それ以外の学部は軒並み志願者減少となりました。特に法学部は近年志願者数を減らし続けてきましたが、2019年入試においても減少してここ20年では最少となりました。また薬学部も2008年度の大学合併以降で最少の数に落ち込んでいます(図表2参照)
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