大阪大学


1.一般選抜の志願者が大きく減少

【図表①】一般選抜学部別志願者状況(2カ年)
一般選抜学部別志願者状況(2カ年)
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   2021年度一般選抜の志願者総数は6,991名でした。2020年度の志願者総数が7,462名でしたので、471名減(-6.3%)となり、これで3年連続の減少となりました。志願者が7,000名を割ったのは、2008年度に大阪外国語大と統合されてからは初めてのことです。この結果は共通テスト移行などに伴う「安全志向」が影響したものと考えられます。実際に同じ近畿圏の神戸大(+9.9%)の志願者数が増加していますので、元々は大阪大を志望していた受験生が神戸大に流れたと言えるでしょう。【図表】参照

文系学部は学部間で大きく異なる志願状況

【図表②】文系学部 学部別志願倍率の推移
(5カ年)
文系学部 学部別志願倍率の推移(5カ年)
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   文系学部では、外国語学部と経済学部において志願者数の減少が顕著でした。外国語学部では、隔年現象に加えて、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う観光業の冷え込みや、卒業要件ではないものの国際系志望者が重視する留学が困難な状況になったことにより、志願者が減少したと考えられます。
   経済学部では、近年の経済学系人気もあり、2014年度から2019年度まで6年続けて志願者が増え続け、2019年度には695名の志願者を集めましたが、2020年度616名、2021年度540名と2年続けて志願者を大きく減らしました。
   一方で、文学部は志願者を増やしました。2019年度から2年続けて400名を下回っていた志願者数が、2018年度の426名に迫る420名にまで戻り、人気が回復しています。
   人間科学部や法学部は2020年度に志願者が大きく減少しましたが、2021年度も同じ水準で、2年連続で志願倍率が2倍程度の低倍率での入試となりました。特に法学部は2年続けて2倍未満となっています。【図表】参照

理系学部は入試方式の変更が影響

【図表③】理系学部 学科別志願倍率の推移
(5カ年)
理学部 学科別志願倍率の推移(5カ年)
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   理系学部では、薬学部が2020年度227名から2021年度151名(-33.5%)と志願者を大きく減らしました。その要因としては、入試方式が変更されたことが考えられます。第1段階選抜の予告倍率が4倍から2.5倍に変更され、さらに2次試験に小論文(50点)が新たに課されるようになりました。また、和歌山県立医科大に薬学部(1学年定員100名)が新設されたことも志願者減少の一因です。
   同じく工学部も、2020年度1,856名から2021年度1,702名(-8.3%)と志願者を減らしました。要因の一つとして、こちらも入試方式の変更が考えられます。共通テストの数学の配点が50点から75点に、また国語の配点が150点から75点に変更されたことに加え、2次試験でも英語の配点が150点から200点に変更されました。この変更により、基礎工学部と同じ配点になりました。共通テストの国語が高得点だった場合、国語の配点が高い工学部に出願するという、傾斜配点を活用した出願ができなくなりました。また、基礎工学部と工学部の2学部間で隔年現象が起きており(基礎工学部は2020年度917名、2021年度1,039名で+13.3%)、前年度の反動も要因の一つとして挙げられます。
   志願者数を減らす学部が多いなか、理学部生物科学科や歯学部は志願者を集める結果となりました。しかし、入試変更などはないことから、2020年度に志願者を減らしていた隔年現象による反動と言えるでしょう。【図表】参照

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