京都大学


1.一般選抜 志願概況

【図表①】志願者数と志願倍率の推移(一般前期)
【図表①】志願者数と志願倍率の推移(一般前期)
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【図表②】25年度 志願状況(一般前期)
【図表②】25年度 志願状況(一般前期)
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【図表③】25年度 工学部・志願状況(一般前期)
【図表③】25年度 工学部・志願状況(一般前期)
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 2025年度一般選抜前期の志願者総数は8,077人で、2024年度から277人(+3.6%)の増加となり、直近10年間で見ると最も多い志願者数となりました。全体の傾向としては志願者数が最少だった2021年度(7,045人)を境に大きくⅤ字回復しており、4年連続で増加しています。さらに、志願倍率は3.0倍と直近10年間で初めての3倍台となりました。この要因としては、脱コロナ禍や共通テストの平均点上昇に伴うチャレンジ志向の強まりなどが挙げられます。実際に、同じ西日本に所在している旧帝大の大阪大や九州大では志願者数が減少傾向にあり、これらの受験を検討するような学力上位層が京都大にチャレンジしていると考えられます。また、それに加えて2025年度においては首都圏全体、なかでも後述のとおり東京都からの志願者数が大幅に増加しており、第1段階選抜の予告倍率縮小により志願者数を大きく減らした東京大の志望者層が数多く流れてきた側面があることも見逃せません。【図表】参照
 学部別の状況を見ると、文系学部では文学部と法学部が大きく志願者数を増やしました。まず、文学部の志願者数は726人で前年比96人(+15.2%)の増加となり、志願倍率も3.0倍から3.5倍へと大きく上昇しました。また、法学部の志願者数は899人で前年比133人(+17.4%)の増加と、前年比80人(+11.7%)の増加となった2024年度から2年続けての大幅増となり、文系学部で最大の増加率となりました。その一方で、総合人間学部と教育学部、経済学部の各文系は志願者数を減らしました。ただし、教育学部(文系)と経済学部は2024年度がそれぞれ前年比15人(+10.2%)、前年比62人(+12.1%)の増加と数を増やしていたことから、2025年度の志願者数減少はその反動による影響と考えられます。【図表】参照
 理系学部では、教育学部(理系)、理学部、医学部・人間健康科学科、工学部・物理工学科などが大きく志願者数を増やしました。このうち、教育学部(理系)と医学部・人間健康科学科は2024年度に大きく数を減らしていたためその反動による影響もあると考えられますが、それでも医学部・人間健康科学科の志願倍率(4.2倍)は直近10年間で最も高い倍率となっています。また、理学部は3年連続、工学部・物理工学科は4年連続で志願者数を増やしており、志願倍率もそれぞれ3.0倍、3.9倍と両学部(学科)ともに直近10年間で最多の人数、最高の倍率となりました。一方、経済学部(理系)では志願者数は減少したものの、志願倍率は5.3倍で依然として京都大一般選抜における募集単位の中で最も高い志願倍率となっています。【図表】参照

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