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2023.05.12

【職員インタビュー】教材研究センターMさん ~業務編~

~2022年入職の職員インタビュー第3弾!
 今回は教材研究センターのMさんにお話を聞きました。
 Mさんのインタビューは【業務編】と【就活編】をお届けします~

教材研究センター 理科研究室(生物) Mさん
今の部署と仕事について簡単に教えてください。

 教材研究センター理科研究室で生物を担当しています。教材研究センターが行っているのは、代ゼミに通う生徒が使用するテキストや模擬試験の作成、年明けの解答速報といった業務です。また質問対応も行っているので、デスクでひたすら教材と向き合うだけでなく、生徒と直接関わりながらテキストを作成することができます。2022年度からは新学習指導要領が導入されたので、高校の教科書の内容がこれまでとどのように変わったのかという情報収集も重要な業務です。その中で私がメインで携わっているのは、テキストや模擬試験の原稿に問題がないかチェックをする校正作業や高校の教科書の情報収集といった業務です。テキスト作成にあたり、教科書に載っていない内容は出題できないので、教科書の変更点を取りまとめています。また年明けには入試の解答速報も行いました。今後はテキスト作成にも本格的に携わる予定です。

初めての解答速報はいかがでしたか?

 先輩職員から事前に聞いてはいましたが、入試問題を解き続けることは想像以上に大変でした。ただ、大学によって出題傾向に違いがあるのがとても面白かったです。例えば、ある大学では、その大学に関連した出題が他より多い傾向にありました。大学内にある研究の記念碑を問題の導入に使用したり、問題中に登場した架空の植物の名称に大学の略称を用いたりと、出題方法にとてもユーモアを感じました。実際に解くことで自分の知識を広げることができ、また受験生とは異なる視点で問題を見ることは、今後模擬試験を作成していくうえでとても参考になりました。

問題作成を行う中で大変だと感じることは何ですか?

 教科書に載っている知識のみであらゆるレベルの問題を作成することに大変さを感じます。生物の場合は、現実で起こり得る範囲内でしか問題を作成できません。様々な制約がある中で、これまで出題されていないような少し捻った問題を作成することは難しいですが、その分やりがいに感じます。

生徒から質問があった時に気を付けていることはありますか?

 自分の専門分野以外でもしっかりと教えられるように日々勉強をすることです。生徒は私が大学でどの分野を専攻していたかということは、もちろん知りません。生物を専門としている一職員として、どのような質問が来たとしても対応できるようにしたいと思っています。あとは、〈人に教えること〉と〈自分が勉強をして知識を得ること〉は別のスキルなので、教えることを意識して勉強に励んでいます。例えば教材を見るときの視点として、生物では他の分野と絡めて出題されることが多くあるので、分野間でどういった繋がりがあるのかということを常に考えるようにしています。

仕事のやりがいはどのような時に感じますか?

自分が携わったテキストを生徒が使ってくれていることにやりがいを感じます。特に教科書には書いていないポイントを伝えたり、プラスαのことを考えるのがとても面白いです。教科書に書いてあることは基本的なことなので、問題を解く際にどのように使っていくのか、他の分野とどう組み合わせて解いていくのかを伝えられるようにしていきたいです。

部署の雰囲気はどうですか?

教科や科目によって違いますが、理科研究室の中でも生物は比較的賑やかです。新しい論文やプライベートの話など色々なことを話しています。話をすることで、自分の専門以外の知識を得ることもできるので仕事をするときにとても役に立っています。ただ、オン・オフはしっかりと切り替えているので、やるときには集中して仕事に取り組んでいます。

Mさんが受験したときと今とではどのように問題が変化していると感じますか?

 大学入学共通テストに変わり、暗記よりも論理的に考える力が要求されていると感じます。教科書に載っていない実験を教科書に載っている他の知識を使って解くような問題があり、知識にプラスして思考力や考察力も求められていると感じました。今の出題傾向を見ていると、今後は複数の分野や教科を横断した問題がもっと必要になってくると思います。

今後の目標を教えてください!

教材の職員として携わっていない仕事がたくさんあるので、まずは自分ができることを増やしていきたいと思います。今後は生物の職員だけでなく、他の教科・科目の職員とも連携を取りながらより良い教材を作成していきたいです。

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