京都大学


7.2025年度入試の変更点

(1)一般選抜

      共通テストについては、『情報Ⅰ』がすべての学部・学科で必須となりますが、学部・学科ごとに配点比率が異なります。配点比率が最も高いのが工学部(50/225点・22.2%)、最も低いのが文学部および教育学部(15/265点・5.7%)となっています。特に、工学部では情報に加えこれまで第1段階選抜にのみ活用していた数学と理科がそれぞれ25点満点で配点され、共通テストの結果がこれまで以上に重要となりそうです。そのほか配点に変更がある募集区分は下記のとおりです。

2025年度一般選抜において、配点に変更のある募集区分

文系学部(総合人間・教育・経済学部の文系含む)

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区分 年度 共通テスト   2次試験
歴公 合計 地歴 合計
24 (200) (200) (200) (100) (200) 270
(900)
  150 100 150 - 150 550
25 (200) (200) (200) (100) (200) (50) 285
(950)
150 100 150 - 200 600
24 50 50 50 50 50 250 100 - 200 200 200 700
25 40 40 40 40 40 20 220 100 - 200 200 200 700
24 50 100 50 200 100 - 250 250 200 800
25 25 50 25 25 50 50 225 100 - 250 250 200 800
24 100 100 50 50 50 350 100 - 200 200 200 700
25 70 100 50 50 50 30 350 100 - 200 200 200 700
*:第1段階選抜のみに利用

共通テストの出題教科・科目・選択方法

文系学部(総合人間・教育・経済学部の文系含む)

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教科 科目 選択方法
国語 『国語』 必須
地理歴史 『地理総合、地理探究』、『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』 2科目選択
(公民は1科目まで) ※
公民 『公共、倫理』、『公共、政治・経済』
数学 『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、B、C』 2科目必須
理科 『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』、『物理』、『化学』、『生物』、『地学』 「基礎2」、「専門2」から選択
外国語 『英語』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』 1科目選択
情報 『情報Ⅰ』 必須
※)法学部は『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』いずれか必須

理系学部 (総合人間・教育・経済学部の理系含む)

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教科 科目 選択方法
国語 『国語』 必須
地理歴史 『地理総合、地理探究』、『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』 1科目選択
公民 『公共、倫理』、『公共、政治・経済』
数学 『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、B、C』 2科目必須
理科 『物理』、『化学』、『生物』、『地学』 2科目選択 ※1 ※2 ※3
外国語 『英語』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』 1科目選択
情報 『情報Ⅰ』 必須
※1)経済学部(理系)は理科1科目のみ
※2)医学部は『物理』、『化学』、『生物』から2科目選択
※3)工学部は『物理』必須

2次試験の出題教科・科目

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教科 科目 出題範囲
国語   「現代の国語」、「言語文化」、「論理国語」、「文学国語」、「古典探究」
地理歴史 日本史 「日本史探究」
世界史 「世界史探究」
地理 「地理探究」
数学(文系)   「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学A」、「数学B(数列)」、「数学C(ベクトル)」
数学(理系)   「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B(数列)」、
「数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)」
理科 物理 「物理基礎・物理」
化学 「化学基礎・化学」
生物 「生物基礎・生物」
地学 「地学基礎・地学」
外国語 英語 「英語コミュニケーションⅠ」、「英語コミュニケーションⅡ」、「英語コミュニケーションⅢ」、「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」を合わせて『英語』として出題
ドイツ語 「ドイツ語」
フランス語 「フランス語」
中国語 「中国語」
      『情報Ⅰ』の新設により、共通テストの配点が変更された学部・学科も多く、それに伴って共通テストと2次試験の比率も変化しています。特に経済学部(理系)では『情報Ⅰ』の配点が50点と他の学部・学科と比べても高く、共通テストの合計点が250点から300点満点に変更されたこともあり、2次試験の比率が2024年度から4%減となっています。
      それに対して、下記の通り法学部や薬学部では、配点が変更されたことで現行入試より2次試験の比率が高まっており、今まで以上に2次試験の出来が合否を分ける可能性があります。

一般選抜の配点・比率比較(2024・2025年度)

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学部等 共通:2次 2次比率
24年 25年 24年 25年
総合人間
(文系)
150:650 175:650 81% 79%
総合人間
(理系)
100:700 125:700 88% 85%
250:500 250:500 67% 67%
教育
(文系)
250:650 265:650 72% 71%
教育
(理系)
250:650 265:650 72% 71%
270:550 285:600 67% 68%
経済
(文系)
250:500 300:550 67% 65%
経済
(理系)
250:650 300:650 72% 68%
225:975 250:975 81% 80%
医・医 250:1000 275:1000 80% 78%
医・人間健康科 250:750 275:750 75% 73%
250:700 220:700 74% 76%
200:800 225:800 80% 78%
350:700 350:700 67% 67%

(2)特色入試

 一般選抜と同様に、特色入試においても共通テストでは『情報Ⅰ』が受験必須となります。『情報Ⅰ』は素点の100点満点で活用する募集単位も多く、各科目合計1,000点満点でそれぞれの募集単位で設けられている基準点を満たす必要があります。また、地理歴史・公民では『地理総合/歴史総合/公共』で受験することはできません。 
 加えて法学部と経済学部では、実施方法等に変更があります。 
 法学部はこれまで特色入試ながら後期日程として実施していましたが、2025年度より学校推薦型選抜として秋以降に実施されます。現行入試では共通テストと2次試験(小論文)の成績で合否を判定していましたが、2025年度以降は出願要件に英語外部・検定試験スコアの提出が必須となり、学校長の推薦(各校2名、男性は1名まで)が必要になります。
   また、経済学部では現行入試と推薦人数に変更はありませんが、男女共学校においては男性の上限は文系型・理系型それぞれ1名までとなります。また、共通テストの必要科目に変更があり、2024年度入試までは文系型入試で『世界史B』が必須の2科目でしたが、2025年度以降は地理歴史・公民から2科目選択(『公共,倫理』、『公共,政治・経済』の組み合わせは不可)になり、世界史が必須ではなくなります。また、理系型入試でも『物理』必須の2科目でしたが、『物理』、『化学』いずれか必須に変わり、また『地学』の選択も可能になります。

法学部・経済学部の実施方法等  ※変更点は下線部

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学部 区分 変更前(2024年度) 変更後(2025年度)
実施日程 後期日程(3/12) 学校推薦型選抜として秋以降に実施
※出願期間:11/1~8・1次選考発表:11/28
 2次選考12/14・2次選考発表1/10
 最終合格発表:2/12
出願要件 (特になし) 英語外部・検定試験スコアの提出、学校長の推薦(各学校2名、男性は1名まで)が必須
経済 出願要件 各学校長が推薦できる人数は文系型、理系型それぞれ2名まで 各学校長が推薦できる人数は、文系型、理系型それぞれ2名(男女ともに在学する学校における男性の上限はそれぞれ1名)まで
評価方法 【文系型入試】
共テ地歴公民:『世界史B』が必須の2科目選択
【文系型入試】
共テ地歴公民:『歴史総合・世界史探究』、『歴史総合・日本史探究』、『地理総合・地理探究』、『公共・倫理』、『公共、政治・経済』から2科目選択
(『公共・倫理』、『公共、政治・経済』の組み合わせは不可)
【理系型入試】
共テ理科:『物理』が必須の2科目選択。『地学』は選択不可
【理系型入試】
共テ理科:『物理』、『化学』、『生物』、『地学』から2科目選択(『物理』、『化学』のうち少なくとも1科目を選択)

(3)旧教育課程履修者に対する経過措置

共通テスト(一般選抜・特色入試共通)
地理歴史、公民
   新教育課程による出題科目に加えて『旧世界史B』、『旧日本史B』、『旧地理B』、『旧倫理、旧政治・経済』を選択することができます。

数学
   新教育課程による出題科目に加えて『旧数学Ⅰ・旧数学A』、『旧数学Ⅱ・旧数学B』を選択することができます。

情報
   新教育課程による出題科目に加えて『旧情報』を選択することができます。
2次試験(一般選抜)
   必要に応じて旧教育課程履修者にも配慮して出題されます。

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